« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »

2016年5月31日 (火)

Я посетила Касори-кайдзука Кьёккенмединги

 Недавно я посетила Касори-кайдзука Кьёккенмединги.

Kasori114

 Касори-кайдзука -- остатки неолита (по японскому историтескому делении -- в эпоху Дзёмон). Около 7000 лет назад наши предки, дзёмонские люди осели здесь. 4500 лет назад началось образование кьёккенмедингов и продолжалось 1500 лет.

 В Японии осталось более 2700 кьёккенмедингов и большинство из них находятся на берегу Токийского залива.

 Особенно в городе Чиба находятся 120 кьёккенмедингов. Касори-кайдзука самые большие кьёккенмединги из них, т.е. одни из самых больших в мире.

Kasorip49

Kasori123

 

 

 

 

 Здесь было дзёмонское село. Откопанные базы домов хронятся под крышей.

Kasori129

Kasori135

 

 

 

 

 Дома неолита реконструированные.

Kasorip84

Kasorip70

 

 

 

 

 Точнее говоря, в то время не было веревки из риса. Еще не началось возделывание риса. Даже не было тропического бамбука (Phyllostachys heterocycla f. pubescens, 孟宗竹).

Kasori208

Kasori209

 

 

 

 

 Рядом протекает р. Сакацуки. В то время здесь была пристань.

 

 Касори-кайдцука кьёккенмединги составлялись из двух кругов -- северный и южный. Диаметр северных кьёккенмедингов 130 м, а южных -- 170 м. Они соединились в одни кьёккенмединги и выстроились фигурой 8.

Kasori01

 Эта схема изготовленная из брошуры Касорикайдзука музея.

Kasori219

 В этом сооружении можно увидеть разрез южных кьёккенмедингов. (Место сооружении в схеме ②.)

 

 

Kasorip06

Kasorip07

Kasorip14

 

 

Охраняемое место раскопки северных кьёккенмедингов. (Место сооружении в схеме ①.)

 

 

 Кьёккенмединги -- не только куча раковин. В Касори-кайдцука кьёккенмедингах были найдены останки людей. Они изогнули руки и ноги, как будто эмбрион, по одной версии это значает, что мертвого хотели вернуть матери сырой земле и тем самым возродить человек.

 В Касори-кайдзука, как же в других кьёккенмедингах токийских залива, были найдены останки собаки. Они бережно были похороненные, говорит о том, что на территории Японии люди приручили собак еще в эпоху неолита.

 Та собака является талисманом и называется Касорийну.

Kasoriinu01

Icon1

① У Касорийну на голове керамика касори Е типа. Касори Е тип --один из типов керамик второй половины средней дзёмонской эпохи в Канто. Фотографию керамики Касори Е типа смотрите на сайте музея.

Icon2

② Сабака во времени дзёмон похожа на сегодняшнюю сиба-ину. Фотографию кости дзёмонской сабаки, найденные смотрите на сайте музея.

③ В Касори-кайдзука имеется в большом каличестве раковины ибокисаго. И сейчас ибокисаго обитают в Токийском заливе.

④ Дораяки -- японский десерт из сладкого теста с сладкой фасолевой начинкой. Дораэмон, герой манги и аниме "Дораэмон" любит дораяки. см: Википедия "Дораяки"

 

 Во времена дзёмон не было письменности, поэтому не очень ясны мысли дзёмонских людей. Но в глубине японцев еще остается образ мыслей по-дзёмонски как будто память о мере у русских. Особенно это касается взгляд о том, что будет с человеком после смерти полностью объясниться буддизмом или синтоизмом не может. Есль бы объяснение японцев о взгляде на жизни и смерти чувствовали не логически, то посетите кьёккенмединги. Может быть, вы найдете другой взгляд, который обычно не сознают даже японцы.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年5月30日 (月)

映画「ブラック・シー」

ブラック・シー [DVD]

2014年アメリカ/UK/ロシア
監督:ケヴィン・マクドナルド
キャスト:
ロビンソン…ジュード・ロウ
レイノルズ…マイケル・スマイリー
レフチェンコ…セルゲイ・コレスニコフ
ババ…セルゲイ・ヴェクスレル
モロゾフ…グリゴリー・ドブルィギン
フレイザー…ベン・メンデルソン
トビン…ボビー・スコフィールド
ダニエルズ…スコット・マクネイリー

