ドキュメンタリー「ホワイト・ヘルメット―シリアの民間防衛隊―」
2016年イギリス
監督:オーランド・ヴォン・アインシーデル
シリアで活動している民間防衛隊ホワイト・ヘルメットについてのドキュメンタリー。ホワイト・ヘルメットは2013年に発足した民間の救助隊。
アレッポでの空爆シーンで、
「ルーシー、ルーシー!」
と上空の機影を指さして叫んでいるのを見ると、なんだかアフガニスタンを思い出す。このドキュメンタリーで見る限りでは、普通の町に空爆して何の意味があるのか、と疑問に思ってしまう。
でも、どうなんだろうか。何もわからないよね。アフガン侵攻当時のタリバンも正義の戦士みたいな扱いだったの見てるから。今じゃアメリカがタリバン幹部をドローン爆撃でしょ。まるで正義のように描かれても、誰の正義かわからないじゃん……というか、立場の違いがあるだけで正しいことなんかないのかもしれないじゃん。
化学兵器使ったから人道に反するのなんのって言ったって、そこで何でアメリカが乗り出してくるのよ? 脈絡がないし、意味分からん。もちろん、ロシアだって何やってるんだって思うけどさ。アフガニスタンと同じようなことまたやるの? 結局失敗したのに? 学ばないの? 懲りないの?ってさ。
半分以上はトルコでの訓練の様子だったから(1か月もかかるそうな)、正直、尻すぼみな感じはした。 とはいえ、そうして訓練しているうちにも、ホワイト・ヘルメットの仲間や家族が爆撃でどんどん死んでいくって、本当に厳しい状況だってのはわかった。
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