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2016年7月22日 (金)

自家用ヘリを買おうぜ

 ヘリコプターマネーではなく、リアル・ヘリコプターの話です。

個人所有ヘリ:どれを買うべき? どうやって飛ばす?

 ↑なんてなタイトルのロシアの雑誌記事を見かけまして。
 ほほー、ロシアの金持ちはどんな自家用ヘリコプターに乗ってるのかナー?と興味津々でのぞいてみました。

 結果から言えば、ロビンソンR-22、ローターウェイA600タロン、ヘリ・スポルトCH-7、CH-77、懐に余裕があればエアバスヘリコプターズもしくはベルと、なんてことはない、欧米と同じじゃないですか。

G-HIZZ Robinson R-22 Helicopter (27189429136)
<ロビンソンR-22>

 なるほど、とは思いました。最近どうもロシアのニュース映像でロビンソンよく見かけるなぁ、と思ってたんです。ロシアでもポピュラーになったんですね。
 まぁ、R-22なら価格が3000万円前後(輸送費関税等含まず)とお手頃なんでしょう。

 しかし!

 ロシアなのにロシア製のヘリはどうした、と思うわけです。

 一応、自家用に使えそうなものとしてカザン・ヘリコプターズのアンサト(タタル語で「難しくない」「簡単」という意味だそうな)、

Kazan Ansat
<カザン・ヘリコプターズ アンサト:wikipediaでは「軽量多目的ヘリコプター」に分類されてるけど、後部キャビンに7~9人乗れますってそこそこ大きいような>

 カモフKa-226T

Ka-226T maks2009
<カモフ Ka-226T:自家用ユースには若干無骨なフォルムかもしれません。でも、カモフ特有の二重(同軸)反転式メインローターがステキって人もきっといる…か?>

 カモフKa-62の名が挙がっています。

MAKS Airshow 2013 (Ramenskoye Airport, Russia) (519-10)
<カモフ Ka-62:テイルローターの形状(フェネストロン)からしてドーファンじゃねーかと突っ込みたくなりますケド(汗)>

 しかし、これらロシア製のヘリコプターはR-22やA600のように自分で飛ばして楽しむってタイプではありませんよね。大きいし。
 大金持ちならパイロットもお抱えだし、後部キャビンを豪勢なサロンに仕立てて空飛ぶ執務室・応接室として使ってもいいじゃないか、とも思いますが、それだと、お洒落な(笑)エアバス・ヘリコプターズH135、H155やアグスタ・ウエストランド(フィンメカニカ)AW139とまるかぶりです。何となく成金だと舶来品を選びそうな気がします。

I-easj
<AW139:ナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーでも取り上げられてましたね>

※逆に言えば、Ka-62の工場は極東・沿海州アルセーニエフ市にあるんだし、日本と極東の経済交流って事で日本の個人なり航空会社がKa-62買ってもいいんじゃないかと思いますね。
 昔、日本でもソ連製ヘリコプター運用してた会社がありましたが、きわめて頑丈で故障しないって聞いたことあります。ロシア製ヘリは極地やアフガニスタンで鍛えられ、Mi-8/17のように改良を加えられながら50年以上生産し続けている機種もあります。ソユースもそうですが、ロシアはそういう息の長い技術が得意ですよね。

 その他、カザン・ヘリコプターズのアクタイ、トリアッチ市の企業の製造しているベールクトの名が挙げられていました。両方とも二人乗りの小型ヘリです。まだまだロシアではこういう軽量ヘリコプターの歴史は浅いので一般的ではないのでしょうが、 そのうち、ロビンソンR-22のライバルに成長するかもしれませんね。

Berkut (helicopter)
<ベールクト:「イヌワシ」>

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