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2016年7月29日 (金)

モンゴル史「部族編4」が我が家に着いたぁ@日東ヒ34b

 そ、そりゃないぜ、小澤さん…。

 小沢さんといっても「仮面ライダーアギト」の小沢澄子じゃないぞ(あたり前田のクラッカー)。

 スカヌウトの部族名の元になってる「スカイ」ってモンゴル語にねえなあってずっと探してたんだけどさ。

 なんのことはない、現代モンゴル語辞典みたら、まんま載ってたわ。しかも、キリル文字表記の現代語辞典だから探すの苦労なしで。なんなのこの「青い鳥は家にいた」みたいなオチは…。

……あぁ、我が家にいなかっただけなのね、ウチにある貰い物の超古くて簡単な現代モンゴル語辞典には出てなかったもんな。DA・KA・RAさんざん探してたんだけどさ。そりゃあ、いないよね、ウチに青い鳥さん……シクシク。

 ま、いいんだけどね、ラシードの解説が正しいって事を自分で納得するために調べてただけなので……。

 だって、もう「部族篇4」刷り上がっちゃったから!

Mongol41
ほれぼれする出来上がり

Mongol42
そしてこの注の量である(セミョーノフの注だよ、私じゃないので信用できる)。

 カノッサ編集長、ありがとうございます。

 さて、再来週の「部族篇4」は:
●シギ=クトクとヤギの*の話
●チンギスがボオルチュの尻を愛でる話
●チンギスに「おまえの娘なんかガマかカメみたいだ、このおれが娶るかよププ」と言って処刑されたアミールの話
…等々、見所たくさんだよ~。

みんな、見てね~!
Pop1
『モンゴル史』部族篇4
\1,000.-
「群雄」日東ヒ34b

……そしてますます秘史原理主義者になるわしであった……

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2016年7月23日 (土)

ハザール帝国時代の墓地を発掘しているよ

シンフェローポリ市(クリミア)のサイトによると、東ボスポロス調査隊がケルチ市郊外クズ=アウル遺跡でハザル可汗国(ハザール帝国)時代のアランと見られる人々の墓を発掘したと報じています!

2016年7月21日
クリミアで考古学者が古代の墓地を発見(写真あり)←というかほとんど写真

場所はケルチの郊外です。
上の記事の写真見ると、海に臨む高台(海岸段丘の上)のようですね。
古墳好きも納得の(?)良さげロケーションです。

 プレス・リリースによると、手に持ってるのが石英塊、銅製の装飾品とおもり。1~1歳半の子供が埋葬されてました。その遺骨の上には玉髄の大きなビーズ。5~8世紀のいわゆる「サルトフ=マヤーツカヤ文化」に属しているものである事が判明しています。というわけで、この墓の被葬者はハザル可汗国を構成していたアランであったとみなされています。

 遺骸は法医学鑑定ののち発掘物共々クリミアの博物館に収められるとのことですが、具体的な館名が書いてない…クリミアにあるのなら、いずれにせよ、なかなか行くのが難儀そうな(政治的に)所でしょうなぁ。

 ハザールってだけでユダヤがどうのー、アシュケナージがどうのー、色々面倒くさい事を言ってくる人がいるのに、クリミアかよ!って思いますが、政治的意図があるからそこら辺から発掘費用が出てくるんでしょうね。ポル=バジンなんかもそうでしょう。わざわざプーチンが見に来たりしてさ。

 考古学なんて浮き世のどろどろからほど遠い、純粋でひたむきな学問のようなイメージがありますが、なかなかに生臭い事でございます。

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2016年7月22日 (金)

自家用ヘリを買おうぜ

 ヘリコプターマネーではなく、リアル・ヘリコプターの話です。

個人所有ヘリ:どれを買うべき? どうやって飛ばす?

 ↑なんてなタイトルのロシアの雑誌記事を見かけまして。
 ほほー、ロシアの金持ちはどんな自家用ヘリコプターに乗ってるのかナー?と興味津々でのぞいてみました。

 結果から言えば、ロビンソンR-22、ローターウェイA600タロン、ヘリ・スポルトCH-7、CH-77、懐に余裕があればエアバスヘリコプターズもしくはベルと、なんてことはない、欧米と同じじゃないですか。

G-HIZZ Robinson R-22 Helicopter (27189429136)
<ロビンソンR-22>

 なるほど、とは思いました。最近どうもロシアのニュース映像でロビンソンよく見かけるなぁ、と思ってたんです。ロシアでもポピュラーになったんですね。
 まぁ、R-22なら価格が3000万円前後(輸送費関税等含まず)とお手頃なんでしょう。

 しかし!

 ロシアなのにロシア製のヘリはどうした、と思うわけです。

 一応、自家用に使えそうなものとしてカザン・ヘリコプターズのアンサト(タタル語で「難しくない」「簡単」という意味だそうな)、

Kazan Ansat
<カザン・ヘリコプターズ アンサト:wikipediaでは「軽量多目的ヘリコプター」に分類されてるけど、後部キャビンに7~9人乗れますってそこそこ大きいような>

 カモフKa-226T

Ka-226T maks2009
<カモフ Ka-226T:自家用ユースには若干無骨なフォルムかもしれません。でも、カモフ特有の二重(同軸)反転式メインローターがステキって人もきっといる…か?>

 カモフKa-62の名が挙がっています。

MAKS Airshow 2013 (Ramenskoye Airport, Russia) (519-10)
<カモフ Ka-62:テイルローターの形状(フェネストロン)からしてドーファンじゃねーかと突っ込みたくなりますケド(汗)>

 しかし、これらロシア製のヘリコプターはR-22やA600のように自分で飛ばして楽しむってタイプではありませんよね。大きいし。
 大金持ちならパイロットもお抱えだし、後部キャビンを豪勢なサロンに仕立てて空飛ぶ執務室・応接室として使ってもいいじゃないか、とも思いますが、それだと、お洒落な(笑)エアバス・ヘリコプターズH135、H155やアグスタ・ウエストランド(フィンメカニカ)AW139とまるかぶりです。何となく成金だと舶来品を選びそうな気がします。

I-easj
<AW139:ナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーでも取り上げられてましたね>

※逆に言えば、Ka-62の工場は極東・沿海州アルセーニエフ市にあるんだし、日本と極東の経済交流って事で日本の個人なり航空会社がKa-62買ってもいいんじゃないかと思いますね。
 昔、日本でもソ連製ヘリコプター運用してた会社がありましたが、きわめて頑丈で故障しないって聞いたことあります。ロシア製ヘリは極地やアフガニスタンで鍛えられ、Mi-8/17のように改良を加えられながら50年以上生産し続けている機種もあります。ソユースもそうですが、ロシアはそういう息の長い技術が得意ですよね。

 その他、カザン・ヘリコプターズのアクタイ、トリアッチ市の企業の製造しているベールクトの名が挙げられていました。両方とも二人乗りの小型ヘリです。まだまだロシアではこういう軽量ヘリコプターの歴史は浅いので一般的ではないのでしょうが、 そのうち、ロビンソンR-22のライバルに成長するかもしれませんね。

Berkut (helicopter)
<ベールクト:「イヌワシ」>

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