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2016年10月26日 (水)

ドキュメンタリー「JFK:人生を変えた7つの起点」

ナショナル ジオグラフィック チャンネル
ドキュメンタリー「JFK:人生を変えた7つの起点

 J.F.ケネディに関するドキュメンタリーはたくさんあり、ナショナルジオグラフィックのほかの物もいくつか見たけれども、これが一番好きかな。

 リアルタイムでケネディを知らず、ストレートなドキュメンタリーが一巡した後に、視聴率ほしさに奇をてらった陰謀論が盛り上がっていた頃にこの人を知ってしまったのがまずかった(笑)。

 一方では正統的な見方として、あまりにも理想的な大統領として崇め奉られていたっていうのもまずかった。あまりにも聖人君子みたいな人に対しては「ケッ」と反感しか抱かないモノだし。

 でも、このドキュメンタリーで「人臭さ」というか生身の人間として感じられるようになった。「グラマーな美女が大好き」とか正直すぎる(笑)。

 当時のマリリン・モンローとの関係の扱いってどうだったんだろ? 今は公然の秘密みたいになってるけど、その頃は???
 マスコミはみんな知ってるけどあえて記事にはせず、選挙民にはあまり知られていなかったって感じなんだろうか? どういう感じだったかは当時を知ってる人にしかわからないよね。

 後の方の五つ(③ニクソンとの公開テレビ討論、④マリリン・モンローとのスキャンダルがばれそうになる、⑤キューバ危機、⑥市民権運動、⑦ダラスでの暗殺)は知ってたけど、最初の二つが案外大きくケネディの行動の方向性を決めていたみたいで興味深かったなぁ。やっぱり、表舞台に出てくる前の若い頃体験したことって重要だよなぁ。

 政治家の健康問題ってのはいつでも弱点になるもんだけど、ケネディも病気持ちだったとは。いかにも若くて疲れを知らない大統領みたいに思っていたけど、それも虚像……と言って悪ければ「イメージ戦略」だったんだ。

 ケネディも第二次世界大戦の時、魚雷挺に乗ってて日本軍の駆逐艦に撃沈されたことがあったんだねぇ。この世代は当然そういう人多くて日本に対して複雑な感情を抱いている人が多かったと思うんだけど、あんまりそういう恨み辛みを感じないのは、その頃のアメリカの眼中にはもう日本がなくなってた(ソ連の脅威の方が切実だったとかで)んだろうかねぇ? それとも日本人は被害者意識ばかりが強過ぎて、自分が相手にした酷いことを忘れるのが得意だとか?

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2016年10月 9日 (日)

あのゴキブリロボットは今

 一年くらい前にロシアがゴキブリ型のスパイロボットを作ったと話題になった事があったけど、あのロボローチはその後どうなった?

……あ、「ゴキブリ」なんて、できれば字も見たくないので、ここでは「ロボローチ」とマイルドな名前で呼ばせてもらいま。すぱいだーまっ(意味なし)。

 元ネタはこの辺→カント記念国立バルト大学「ロシア連邦教育・科学相ドミートリィ・リバノフ、カント記念国立バルト大学訪問

 このロボローチを作ったのは、ロシアの飛び地・カリーニングラード市にあるカント記念国立バルト大学(BFU)化学・生物学研究所。科学者・学生の実習の一環として作られ、そもそも軍事的な目的ではないんだと。

 たぶん、昆虫に詳しい人はこの↓画像を見てぴんと来たとは思う。

※見たい人はこの辺にアレの画像があるので自己責任でドウゾ

 このロボローチのモデルにされているBlaberus Craniiferは、南米原産でロシアには棲息していない。この時点で、諜報活動用ツールとの意味づけは嘘だとわかったはず。ロシアはゴキブリ天国とはいえ、大きさは日本のチャバネゴキブリくらい。そんな中にこんな巨大なアレが歩いていたらニュースになって諜報活動どころの話ではなくなってしまう。

Totenkopfschabe_ausgewachsen
↑「死人の頭」という怖ろしげな名前の付いているBlaberus Craniifer:スミマセン。モザイクかけさせていただきました。細部まで鮮明な写真はこちらのWikipedia(英語版)をご覧下さい(閲覧注意)。

 本当は体長9㎝にもなるオオメンガタブラベルスゴキブリ(Blaberus Giganteus)をモデルにしたかったけど、カリーニングラードでは入手できなかったのでこれを使ったそうで。

 そもそも一連の記事の元になった思われる2015年9月24日インタビューによると、このロボローチは、限られた期間・予算でどれだけ本物に似せたロボットが作れるか、という一種の技能コンテストで作られたロボットのようだ。

