ドキュメンタリー「ソ連vsドイツ クルスクの戦い」
ナショナル ジオグラフィック チャンネル
完全再現!史上最強の軍隊 (吹替版)シーズン1
第2話「ソ連vsドイツ クルスクの戦い」
1943年。先日見た映画「ロシアン・スナイパー」やドキュメンタリー「スターリングラードの戦い」の後の話。マンシュタインvsジューコフです。
クルスクの戦いって、有名らしく名前は良く聞くけど(史上最大の戦車戦なんて言われてますナ)よく知らないんですよね。で、勉強してみよう!ってことで見てみました。「スターリングラードの戦い」と同じシリーズなんですが、こっちの方が先って事はやっぱり有名なんですかね。作戦全体の俯瞰と兵器の性能だけを比較しているので、わかりやすいです。映画として人間ドラマも見せていかなきゃならないとなると、こういう所は充分に描けませんからね。
かといって、この辺わかってないと、例の長大な映画「ヨーロッパの解放」見ても何だか冗長なだけでつまらないって事になりそうですし…。
それにしても、ソ連側が戦車に向けて火炎瓶を投げまくってるってのが、どうしてもハルヒン=ゴル(ノモンハン事件)を思い出します。しかも、指揮官ジューコフでしょ? なんかいいトレーニングしてやっちゃったんじゃないかって気になりますナ。
で、また塹壕掘りですよ。こいつらタルバガン?ってほど草原を掘りまくってますな。平坦な場所だから重機を使ったらさくさくっと掘れそうだけど、戦場ではそういうわけにはいかないので、全部人手でやらざるを得ないわけです。シャベルとツルハシで掘るなんて労働者の国の軍隊らしいとは思うけど、実にたいへんそうです。実際に撃ち合いになる前にくたくたになりそうだけれど、これをちゃんとやっておかないと、撃ち合いが始まってから後悔することになるんだろうなあ…つうか、後悔する間もなく死んでるんだろうなぁ。
結局の所、ヒトラーの命令のせいで電撃戦をする事ができずにズブズブになって、物量に勝るソ連が有利になってしまったってことでしょうか? スターリングラード攻防戦にしてもヒトラーが口を挟み過ぎなんじゃないかという印象を受けましたよ。
まぁ、このドキュメンタリーでもスターリンが口を出すエピソードが紹介されてるけど、ジューコフがあれこれ手を尽くして説き伏せちゃってます。スターリンがヒトラーより優しいなんて事はないし、特に赤軍に対しては大粛清が行われてた事もあったってっていうのに、ジューコフはなんであんなんなんでしょうね? そういう点では、なかなかおもしろそうな人物であります。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 映画「父は憶えている」(2023.12.19)
- 映画「深い河」(2019.12.28)
- 映画「予想外のでき事」(2019.12.22)
- 映画「ソローキンの見た桜」ららぽーとでも上映しないかなぁ?(2018.12.17)
- 映画「天才バレエダンサーの皮肉な運命」(2018.12.16)
「ソ連」カテゴリの記事
- ついに出た『集史』「モンゴル史」部族篇の日本語訳!(2022.05.27)
- C98に向けアラビア文字のタイポグラフィーについて考える(2020.03.08)
- モンゴル近・現代史理解に不可欠の良書・佐々木智也著『ノモンハンの国境線』(2019.12.01)
- 『大旅行記』の家島彦一氏の講演を聴きに行ったよ(2019.06.09)
- コミケット95ではありがとうございました(2018.12.31)
「歴史」カテゴリの記事
- 「チンギス=ハン紀[2]」できましたぁあああ!@月西え38a(2024.12.25)
- Comic Market105に参加します@月西え-38a(2024.11.10)
- C104「チンギス=ハン紀[1]」できました@月東ニ55b(2024.08.07)
- C104「チンギス=ハン紀[1]」は印刷中です@月東ニ55b(2024.07.29)
- コミックマーケット104に参加します@月東ニ55b(2024.06.07)
コメント