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2016年6月17日 (金)

映画「ノスタルジア」

ノスタルジア [DVD]

1983年イタリア/ソ連
監督:アンドレイ・タルコフスキー
キャスト:
アンドレイ・ゴルチャコフ…オレーク・ヤンコフスキー
ドメニコ…エルランド・ジョセフソン
エヴゲニア…ドミジアナ・ジョルダノ

 なぜか、タルコフスキーの映画って途中で必ず寝る。半分くらいは夢みたいな幻想みたいな、あるいはあの世の光景のような場面だからだろうか。
 早く寝なきゃならないのに寝付かれないなんて時に見るに最適の映画!……かも知れないけどご注意を。アンドレイは現実から逃れたかったのか、最後には、あっちの世界逝っちゃったみたいだし、一緒に連れて行かれないようにね(そんなこたーない)。

 正直、エヴゲニアがどうして突然キレたのかサッパリわからなかったし、ドメニコの行動も謎なんだけど、イタリア人のやることはわからん、というアンドレイ視点なのかな?最後の方の焼身自殺を固まった姿勢のまま見ている人々の群れの表現と同じで、リアルな映像ではなくて、いったんアンドレイのフィルタを通った映像なのかもしれない。
 でも、この映画見て、「ロシア人は移植できない植物のようにロシアから離れて生きていけない」というのは、単に自分たちは特別の民族である、と思いたいから言ってるだけなんじゃないかって気がしてきた。ここで表現されているのがそれだというのなら、誰しも感じる普通のことじゃない?ってね。

 両方の世界にいるイヌはアヌビスなんだろうか。演じているのが普通のシェパードなんでこれだけ見たら単にイヌとしか思わなかったかもしれないが、「ストーカー」のイヌは真っ黒で耳がピンと立った有名なアヌビスの像にそっくりのイヌだったのでわかりやすかった。たぶんあれと同じ意味の象徴ではないかと。ヨーロッパの人にとってはイヌはアヌビスとかケルベロスとか、死の世界を連想させるものなのかね? 本来はジャッカルだとすると、それほど聖書の世界観が浸透しているって事か。
 でもさ、そんなの上っ面だけだよね。キリスト教以前の信仰が絶対、心理の古層に残ってるって。季節の行事なんか見れば一目瞭然。タルコフスキーで取り上げられる「信仰心」もキリスト教って訳じゃないもんな。

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2016年6月15日 (水)

映画「雪の轍」

雪の轍 [DVD]

2014年トルコ
監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
キャスト:
アイドゥン…ハルク・ビルギネリ
ニハル…メリサ・ソゼン
ネジラ…デメト・アクバー
ヒダーイェット…アイベルク・ペクジャン
ハムディ…セリハト・クルチ
イスマイル…ネジャト・イシレリ

 いやぁ、何はともあれ、最後はアイドゥンが最もすべきだった彼に相応しい仕事に着手できて良かった。いろいろあったけど、それも物書きには糧になるさ。

 なにしろ、周囲の働かない連中ほどプライドが高く、偉そうに他人を批評するのが笑える…と言うか酷い話。盗人にも三分の理で、そういう批判の中にも自分のためになる事がある、と思ってアイドゥンが真摯に反省して歩み寄ろうとしても、それは違う、とかまた批判。その一方で、相手のおかしい所を指摘しても同じ話をぐるぐる繰り返すばかりでちゃんと反論できない。しかも最後は逆ギレ。…ネットの書き込みかーい!