※でもそれで、南米の巨大Gをモデルにするのはちょっとずるくない?
ゴキブリとは言ったが、ロシアのとは言ってない
って屁理屈じゃん(笑)。

 このプロジェクトの指導教官・同大学のマクシム・パトルゥシェフ化学・生物学研究所所長によれば、人の手足のような大きさの限られているところに精密な機器を組み込む、という課題を解決するとき、凝り固まった見方でなく柔軟な発想ができるようにという演習的な意味合いもあったとの事。
 戦争などで四肢を失った人のための義手義足だと、大きさや重さに制限があるし、人によって必要とされる機能はさまざま。問題解決のためには型にはまらない発想・創意工夫がいるんだろうね。

 でも、正直、ロボローチで培われた技術でできた装置を自分の体に組み込まれたら、あんまり気分の良い物でもないような気がするけど。怪人ゴキブリ男にでも改造されてしまうんじゃないかとか(笑)。

 で、2016年2月の同大学視察で、ロシア連邦教育・科学相ドミートリー・リヴァーノフは、他のプロジェクトと一緒にロボローチを見たんだってさ。ミニコンパネで操作してみて、
「これは量産すべきだ。子供が喜ぶ
との考えを述べたとか。
 まぁなぁ。オモチャくらいにしかならないよなぁ(笑)。

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2016年10月 4日 (火)

映画「アルメニア大地震」(仮)

「アルメニア地震」オフィシャルトレーラー(R12)

 


2016年アルメニア/ロシア
監督:サリク・アンドレアシャン
キャスト:
コンスタンチン・ベレジノイ…コンスタンチン・ラブロネンコ
ロベルト・メルコニャン…ヴィクトル・ステパニャン
アンナ・ベレジナヤ…マリヤ・ミロノヴァ

クラノフシク…アルチョーム・ブィストロフ

ガヤンツ…サビナ・アフメドヴァ

 

 アルメニアでは既に公開済み、ロシアでは2016年12月から公開される映画。原題はそのものズバリ「地震」。まぁ、日本で公開されるかわからないけど、仮に表題のようにしておいた。中国の「唐山大地震
」に倣い…といっても「余震」は原作の題名か。

 

 

 この地震は1988年12月3日に発生、ほとんどアルメニア共和国の半分を覆い、スピタク、レニナカン、キロヴァカン、ステパナヴァンの諸都市が壊滅。死者25,000人、負傷者19,000人、50万人が家を失った。

 

 

 この大災害の中、出会った二人の主人公・45歳のベレジノイと20歳のメルコニャン。

 実はこの二人には深い因縁があった…というようなお話、らしい。

 

 

 石積みやレンガの建物が崩れ落ちるシーンはトレーラーだけでも怖ろしい。だけど、「唐山大地震
」がおっけーなら、これもどこかで上映されても良さそうなもんだが、どこかやってくれないかな?

追記:DVDになったよ。

 

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2016年10月 3日 (月)

映画「スティンガー」

スティンガー [DVD]

2013年ロシア
監督:アントン・ローゼンベルグ
キャスト:
ペペル…ヴラジスラフ・アバシン
「老人」…アレクセイ・イグナトフ
ルィマ…ミハイル・ソロトコ
マクス…ヴラジーミル・ルキヤンチコフ
ユーリャ…ナターリヤ・シベツ

 麻薬捜査官でありながら、裏の組織に属して麻薬の取引をしてるペペル。誤って自分の属している組織のアジトをガサ入れしてしまった事から、どのように対処しても最悪の事態へと急速に転落していく。

 ギャングの連中が救いがたい暴力体質だったり、短絡的で切れやすかったり。悪い事してる麻薬捜査官やらFSB職員やらが、ペペルの転落に巻き込まれて破滅していくのが何ともザマアミロという感じでスカッとする自分好みの映画なのですが、カメラワークがなぁ…。

 手持ちハンディカムで撮ったような手ブレ映像は長時間見られないよ~。
 わざとカメラ振ってるんじゃないかと思うほどすごいんだよ。座ってる人とか、寝ている人とか、動かない対象を映しているときでさえひどい横揺れ。ファウンド・フッテージ・フィルムみたいなのが流行った時こういうのあったけど、さすがに見にくかったんだろう、撮った人をプロかセミプロ、例えば映像学科の学生の卒業制作という設定にしたりして見やすい映像になっていったもんなぁ。

 ともあれ、こういうバイオレンスな映画はたまに見ると良い刺激になりますね。

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