 1941年、まだソ連が中立であった頃、ドイツへの融資として金塊四トンを積んだUボートがセバストーポリから出発したという。この潜水艦は途中で沈没して、今もなお黒海に沈んでいる。民間のサルベージ会社アゴラ社が沈没地点を見つけ出したが、その地点は昨今のグルジア(ジョージア)とロシアの紛争のためにどちらの領有が不明確になっている地点だった。

 アゴラで11年働いたものの、時代が変わってお払い箱になったロビンソンは、この金塊の話をかつての仲間から聞きつけ、引き揚げて人生の一発逆転を狙う。

...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。

 非常にセンシティヴな所を舞台にした映画だなぁ。
 まず、セバストーポリでウクライナ海軍から錆サビの潜水艦を買ってる(たぶん横流し)けど、これが例によってクリミア半島にある訳でしょ。Uボートが沈んでいる地点は上述のようにロシアとグルジアの領有があいまいな地域。というか、アブハジアの問題で沖合もなんかやばそう。そして、潜水艦は金塊を手に入れてサムソン(トルコ)の港に逃げて行こうっていうんだから。…まぁ、ロシアはほとんどすべての周辺国と紛争抱えてるんだなーとも言えるけど。
 こういう領有権・権利関係の入り組んだ所にこそ一攫千金のチャンスありって事で、映画の舞台になりやすいんでしょうな。

 出資者の意向で不本意ながら潜水艦に乗ることになったダニエルズがかなりのクズで、足を引っ張ること引っ張ること。半分魚と言われるくらい海の中では頼れるものの、すぐ人を刺すなど人格に問題ありのフレイザー(そのために何度も刑務所に入っているくらいだ)や、いかにも荒くれ者の海の男のロシア人たちなど、登場人物が心安まらない野郎ばっかりってのが。中でも、ロビンソンが一番狂気を感じて恐くなっていく。ジュード・ロウ、こういうのもやるんですな。かなりイッちゃってるので、見て安らげる映画ではないけど、これどうすんだ…ってはらはらの連続から、ちゃぶ台返しのように一気に終息に向かうストーリィはすごい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年5月23日 (月)

ドキュメンタリー「1万2000年前の神殿調査」

ナショナル ジオグラフィック チャンネル
1万2000年前の神殿調査
2012年アメリカ
監督:ティム・コナード

 トルコ南西部のギョベクリ=テペで発掘された神殿跡。驚くべき事に、12000年前の石器時代に建てられたものだ。エジプトのピラミッドより7000年も早い世界最古の神殿跡か? 狩猟採集で生活していた人達がこのような大規模な石造りの構造物をどうやってつくったのだろう? 土器や車さえない時代に。

「農耕が始まる前、狩猟採集民が定住していた!」ってさも新しい知見のように言ってるけど、日本の縄文時代だって定住していたよな、割と普通に。三内丸山遺跡だって、加曽利貝塚だって農耕なんかしてないぞ。それで千年以上続いてた。
 そもそも、狩猟採集生活が貧しくて農耕民が豊かだなんて事はないもんな。森なり草原なりが豊かで食べられる植物がたくさんあれば、動物だってたくさんいるから肉も食べられる。狩猟採集生活の方が豊かな生活をしてそうだけどな。

 定説は、
農耕→定住→宗教→宗教施設→都市
という順番に発展するものだって説明されるんだけれども、欧米ではこういうふうに教えてるんだ? 我々の感覚では何か違う気がする。

 縄文時代の日本でも犬が丁寧に埋葬されていて、狩猟の友だったようだけど、このVTRでも「この時代、家畜はいない」とアナウンスされるちょうどその時の映像が犬を連れた狩猟風景だった(笑)。犬は家畜じゃないのかい。

 アナトリアの方の「神殿」じゃああまり関係ないよなー、とこのドキュメンタリーを見る気はなかったのだけれど、見てみたら、石柱が石人君に見えたので、急に興味がわいてきて、何度も見るほどに(笑)。体に動物の模様とか、顔が描かれないけど帯や手は描かれる様式とか、むしろ鹿石に似てるかも。スキタイの文化がシベリアの方まで広がっているのを考えると、鹿石の考え方の底にもここと同じような信仰があるのかもしれないなー。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2016年5月22日 (日)