 逆恨みして刺しそうな勢いの人さえいて、それも最近のストーカー事件みたいなネット・トラブルを思わせる。カッパドキアののどかなホテルの裏でこんなストレスのたまる人間関係が繰り広げられているという対比がすごいけれども、日本でも田舎って僻みっぽい人多いからな、こういう面倒くさい人間関係、実際ありそうだよなー(だから過疎るんだよ)とも思った。
…もっとも、田舎だろうと都会だろうといつの時代でも人を批判して貶めることで自分を高めて偉ぶってる人間は大勢いるのかもしれないけどねー。

 そうそう、アイドゥンが馬を買いに行くシーンがあるんだけれど、やっぱり馬が少し小さいような。我々の祖先の馬だ、とか言ってるからトルコの馬もあんなもんなんだね。

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2016年6月14日 (火)

ドキュメンタリー「真相解明!恐怖の人食い動物」

ナショナル ジオグラフィック チャンネル
真相解明!恐怖の人食い動物シーズン1(2011)
第4話「人間を襲うオオカミ」

 カメラマンのゴードン・ブキャナンは、以前捕食動物を追って大自然の中へ入っても、危険だと感じることはほとんどなかったのだという。ところが、近年状況は大きく変わって、こうした動物たちはヒトを獲物として捕食するようになったというのだ。

 それはなぜか?

 それを解明するために、ブキャナンは身一つで人間狩りの舞台となった現場に入り込んで行く。

 このシリーズで取り上げられているのは次の四種類の動物。

第1話「人間の味を覚えたライオン」LION ATTACK(タンザニア)
第2話「殺人キラー:ヒョウ」KILLER LEOPARDS(インド)
第3話「連続殺人鬼:トラ」TIGER AT LARGE(ネパール)
第4話「人間を襲うオオカミ」WOLF HUNT(アラスカ)

 クマが人を食うのは当たり前過ぎるほど当たり前の事だから取り上げられないのかとも思ったが、アマゾン・プライムで見られないだけで他にもあるのかもしれないナ。

 当然、一番興味があるオオカミ編の感想をば。

 北米でオオカミが人を食った事件は二件しかないんだって。2010年アラスカのチグニックレイクでキャンディスという女性が殺されたのがその一つ。つい最近の話だ。

 普通、
「オオカミは人間を尊敬し、恐れているので人を襲うことはない」
そうで、キャンディスが食われたのは余程の特殊事情だったのかとも思うが、この回だけなーんか変な感じ…。

 ネコ科の動物ならしょせんデカネコ、人間なんか尊敬も畏怖してもいないだろう、という思いが心の底にあるせいか、人を食うようになった原因が徹底的に解明されているせいか、割と納得できる結果だったんだけどな~? 現地の人たちも原因を解明したいというブキャナンに協力的にみえたし。原因に即した対応も取られるようになってたみたいだし。

 オオカミの回は、結局の所、人を食った当事オオカミが駆除されたのかどうかわからずじまい(殺されたオオカミの腹からキャンディスの遺体の一部が出た等の証明がされていない)。理由も想像に過ぎないんじゃないかなぁ。まぁ、襲われた人は食われちゃって状況はわからないもんな。参考にするような類似事件も少ない訳だし。

 メイデイ・シリーズと同じで、原因が徹底的に解明されないと、人身事故は繰り返されるんじゃないのかねぇ。手近にいる個体を駆除して終わり、では何の解決にもなっていない。

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2016年6月13日 (月)

コミックマーケット90に参加します@日東ヒ34b

コミケット90、『群雄』当選……したようです。
日曜日 東ヒ34b、ご用とお急ぎでない方はどうぞお立ち寄りください。

今回、『モンゴル史』「部族篇4」の翻訳は既に終わっており、最終チェックの段階であります。不測の事態がない限り、完成します……しないと困ります。もう前のから結構時間経ってますし。

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完成予想図(いつもと同じですが)

なので、やる気は満々、宣伝・チラシ用に序文でも訳すか~、と軽い気分で『モンゴル史』の序文をザクザクと訳してみたのですが、これが難しい難しい。しかも長い(笑)。

みなさんご存じの(?)オトナの事情で(??)『モンゴル史』というか『ガーザーン史』の序文に当たる本来の序文の外側に、マトリョーシカのように『集史』序文がカパっと覆いかぶさっているのですが、そのせいで結構な分量 になってしまいました。そうですね、「部族篇1」と同じくらい? これで一冊本出来るジャン!てなぐらい。

