自家用ヘリを買おうぜ
ヘリコプターマネーではなく、リアル・ヘリコプターの話です。
↑なんてなタイトルのロシアの雑誌記事を見かけまして。
ほほー、ロシアの金持ちはどんな自家用ヘリコプターに乗ってるのかナー?と興味津々でのぞいてみました。
結果から言えば、ロビンソンR-22、ローターウェイA600タロン、ヘリ・スポルトCH-7、CH-77、懐に余裕があればエアバスヘリコプターズもしくはベルと、なんてことはない、欧米と同じじゃないですか。
なるほど、とは思いました。最近どうもロシアのニュース映像でロビンソンよく見かけるなぁ、と思ってたんです。ロシアでもポピュラーになったんですね。
まぁ、R-22なら価格が3000万円前後(輸送費関税等含まず)とお手頃なんでしょう。
しかし!
ロシアなのにロシア製のヘリはどうした、と思うわけです。
一応、自家用に使えそうなものとしてカザン・ヘリコプターズのアンサト(タタル語で「難しくない」「簡単」という意味だそうな)、
<カザン・ヘリコプターズ アンサト:wikipediaでは「軽量多目的ヘリコプター」に分類されてるけど、後部キャビンに7~9人乗れますってそこそこ大きいような>
カモフKa-226T、
<カモフ Ka-226T:自家用ユースには若干無骨なフォルムかもしれません。でも、カモフ特有の二重(同軸)反転式メインローターがステキって人もきっといる…か?>
カモフKa-62の名が挙がっています。
<カモフ Ka-62:テイルローターの形状(フェネストロン)からしてドーファンじゃねーかと突っ込みたくなりますケド(汗)>
しかし、これらロシア製のヘリコプターはR-22やA600のように自分で飛ばして楽しむってタイプではありませんよね。大きいし。
大金持ちならパイロットもお抱えだし、後部キャビンを豪勢なサロンに仕立てて空飛ぶ執務室・応接室として使ってもいいじゃないか、とも思いますが、それだと、お洒落な(笑)エアバス・ヘリコプターズH135、H155やアグスタ・ウエストランド(フィンメカニカ)AW139とまるかぶりです。何となく成金だと舶来品を選びそうな気がします。
<AW139:ナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーでも取り上げられてましたね>
※逆に言えば、Ka-62の工場は極東・沿海州アルセーニエフ市にあるんだし、日本と極東の経済交流って事で日本の個人なり航空会社がKa-62買ってもいいんじゃないかと思いますね。
昔、日本でもソ連製ヘリコプター運用してた会社がありましたが、きわめて頑丈で故障しないって聞いたことあります。ロシア製ヘリは極地やアフガニスタンで鍛えられ、Mi-8/17のように改良を加えられながら50年以上生産し続けている機種もあります。ソユースもそうですが、ロシアはそういう息の長い技術が得意ですよね。
その他、カザン・ヘリコプターズのアクタイ、トリアッチ市の企業の製造しているベールクトの名が挙げられていました。両方とも二人乗りの小型ヘリです。まだまだロシアではこういう軽量ヘリコプターの歴史は浅いので一般的ではないのでしょうが、 そのうち、ロビンソンR-22のライバルに成長するかもしれませんね。
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