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2016年6月11日 (土)

映画「オフィツェールィ」

Officers

1971年ソ連
監督:ヴラジーミル・ロゴヴォイ
キャスト:
リュボーフィ・トロフィーモヴァ…アリーナ・ポクロフスカヤ
アレクセイ・トロフィーモフ…ゲオルギー・ユマトフ
イヴァン・ヴァルラヴァ…ヴァシーリィ・ラノヴォイ
イェゴール・トロフィーモフ(少年期)…アンドレイ・アニシモフ
       (青年期)…アレクサンドル・ヴォエヴォジン
マーシャ・ベールキナ…タチヤーナ・ルィチャゴヴァ
イヴァン・トロフィーモフ(少年期)…アンドレイ・グロモフ
            (青年期)…ユーリィ・ソロキン

 内戦期のソ連(おそらく中央アジア)。軍の学校を出たばかりのアレクセイ(アリョーシャ)は、妻のリュボーフィ(リューバ)と馬に乗ってトコトコやって来た。そこではバスマチとの戦闘の真っ最中であり、マゴメトハンの居場所が判明して奇襲を掛けようとするなどしていて、馬も人もごった返していた。
「夫婦者が住むような特別な兵舎なんかない!」
休暇をやるからすぐに送り返せ、と現場の指揮官イェゴールに怒られてしまう。

 このイェゴールという指揮官は
「我々の仕事は何だ? 祖国を守ることだ!」
何て新任のアリョーシャを説諭したり、リューバに恋心を抱いてさっそく声を掛けてきたイヴァン・ヴァルラヴァに指揮官とはなんぞや?とお説教したりして教育熱心な熱血将校であった。

 案の定というかリューバはバスマチに掠われてしまうのだが、彼女を助けるためにイェゴールは命を落とす。後に中央アジアから汽車に乗って帰る途中、リューバは男の子を産むのだが二人はこの子にイェゴールという名を付ける。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 アリョーシャとリューバ、その子供イェゴール、孫のイヴァン三代にわたるトロフィーモフ一家と、アリョーシャとイヴァンの友情の物語。

 内戦期(1920年代)から中国の抗日戦、スペイン内戦、大祖国戦争を経て1960年代までの長い期間を扱う。前に見た映画「ロシアン・スナイパー」で主人公のリュドミラがアメリカ人(実は白系ロシア人)に、
「あなたは私たちがどのように生きてきたかご存知ない!」
って食って掛かったシーンがあったけど、アレの中身がこれだ。

 有名な映画らしく、2011年にはカラー化してテレビ放映されたそうな。そして、モスクワ、フルンゼンスカヤ通りには(というか、国防省前の歩道のところ)この映画の一場面(イヴァンがアリョーシャの孫でイェゴールの遺児イヴァンに会う)から取った記念の銅像があるとか。うん、Googleマップのストリートビューでも何となく見える。

 なぜかアマゾン・プライムにあったので(しかも字幕なしで)すかさず見てみた。
 つい何の疑問も抱かず見通してしまったのだが、現在の基準でよくよく考えてみると、「祖国防衛」にスペイン内戦とか「中国の同志を助けて戦っているのだ!」とかおかしいよな(笑)。これを余りオカシイと気付かない辺りが冷戦期の考え方が抜けきっていない証拠(ソ連=社会主義祖国の防衛ってことで)。
……でも、↑の銅像の除幕式にショイグ国防相(2013年当時)も参加してるってことは、今のロシアでもおおむね同じ感覚であると見た!(笑)

 そしてなんでR18? 西側の退廃的な(笑)文化に犯されていない「健全な」ソ連映画でエロもグロもないんだけどな。「世界革命」とか言ってる辺りがアメリカ的にアカンのか?(笑)

 最初のバスマチとの戦闘も今となっては外国で、バスマチをバンデット呼ばわりしているけど、ハンを戴いているんなら単にロシアの侵攻に抗う地元の勢力ではないかと。中央アジアの諸国が苦々しく思っているんじゃないかと心配してしまう。

 ここの風景や敵も味方も馬に乗ってパカパカ走るシーンはとてもステキだった。特に、落馬したイヴァンが一生懸命起き上がると、目の前に馬の足が竹林のようにずらっと並んでいるの。いかにも騎馬民族に囲まれましたって感じがニヤニヤしてまう。映画の中でははっきり中央アジアのどことは言ってないけど、ロケ地はアシガバート郊外らしいよ。あの辺の風景はどこも似てて、本当に筒抜けって感じがする。

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