※でもこれ、一冊の本にしたとして、買う人あるのか微妙な内容なんだよな。
大意はドーソンの『モンゴル帝国史』に書かれているとおりで既知のものだし。白岩一彦氏の論文「ラシード・ウッディーン『歴史集成』イラン国民議会図書館写本の成立年代について」に取り上げられているように『集史』各写本の由来を読み解く重要な部分ではあるのだけれども、その中で触れられている通り、我々の底本ってタシケント写本だから、どの程度役立つのか、素人には知る由もなし…。

なによりもイスラムの知識のない私にちゃんと訳せるかどうか微妙。
これ、どうすべきだと思います???>みなさん

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できるとしたらこんな感じになると思います(まぁ、いつもと同じなんですが)

それはそれとして。
「部族篇4」おもしろいなぁ、と思ったのは、「70」と言う数字が六箇所も出てくる事です。1~3では、タタルの所に1箇所しか出てこないので、非常に目立ちます。

70と聞けば、当然、突厥碑文の
「我が父カガン17人もて発したり。(中略) 集いて70人となりたり。天力與しかば我が父カガンの軍狼の如くありたり、その敵羊の如くありたり。前に後ろに征して集めたり聚めたり。総じて700人となりたり。」
というフレーズを思い出しますが、継承関係をたどったりできるんでしょうか? ウィグルならこういう言い回しを直接受け継いでいても不思議ではないんですが、ウィグルの所で出て来ないで、ここで出てくるのが意味がありそうな、なさそうな? 突厥碑文も『集史』も有名な史料なんで考察した人がいそうな気はします。
こんな資料あるよ~等々ご存知の方は教えてプリーズ!

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2016年6月11日 (土)

映画「オフィツェールィ」

Officers

1971年ソ連
監督:ヴラジーミル・ロゴヴォイ
キャスト:
リュボーフィ・トロフィーモヴァ…アリーナ・ポクロフスカヤ
アレクセイ・トロフィーモフ…ゲオルギー・ユマトフ
イヴァン・ヴァルラヴァ…ヴァシーリィ・ラノヴォイ
イェゴール・トロフィーモフ(少年期)…アンドレイ・アニシモフ
       (青年期)…アレクサンドル・ヴォエヴォジン
マーシャ・ベールキナ…タチヤーナ・ルィチャゴヴァ
イヴァン・トロフィーモフ(少年期)…アンドレイ・グロモフ
            (青年期)…ユーリィ・ソロキン

 内戦期のソ連(おそらく中央アジア)。軍の学校を出たばかりのアレクセイ(アリョーシャ)は、妻のリュボーフィ(リューバ)と馬に乗ってトコトコやって来た。そこではバスマチとの戦闘の真っ最中であり、マゴメトハンの居場所が判明して奇襲を掛けようとするなどしていて、馬も人もごった返していた。
「夫婦者が住むような特別な兵舎なんかない!」
休暇をやるからすぐに送り返せ、と現場の指揮官イェゴールに怒られてしまう。

 このイェゴールという指揮官は
「我々の仕事は何だ? 祖国を守ることだ!」
何て新任のアリョーシャを説諭したり、リューバに恋心を抱いてさっそく声を掛けてきたイヴァン・ヴァルラヴァに指揮官とはなんぞや?とお説教したりして教育熱心な熱血将校であった。

 案の定というかリューバはバスマチに掠われてしまうのだが、彼女を助けるためにイェゴールは命を落とす。後に中央アジアから汽車に乗って帰る途中、リューバは男の子を産むのだが二人はこの子にイェゴールという名を付ける。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 アリョーシャとリューバ、その子供イェゴール、孫のイヴァン三代にわたるトロフィーモフ一家と、アリョーシャとイヴァンの友情の物語。