講演会「文字のシルクロード」聞きに行ったよ

 古代オリエント博物館で開催中の「世界の文字の物語 ―ユーラシア 文字の形―」展にあわせて開かれた「文字のシルクロード:西アジアから東アジアへ」という講演会に行ってきました。アラム系の文字たちと聞けば行かない訳にはいきますまい(笑)。

Moji008

お題(記憶頼り)と講師は次の通り。

下釜和也「はじめに ユーラシアの文字について」
柴田大輔「楔形文字」
永井正勝「古代エジプトの文字文化とアルファベットの誕生」
春田晴郎「西アジアのアラム系文字とシルクロードの文字」
荒川慎太郎「東アジアの文字世界―漢字とそれをとりまく文字」

 それにしても、大盛況でした。博物館や会議室に行き着くまでのサンシャインシティの人出もすごかったけど(笑←アニメか何かのイベントやってたらしい)。
 会議室に椅子すごく追加してましたもん。さもなきゃ立ち見の150人程度。何がこれだけの人を引き寄せたのかよくわからないのですが、エジプトでしょうかね? アラム系文字とか西夏文字とかあまり人が集まるような出し物でもないような気がするんですが、いつの間にか世間ではメジャーになってたとかですかね??? でも、その人気も納得の興味深い話でした。

 どういうふうに文字ができてきたかその経過が比較的よくわかっている楔形文字は、そもそも、大規模な都市ができてきた時に多くの人間を統治する必要性から作られた、役所の実用的な文書がはじまりっていうのは、なにやら敦煌文書に通じる所があるなぁ、何て思いました。と、いうか役人のやってることは千年一日どころか五千年一日で変わらない?

 古代エジプトについては、聖刻文字と神官文字が最初から別々の文字であった、というのがいわゆるルーン体の突厥文字とウィグル文字との関係と似ているかも、と特に興味深かったです。ウィグル文字もルーン体の文字を崩してできたのではなく、両者が併用されてますもんね。あれも使い分けとかあるのかと不思議に思ってたので、そういう事なのかなぁ?と想像してました。展覧会場の方は、トニュクク碑文の拓本が展示されてたけど、ウィグル文字との関連は書かれていませんでしたかね?

 それにしても笑ったのは、「死者の書」製作の仕事を安く短期間で引き受けた書記が、先輩の書記の作品を使い回して素早く仕事を仕上げた話。たとえ話ですが、この時代からコピペがあったのかよ~。この時代にはコピペチェックツールはない…よね?(人間のやってることはあんまり変わらないから割とあったりして)。

 で、文字は衣装のようなものであって、こだわりであったり、威信であったり、民族衣装であるということは、必ずしもみんなにわかるコミュニケーションツールでなくてもいい、というのはなるほど、と思いました。これは西田龍雄氏の言葉で、西夏文字そのもののお話しはさわり程度だったのですが、雲南の色々な文字をとりあげたりと、何となく西田氏をフィーチャーしてるように感じられました。

 アラム系の文字が古代ペルシャで使われた理由が、広い帝国内での通信に、重い粘土板の楔形文字より、軽い羊皮紙のアラム文字っていうのが実利的で納得というか、その勢いでアラム系の文字は古代の日本にまで到達しちゃっているのだからすごい。でもここでもはじまりはやっぱり役人かぁ…(笑)。感覚的には、特定の宗教と結びついて遠くまで広がるのが多いような気がしてたんですが、それは二番煎じみたいなもんなんですかね。

 展示の中にも、オロンスムのキリスト教徒のシリア文字の墓誌銘等々のようなのがありましたが、宗教が文字の誕生や保存と深く関わっている例が印象が強いからそう思ってましたが、きちんと証拠を調べるとそうでもないものなんですね。

 で、オロンスムの近くに、ぽろっとソグド文字銘文入りのテュルギシュのコインが展示してあったのはうれしい予想外でした。方形の孔が空いていて、まるで中国の貨幣みたいな形なのにソグド文字…。ソグド人に作らせたのかと思ってたけど、違うんかーい。

 話を講演会に戻すと、最後は東アジアの漢字の影響をいろいろな形で受けた文字で、西夏文字も漢字と似た形のものは全くないにも関わらずこの仲間なのは、へんとつくりを組み合わせて作る、といった構造からだそうです。それにしても複雑な形。アレはどこから出て来たんでしょうね? 音? デザイン的な美しさ? 講演会場には西夏文字プリントしたTシャツ着てた方もいましたが…。

