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2016年4月 3日 (日)

映画「日蓮と蒙古大襲来」

日蓮と蒙古大襲来 [DVD]

1958年日本
監督:渡辺邦男
キャスト:
日蓮…長谷川一夫
北条時宗…市川雷蔵

 昔は「仮面ライダーX」のような子供向け番組でも、チンギスカンコンドルのような怪人に使われたりして、モンゴルのイメージは悪かったような気がするんだけど(なにしろコイツは有名なヒトデヒットラーの仲間だ)、今はあんまりそんな事もない。少なくとも、チンギスは「大悪人」ってカテゴリじゃないと思う。今だったら、ヒトデヒットラーの仲間には、スルメスターリンとかが良さげだが…。むしろ今は実在の人物は使わないか。

 だから、今でも「書かれた歴史は農耕民族側からの偏見でなんちゃら」とか書かれているのを見てもピンと来ない。まぁ、普通に日本の立場からしたら攻撃を受けた側だから当然だよな、とは思うでけどさ。っていうかアレは日本の対応も悪いよな。日本って鎌倉時代の昔から、外交で回答出来ないで無視って対応が多いような気がする。

 で、昔はどんなイメージだったのかを知ろうと思い、おもいきり昔、自分が生まれる前の映画を見てみた。

…のだが、オープニングからこちらの思惑なんか吹き飛ばしてくれた。
 主題歌、「南無妙法蓮華経」連呼。宗教色強すぎないか?
…ま、まぁ、最初に歴史無視してますって宣言して始まってるからいいか…な?

 モンゴルのイメージなんかぶっ飛ぶ日蓮全面押し映画だった。
 日蓮を迫害すると大地震が起こって大地は割れーの、処刑しようとすると雷が落ちーの、日蓮が読経すると一天にわかにかき曇り嵐になりーのの、大スペクタクル!

 でも特撮ファンなら一度は見るべき映画だった。嵐でモンゴル軍の船が翻弄されて壊滅するシーンは圧巻。
 ミニチュアで水を表現するのが一番難しいって聞いた事あるけど、とてもミニチュアとは思えないスケール感。今こんなの実写でできないもんな。特撮部分の時間も長いしじっくり堪能できた。

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コメント

>日蓮と蒙古

日蓮というと、南方の蒙古襲来より北方の安藤氏との縁を思い出します。何故か安藤家の総領だったとされる安藤五郎の死について嘆いているんですよね。

投稿: 大鴉 | 2016年4月 5日 (火) 00時26分

へええ、おもしろいですね。
その筋からモンゴルの脅威の情報を得て『立正安国論』を発想したとしたらすごくおもしろいのですが。

投稿: 雪豹 | 2016年4月 5日 (火) 00時32分

モンゴル来襲について「予言」していたという話って、何かあったような気がしますが…。

日蓮の保護者となったのは、甲斐の身延に所領をもつ波木井南部氏。後に陸奥の八戸に拠点をおいた八戸(根城)南部氏の祖ですからね。なにやら北方に縁があるようで。

ただ、日蓮宗は日蓮の後、その代表となった日興と波木井南部氏の実長が「神社にお参りするのはいいのか?悪いのか?」で大問題となり、日興は身延を去って富士山に一派を建てることとなったようです。この流れが富士にある大石寺だとか。

投稿: 大鴉 | 2016年4月 6日 (水) 00時29分

ええー?
それをネタにした小説かなんかが既にあるんですか?
日興も映画に出てましたよ。この映画、最初に歴史無視宣言してるけど、歴史を覚えるきっかけにはいいのかも?!

投稿: 雪豹 | 2016年4月 7日 (木) 00時46分

いや、そもそも日蓮宗では日蓮が「蒙古襲来を予言した」という話になっているんじゃないですか?

平頼綱が、保釈された日蓮に尋ねた・・・という話はウィキにも載ってますね。

投稿: 大鴉 | 2016年4月 7日 (木) 21時03分

いえいえ、大鴉さん、
その事は既に二個前のコメントで触れたつもりだったんですよ。舌足らずでしたかね。
まぁ、映画でも触れられてましたし(と、いうか映画のタイトル的にもそれが主題なので)。
で、それにもかかわらず、「なにかあった」とおっしゃるんで、他にも何かあったのかな、と思いまして。

投稿: 雪豹 | 2016年4月 9日 (土) 01時43分

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