ドラマ「マルコ・ポーロ」シーズン2(10.同類)
2016年アメリカ
監督:ジョン・ファスコ
キャスト:
マルコ・ポーロ…ロレンツォ・リチェルミ
フビライ・ハーン…ベネディクト・ウォン
コカチン…チュウ・チュウ
チャブイ皇后…ジョアン・チェン
チンキム皇太子…レミー・ヒー
ハイドゥ…リック・ユーン
百の眼…トム・ウー
アフマド…メヘシュ・ジェドゥ
ビャンバ…ウリ・ラトゥケフ
クトゥルン…クラウディア・キム
スーク…ダニエル・トゥイアラ
カサル将軍…ジェーソン・チョン
老オルロク…ゲン・サトー
カバン将軍…ビャンバドルジ・アルタンフヤグ
マルコ・ポーロもついに最終回。
これ、かなり衝撃的なんだけど、もうずいぶん経ったからネタバレ書いちゃうよ?
これから見る人は、この先読んではいけませんゾ。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
例の酒のでる木から色とりどりの酒が吹き出してお祭り気分が盛り上がっているカラコルムでは、クリルタイが開かれる。
何食わぬ顔で並んで座っているフビライとハイドゥ。裏ではフビライとハイドゥだけでなく、マルコとクトゥルン、チャブイとシャプカナといった組み合わせで嫌みや皮肉を言い合ってる。
マルコはカラコルム(だよね?)に残っているけど邪魔者扱い。
マルコがコカチンの秘密を知っていることをチャブイは知っている。というか、コカチンがマルコに惹かれていることとか、マルコもコカチンに特別な感情を持っていることとか、そのあたりの機微はチャブイにはみんなお見通しだ。それでも、チャブイはマルコに恩を感じ、フビライにいろいろばれてまずいことになる前に、秘密を守って国に帰れと勧告する。
クリルタイはといえば、ハイドゥが裏でやってた工作が明るみに出て、フビライ優勢が決定的になり、すべてが丸く収まりそうに見えた。
ハイドゥ陣営からしてみれば、八方ふさがりのようになっていた時、アフマドから文が届く。それは、コカチンの子の秘密を暴露するものだった。
一方、アフマドがフビライをうまく追い払って占領している大都。
アフマドはフビライの命令と偽って自分の腹心の部下というか、何でも言うことを聞く忠実な奴隷スークをオルロク(元帥か?)に任命したりして、将軍カサルあたりは何かおかしいと不審に思い始めている。チンキムやビャンバ、百の目は彼に捕らえられてアフマドの前に引き立てられていくのだが、カサル将軍の無言の助力もあって、アフマドと対決することになった。
アフマド自身は強くないから、スークが必死で戦っている間に自室に逃げ込む。そこでアフマドを待っていたのはメイリンだった……。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
大筋はこんな感じ。
それにしても、「オルロク」ってなんだろうね?
たぶん、Өrlөg「式武官、元帥」なんだろうと思うけど、そんなのあったっけ? それに当たるような言葉は「集史」はペルシャ語だし、「元史」は漢語だろうしあんまり聞かないよね。歴史の用語で普通に使ってる?
とりあえず、英語版字幕もorlokって書いてあるだけだから、どうしようもないっちゃーないんだけど、字幕くらいどうにかならなかったのかね。わからなかったらモンゴル学者に聞けばいいのにね。ちうか、ハルハの人っぽい名前のキャストがいるんだが。
この回の最後、チンキムとビャンバが帰ってきたカラコルムは荒廃しきっていて、背後にプレスター・ジョンらしき人の影……と思わせぶりな終わり方をしてるけど、これで打ち切りなの?
まぁ、歴史無視でファンタジーどころの話じゃなく、かなりすごいことになってるからなー。なにしろ、マルコがハイドゥを刺し殺しちゃってるし……(笑)。妙に大風呂敷広げすぎちゃって、まとめるの大変だから放り投げたか。
ドラマ「マルコ・ポーロ」他のエピソード・シーズン2:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
番外編:百の目
シーズン1は こちら
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