 漢字の影響で作られた文字以外にもありとあらゆる文字がある東アジアの中でも、雲南ナシ(魔些)族のトンパ文字や彝族(昔はロロと言った)彝文字(ロロ文字)は異色の存在だそうでして。系統不明…というか、トンパ文字は独自文字がたくさんある東アジア地区でも目立ちますよね。ロロ文字も横のものを縦にする系だと思うのですが、ウィグル文字と同じく全体を90度回すという方が発想としては自然なのかなぁ、と考えたりしました。突厥碑文なんかも横書きで刻んだのを碑文として縦に建ててますからね。私たち日本人は、漢文の影響で一つ一つの文字の向きは変えずに縦に並べ直すのが縦書きのスタンダードだと思い込んでますが。

 という訳かどうか、突厥文字もこの系統不明の仲間に入れられてました(アラム系だろうけど、完全に解明されている訳ではない)。本当に最初はどこなのか、できた過程がよくわからん…。

 あれこれ想像(妄想かも)の広がる楽しい講演会でした。やはり、本も読まにゃあ、だけど、専門家の話を聞きに行くのも良いですね。今後ブルガリアの歴史についての講演会もあるそうなので(2016年 7月2日(土)の講演会「古代ヨーロッパ文明の起源を探る」の事かな?)、参加出来たら参加したいものです。

中島敦『文字禍』。文字というとこれが思い浮かぶよなー、と思ってたら下釜さんが最初に取り上げてました。

最近見たこれ。西田龍雄監修の西夏語が光ってます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年5月20日 (金)

映画「5デイズ」

5デイズ [DVD]

2012年ジョージア/アメリカ
監督:レニー・ハーリン
キャスト:
トマス・アンダース…ルパート・フレンド
タティア・メデヴィ…エマニュエル・シュリーキー
セバスチャン・ガンツ…リチャード・コイル
ミリアム・エイスナー…ヘザー・グラハム
レゾ・アヴァリアニ…ジョナサン・シェーク
サアカシヴィリ大統領…アンディ・ガルシア

 2008年8月。北京オリンピック直前のカフカス。
 世間の話題は北京オリンピック一色だったが、カフカスでは南オセチアの帰属を巡ってロシアとジョージア(グルジア)との間で武力衝突が今にも起こるのではないかとの緊張が高まっていた。そういう所にこそ行って取材をするのがジャーナリストというもの。イラク戦争の時も極めて危険な戦場まで入り込んで取材していたアンダースは、ジョージアで取材活動中のダッチマンに呼び出されてトビリシに向かう。
…そういえば、アンダースはイラク戦争の時、多国籍軍(有志連合)としてイラクにいたジョージア軍のアヴァリアニ大尉に助けられたのだった。

 民族色豊かな結婚式を取材している最中に空爆を受けるなど、紛争地域とされる地域に入る前から危険な目に遭いながら、アヴァリアニの部隊について南オセチアに入るアンダースたち。攻撃を受けた結婚式の花嫁の姉、タティアも家族を捜しすために一緒に行きつつ、アンダースたちの通訳の役割も果たしてくれる事になった。

 タティアは家族に会えたのもつかの間、ロシア軍の侵攻が始まる。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

「戦争前はどこもそう。戦後は焼け野原さ」
なんてアンダースの相棒・セバスチャンに言われちゃうけど、トビリシの街並みが本当に美しい。ジョージアの全面協力で撮られたんだってのがわかる。その割には、あんまりジョージア側の言い分が前面に出てないというか、何か変な感じの映画だよな。

 上にはロシア軍って書いたけど、民兵なのかも。地元の人は同じオセチア人だろ、とか訴えているし、住民を虐待したり警察署長の喉切ってるダニエルってヤツも自分はカザークだなんて言ってるもんな。

 まぁ、実際、ロシアが先に手を出したのだ、という事はサアカシヴィリ周辺のドラマでは描かれているけど、8月戦争自体のきっかけはそんなに重要ではないと思う。それは、長く続くオセチア紛争の中の一つの戦闘のきっかけに過ぎない。

 アンダースが危なくなると、いつも運良く助かるのは映画だからしょうがない(と、いうか、リアルでもそうして運良く生き延びた人の話しか聞けないもんだし)にしても、何か変な映画なんだよな。「真実は明らかにされるべき」というのがアメリカ的正義なのかもしれないが、それを声高に言うでもなし。
 ちょっと奇妙なのは、ゴリはスターリンの故郷だから、町の中心にスターリン広場があって、スターリンの銅像がズドンと建ってるんだけど、わざとカットしてるんじゃないかって程、なぜかスターリンの姿だけは画面に入ってこない。まぁ、でかいから人の背の高さに合わせると台座しか入らないってのもあるかもしれんけど(笑)。