 内戦期(1920年代)から中国の抗日戦、スペイン内戦、大祖国戦争を経て1960年代までの長い期間を扱う。前に見た映画「ロシアン・スナイパー」で主人公のリュドミラがアメリカ人(実は白系ロシア人)に、
「あなたは私たちがどのように生きてきたかご存知ない!」
って食って掛かったシーンがあったけど、アレの中身がこれだ。

 有名な映画らしく、2011年にはカラー化してテレビ放映されたそうな。そして、モスクワ、フルンゼンスカヤ通りには(というか、国防省前の歩道のところ)この映画の一場面(イヴァンがアリョーシャの孫でイェゴールの遺児イヴァンに会う)から取った記念の銅像があるとか。うん、Googleマップのストリートビューでも何となく見える。

 なぜかアマゾン・プライムにあったので(しかも字幕なしで)すかさず見てみた。
 つい何の疑問も抱かず見通してしまったのだが、現在の基準でよくよく考えてみると、「祖国防衛」にスペイン内戦とか「中国の同志を助けて戦っているのだ!」とかおかしいよな(笑)。これを余りオカシイと気付かない辺りが冷戦期の考え方が抜けきっていない証拠(ソ連=社会主義祖国の防衛ってことで)。
……でも、↑の銅像の除幕式にショイグ国防相(2013年当時)も参加してるってことは、今のロシアでもおおむね同じ感覚であると見た!(笑)

 そしてなんでR18? 西側の退廃的な(笑)文化に犯されていない「健全な」ソ連映画でエロもグロもないんだけどな。「世界革命」とか言ってる辺りがアメリカ的にアカンのか?(笑)

 最初のバスマチとの戦闘も今となっては外国で、バスマチをバンデット呼ばわりしているけど、ハンを戴いているんなら単にロシアの侵攻に抗う地元の勢力ではないかと。中央アジアの諸国が苦々しく思っているんじゃないかと心配してしまう。

 ここの風景や敵も味方も馬に乗ってパカパカ走るシーンはとてもステキだった。特に、落馬したイヴァンが一生懸命起き上がると、目の前に馬の足が竹林のようにずらっと並んでいるの。いかにも騎馬民族に囲まれましたって感じがニヤニヤしてまう。映画の中でははっきり中央アジアのどことは言ってないけど、ロケ地はアシガバート郊外らしいよ。あの辺の風景はどこも似てて、本当に筒抜けって感じがする。

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2016年6月 4日 (土)

ドキュメンタリー「大韓航空8509便」

ナショナル ジオグラフィック チャンネル
メーデー!9:航空機事故の真実と真相 (吹替版)(2010)
第7話「大韓航空8509便」

 1999年12月22日、大韓航空の貨物機・ボーイング747がイギリスのエセックス州で墜落した大韓航空8509便墜落事件。

 ほとんど会社の体質のせいで引き起こされたようなもんで、随分酷い事故だなぁ、という感想。貨物機だと死者が少ないせいか、すぐに報道されなくなって忘れ去られてしまうことが多いけれども、重大事故である事には変わりない。確かに、大韓航空機の事故が相次いでいた時期があった。これがあの時期の事故か。

 せっかく、タシケントからの飛行で機長のADIに不具合があったことが明らかになっていたのに、それが活かされていないところで、事故回避の機会を失ってしまったのは何とも惜しい。

 しかも、この時のミスというか規則違反が二重になっているのがまた酷い話。
 第一は、双方のクルーが顔を合わせていれば、「アレが故障してやばかった」みたいな話は引き継いだはずだったこと。
 第二は、整備士が欠陥特定マニュアルを持っていなかったこと。そもそもここでちゃんと修理できていれば事故は起こらなかったし、もし、機長の頭の隅にADIが故障していた(いる)ということが入っていれば、事故を回避する可能性はあったのに。

 一つ一つは小さな手抜きが積み重なって事故になるという例は多いというけれども、この欠陥特定マニュアルがなかったというのは、高価な航空機を飛ばす手順としてはあまりにもいい加減ではないか?