 ロシアがソ連時代への逆戻り、みたいな漠然とした不安は、描こうとして描いてるんではないような気もする。なんというかにじみ出てるみたいな。先日の「ロシアのキツツキ」と共通の感覚だけれども、キツツキの方は前面に押し出しすぎてて電波っぽくなっていたが。
 そんな訳で、爆破やら戦車やらヘリ墜落のシーンは迫力あるものの、一番言いたいことがどこにあるか今ひとつわからないキレ悪さは否めない。もっとも、それもオセチア紛争の本当の正義がどこにあるかわからない状態ではありのまま感じたままを表現するとこうなっちゃうってことなのかなぁ。一番の当事者であるオセット人の本音は、結局、よくわからないまま…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年5月18日 (水)

ドキュメンタリー「ロシアのキツツキ」

ロシアのキツツキ

2015年UK/ウクライナ/アメリカ
監督:チャド・グラシア
出演:フョードル・アレクサンドロヴィチ

 チェルノブイリ原発の近くにそびえ立つ巨大なバックネットのような構造物。
 「ゾウの檻」を平たく伸ばしたようにも見えるそれはDUGAレーダー。ソ連時代にはタ、タ、タ、タ、と一定の周波数で意味不明な怪電波を出し続けていたために、「ロシアのキツツキ(Russian Woodpecher)」とも呼ばれていた。

 フョードルは4歳の時チェルノブイリ原発事故に遭遇し、両親から離れて疎開せざるを得なかった。チェルノブイリの惨事の本当の原因は何か、本当の責任者は誰かを調べるうちに、この構造物の存在が事故と関係があるのではないかと考え始める…。

。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚

 何だか電波っぽい話になってきたぞ、怪電波の話だけに…。と、眉に唾つける勢いで見ていくと、これって芸術家の直感で、論理的ではないけれどもある意味、本当にヤバイものを嗅ぎつけているのかも知れない、とも思えてくる。

 でもまぁ、我々から見れば陰謀論じゃないの、との思いは拭えないし、R指定がかかってるのは、その辺の判断基準を持たない未熟な人間は見るべきでないからだろうか。ともかく、百聞は一見にしかずでその辺は見た人にしか判断できないから何とも言えないのだけれど。

以下、予断なく見て自分の判断を下したい方は読まない方が良さそうな感想を一つ。

。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚

。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚

 何の役にも立たない巨大プロジェクトで何億ルーブルを無駄にしてきた事を誤魔化すために、チェルノブイリ原発をわざわざ爆発させたっていうのは、ちょっと信じ難い。だってさ、でかけりゃでかいほど良い・ギガントマニアのソ連の時代の巨大プロジェクトって、ほとんどがそんな感じのクソ事業だったじゃん。いま、廃墟だの残骸になってるソ連時代の遺物なんて幾つもある。そもそも国民には秘密にしてるんだから、ことさらに揉み消す必要なんてなさそうなもんだけどねぇ。

 …でもそういうのは、西側の人間の見方なのかもな。ソ連を知らない世代だと、フョードルやその家族たち、監督までがなぜこんなに脅えるのか、たぶん感覚的には理解出来ないんじゃないかな。まぁ、結局は他人の国のことだもん、想像でしかわからないんだけどさぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年5月16日 (月)

映画「エージェント・ハミルトン ベイルート救出作戦」

「エージェント・ハミルトン ベイルート救出作戦」オフィシャルトレーラー

2012年スウェーデン
監督:トビアス・ファルク
キャスト:
カール・ハミルトン…ミカエル・ペルスブラント
モナ・アル・ファタル…サバ・ムバラク
エヴァ・タンギー…フリダ・ハルグレン
ピエール・タンギー…ルーベン・サラマンデル
ナタリー・タンギー…ナージャ・クリスティアンソン
DG…レナルト・ヒュルストロン
ジェーソン・フォックス…ジョン・ライト
アブデゥル=ラフマン…ミリンド・ソマン

 ストックホルムで中東会議が開かれる。そこに参加するPLO首脳を狙って、スレイマンというテロリストが送り込まれた事をスウェーデンの諜報機関が嗅ぎつけた。ハミルトンはこの情報を公安警察の腕利きエヴァ・タンギーに知らせ、中東から駆けつけたモナとともにVIPの護衛に当たる。

 暗殺は阻止され、スレイマンは一旦は拘束されるのだが、逃亡してマスメディアの目の前で射殺されてしまう。それはやむを得ない適切な対応だったのだが、この後のTVインタヴューでタンギーが答えた言葉尻を捉えてマスメディアが「スウェーデンがテロとの戦いの戦列に参加」とか「女の武器でイスラム教徒を説得」とかセンセーショナルに伝えたために、大騒ぎになってしまう。

 そのため、タンギーの娘・ナタリーにも護衛が付いていたのだが、エヴァに電話を掛けている最中に護衛は殺され、ナタリーは誘拐されてしまう。ハミルトンはナタリーの後見人でもあったので、彼女を助け出すために動き出す。

 そのやり方といえば、誘拐に関与した者を殺すことも、他国の情報機関と敵対することも厭わない強引さ。それには訳があった。ハミルトンは10年前に自分の妻と子供を殺されているのだ。

 やがて、ヴェールを被り、コーランを暗唱するナタリーの映像が送りつけられて来る。ナタリーを誘拐したのはスレイマンを送り込んだサウディ=アラビアの有力者の弟ラフマンであるようだった。しかし、ナタリーは国外に連れ去られており、ラフマンの件が明るみに出る事を好まないある組織が動きだす…。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

 またまた、世界最大最強の武装組織(笑)を敵に回すことになるみたいよ、ハミルトン。 前回、仕事の良いパートナーだったモナが最初から出て来て、この二人、良い感じだよな、何とかならないかな、と期待が高まった。ナタリーがベイルートに連れ去られたことにより、モナのフィールドが戦場になるしねぇ。

 戦闘シーン多めで、ハミルトンはほとんど脊髄反射でよその国の諜報員殺しちゃうけど、大丈夫なのかね、あれ。特にロンドンで殺っちゃったのはまずいと思うんだが…。たとえてみれば、日本で金大中事件みたいなのが起こって人死にが出たら、それ、日本の警察だったら目をつぶるかい? …つぶるのかな(笑)。

 いずれにせよ、ハリウッド映画でなくスウェーデンだからこういうお話になって、世界最大最強の武装組織の鼻を明かしてスカッとする訳だけど、翻って日本映画だったらこういう話はできるのか、と考えてみると、そもそも日本のその手の機関(あるのかどうか知らんけど)が世界最大最強の武装組織に敵対する(もしくはできる)とは考えにくいよなぁ。ポチでも、スジの通らないことがあれば飼い主にだって噛みつくなんて事があればスカッとするんだがねぇ(笑←もはや伏せ字になってない)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年5月15日 (日)

映画「エージェント・ハミルトン」

「エージェント・ハミルトン 祖国を愛した男」トレーラー

2012年スウェーデン
監督:カザリン・ウィンドフェルド
キャスト:
カール・ハミルトン…ミカエル・ペルスブラント
モナ・アル・ファタル…サバ・ムバラク
サラ・ランドハグ首相…ペルニラ・アウグスト
ロブ・ハート…ジェーソン・フレミング
クルトフ…アレクサンダー・ノスィク
ベンジャミン・リー…レイ・フィロン
マリア・ソルスカ…ファニー・リスベルグ
マーティン・ラガバック…グスタフ・ハマーステン

 スウェーデン諜報機関のエージェント・ハミルトンはロシア人に化けて銃器などの密輸に携わっているロシアンマフィアに潜入中である。スウェーデンのノードフォース社製ミサイルがどんな組織に密輸されるのか監視するためだったのだが、彼らがアフガニスタンでゲリラと取引しているさなか、正体が露見してしまう。始まるなりハミルトン絶体絶命じゃないか!