 それでも、機器の故障の時に備えて、飛行機側に三重の確認方法があったのにそれを無視した機長・副機長の態度は全く擁護の余地はない。でも、身分の上下をコックピットにも持ち込んでしまって副操縦士が機長にモノを言えない体質だったっていうのは、個人の問題ではないからなぁ。韓国の歴史に起因する社会の風潮とは言うけれども、こういう肩書きが上ってだけで部下の言う事に耳をかさず、高圧的に威嚇して黙らせる人は日本の職場にもいるもんな。

 この事故のあと、大韓航空の体質は徹底的に改善されたって言うけれど、例の「ナッツ・リターン」のようなお偉方が肩書きを笠に着て横車を押すみたいなことがあると、本当かよって思ってしまう。

 態度に問題のある機長も強く機長にものをいうことができなかった副操縦士も、また誤った修理をした整備士も事故で死亡しているわけだけれども、たとえ空港や住宅地に落ちずに地上での死傷者がいなくても、自業自得では済まされない。ボーイング747のような大きな飛行機の残骸・大量の航空燃料、場合によっては積み荷の有害物質がぶちまけられた土地のことを想像しただけでも、その土地はもう使いものにならなそうではないか。

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2016年6月 3日 (金)

映画「ストーカー」

ストーカー 【Blu-ray】

1979年ソ連
監督:アンドレイ・タルコフスキー
キャスト:
ストーカー…アレクサンドル・カイダノフスキー
妻…アリサ・フレインドリフ
作家…アナトーリィ・ソロニーツィン
教授…ニコライ・グリニコ

 ある日ある国のある所に突如として現れた未知の空間、通称「ゾーン」。
 そこに入り込んだ者はほぼ帰ってこない。軍隊も探索に入って行方不明になってしまったことから、今は非常線を張り、立ち入り禁止区域になっている。

 そんな「ゾーン」にも、中を歩き回って帰って来られる者がいる。ストーカーである。
 とはいえ、「ソーン」の影響はストーカーにも様々な形で及んでおり、中には自殺してしまった人もいるそうだ。

 しかし、そんな危険な「ゾーン」に、むしろ危険だからこそ訪れてみたいと思う人達がいるもの。今日もまた、作家と教授が「ゾーン」に入ろうとストーカーに道案内を依頼してきた。
 実は「ゾーン」にはある噂があり、彼らは知的好奇心からそれを論理的に、あるいは科学的に確かめてみたかったのだ……。

○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*

 この映画を見ると、廃墟探索が人を惹きつける理由がわかるような気がする。まるっきり廃墟動画だ。
 こんな所があったら確かに行ってみたい。あんな風に戦車がゴロゴロ放置されてるのって日本じゃなさそう。

 最後の方のストーカーの嘆きを見ると、信仰についての話かな、とも思うけれども、そこまで穿って考えなくても、日本にも実話怪談系の有名どころ、「山の牧場」やら「メリーさんの館」なんかに似てる気がした。まぁ、「ストーカー」の方が先ではあろうが。幽霊とかバケモノがはっきり出て来ない廃墟探索でも、突然「ヤバイ、ヤバイ」とかいって逃げ出す心理と似たような物なんじゃなかろうか。何かよくわからない者に対する畏れっていうを感じてみたい、という欲求はどこの人にもいつの時代にでもあるって事なんだろう。

 まぁ、これは映画だから、最初からフィクションってわかっちゃってる分、「実話」怪談のようにリアルに感じないよーって人もいるかもしれない。でも、ほんとの話ぶる必要がない分、むしろこっちの方が廃墟の空気感を味わえるようにできているかも。いつの間にかすっかりはまって、ホネを見つける辺りでは実に何とも言えない不安定な気分になっている。

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