 …ところが、ちょうどその時現れた謎の武装集団にロシアンマフィアもアフガンゲリラも一掃されてしまった。おそらく、彼らの持っていたミサイルを最初から狙っていたのだ。あまりに手際の良さに、百戦錬磨のハミルトンも一人逃れるのが精一杯。ミサイルは彼らの手に渡ってしまう。

 しかし、本当の悲劇はストックホルムに戻ってからおとずれた。数か月ぶりに恋人のマリアに会い、この仕事も引退して彼女と新しい生活に入りたい、などと考えていたはずなのに、彼女を反射的に殺してしまう。

 掠奪されたミサイルは、ソマリアでテロに使われた。ところが、このハイテク兵器の使い方を教えた人物(ラガバック)は、ノードフォース社員であり、そもそもこのミサイルがソマリアに渡る事にノードフォースが一枚噛んでいたようなのだ。ラガバックをソマリアに送り込んだセクトラゴン社のリーはテロに加担するのが嫌で逃げたが、彼はあまりにも知りすぎてしまっていた。ハミルトンはリーを保護する事になったが、そのためにセクトラゴンの背後にいる世界最大最強の武装組織と戦うことになる。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

 スウェーデンというと、武装中立国で武器も自国で色々作ってるってイメージだけれど、武器輸出にも何らかの縛りがあるみたいね。その辺を鬱陶しく思う武器メーカー・ノードフォース社が、世界最強の武装組織(←誰でも知ってる有名な組織だけれどもネタバレになるので内緒です)の力を借りて密かに紛争地域に武器をバンバン売り込もうと企んでる。その秘密を知ったソマリア・スウェーデン両首相を爆殺しちゃおうってんだから怖ろしい。でも、あの武装組織ならやりかねないよな。まぁ、スウェーデンだとパルメ暗殺事件なんてのもあったし…。「中立国」といってもその言葉の響きから受けるようなきれい事の理想論だけで済まされるものではなく、それを維持するには裏では暗闘が繰り広げられているのだ、となかなか生々しく感じられて良い映画だった。

   最後の場面、川か水路か、氷が微妙に張ったストックホルムの風景が美しく、クライマックスとも絡んでいるためかとても印象に残った。続編が作られるのが納得のでき。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年5月 2日 (月)

ドキュメンタリー「ソ連vsドイツ クルスクの戦い」

ナショナル ジオグラフィック チャンネル
完全再現!史上最強の軍隊 (吹替版)シーズン1
第2話「ソ連vsドイツ クルスクの戦い」

 1943年。先日見た映画「ロシアン・スナイパー」やドキュメンタリー「スターリングラードの戦い」の後の話。マンシュタインvsジューコフです。

 クルスクの戦いって、有名らしく名前は良く聞くけど(史上最大の戦車戦なんて言われてますナ)よく知らないんですよね。で、勉強してみよう!ってことで見てみました。「スターリングラードの戦い」と同じシリーズなんですが、こっちの方が先って事はやっぱり有名なんですかね。作戦全体の俯瞰と兵器の性能だけを比較しているので、わかりやすいです。映画として人間ドラマも見せていかなきゃならないとなると、こういう所は充分に描けませんからね。
 かといって、この辺わかってないと、例の長大な映画「ヨーロッパの解放」見ても何だか冗長なだけでつまらないって事になりそうですし…。

 それにしても、ソ連側が戦車に向けて火炎瓶を投げまくってるってのが、どうしてもハルヒン=ゴル(ノモンハン事件)を思い出します。しかも、指揮官ジューコフでしょ? なんかいいトレーニングしてやっちゃったんじゃないかって気になりますナ。

 で、また塹壕掘りですよ。こいつらタルバガン?ってほど草原を掘りまくってますな。平坦な場所だから重機を使ったらさくさくっと掘れそうだけど、戦場ではそういうわけにはいかないので、全部人手でやらざるを得ないわけです。シャベルとツルハシで掘るなんて労働者の国の軍隊らしいとは思うけど、実にたいへんそうです。実際に撃ち合いになる前にくたくたになりそうだけれど、これをちゃんとやっておかないと、撃ち合いが始まってから後悔することになるんだろうなあ…つうか、後悔する間もなく死んでるんだろうなぁ。

 結局の所、ヒトラーの命令のせいで電撃戦をする事ができずにズブズブになって、物量に勝るソ連が有利になってしまったってことでしょうか? スターリングラード攻防戦にしてもヒトラーが口を挟み過ぎなんじゃないかという印象を受けましたよ。
 まぁ、このドキュメンタリーでもスターリンが口を出すエピソードが紹介されてるけど、ジューコフがあれこれ手を尽くして説き伏せちゃってます。スターリンがヒトラーより優しいなんて事はないし、特に赤軍に対しては大粛清が行われてた事もあったってっていうのに、ジューコフはなんであんなんなんでしょうね? そういう点では、なかなかおもしろそうな人物であります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »