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2018年1月23日 (火)

ハザールの「旧約的」歴史観は『集史』に影響を与えたのだろうか?

 ふぅ、ようやく『集史』の総序に当たる部分の翻訳できた。

 今かよ! おせーよ! 冬コミ間に合わなかったじゃん!……というツッコミは自分でしとくとして。

 なんか、まだ、「???」って箇所があるんだけどねぇ。とりあえずは出来た!!!

 あんまりぐだぐだやっててもしかたないんで、なんとか『モンゴル史』「部族編1」の改訂にくっつけて夏までには出したいもんだ。なぜか「部族篇1」が一番出るんだよなぁ。なんで?

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千葉県花なので(?)もう咲いてるよん

「部族編1」は、イスラム教的世界史の中に、モンゴルをどうやって位置づけるかってことでオグズ説話が出てくる章だ。

 なので、『集史』にも言及している『普遍史の変貌―ペルシア語文化圏における形成と展開―』を読み始めた。

 ところで最近、別件でハザール可汗国のことを調べていて、ハザールの可汗ヨセフがアンダルス(後ウマイヤ朝)のハスダイに出した返書をじっくり読んだ。そしたら、ヨセフが物語るハザールの位置づけが「部族篇1」に出てるオグズの位置づけによく似てるじゃあーりませんか!

 ハザールはオグズじゃないしムスリムでもないから、オグズ説話は出てこないんだけど、ハザール族の祖とされるハザールを、やはりノアの子ヤペテの曾孫の位置に入れているんだよね。オグズ(グズ)とも兄弟になってるし、よく似てるなーと思って。ひょっとして、ハザールの歴史観が『集史』に継承されているんじゃね?

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ハザールの海……ではない

 ラシードも、参考にした書物にユダヤの五書を挙げてるから、元ネタは同じなのかもしれない。そもそも、ラシードはユダヤの書物に詳しいかもしれないし。それにしても似た感じがするんだよなぁ。『王書』だと、テュルクの祖はフェリドゥーンの息子から出てるはずだから、全然ペルシャ的ではなさそう。

「普遍史」にテュルクを組み込む試みってのは、イスラム世界の世界観に先行して、ハザールのユダヤ教的世界観があったのかもしれないなー、なんて考えたりして。

『普遍史の変貌』には、その辺、書いてあるかなー? 目を皿のようにして読みますぞー。

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2018年1月 5日 (金)

バトゥの映画が来るー! 今年の「未体験ゾーンの映画たち」は見どころいっぱい

今年の「未体験ゾーンの映画たち」はなんかすごい!

草原者としては何と言っても「フューリアス 双剣の戦士」でしょう!

バトゥが出てきますよ!

しかし、説明文の「13世紀半ば、悪逆非道な暴君として知られる総司令官バトゥ率いる強大なモンゴル軍の……」にはフイター!

いやいや、一応、「サイン(良い)ハン」って呼ばれてるんですが、バトゥ……。

(先日のコミケでお隣のS-MIXさんと、「バトゥって大魔王……」って話し合っていたのはヒミツ。)

歴史モノでは、以前、ここでも紹介した「バイキング 誇り高き戦士たち」がロシア・リューリク朝時代の歴史モノ。

これも捨てがたいけど、なんとなく「アレクサンドル~ネヴァ大戦~」に似た匂いがするので、一つ選ばなければならないのなら、やっぱり「双剣の……」の方を選びたいですね。

あとは、ツィオルコフスキーやコロリョフのことを調べたところなので、「サリュート7」も捨てがたいです。

ワールドカップ効果ですかね? ロシア映画3本とは超豪華で目移りしちゃう!

歴史モノとしては、明時代の倭寇の話「ゴッド・オブ・ウォー」、ハンガリーの映画ですが、第二次世界大戦ものの「ウォーキング・ウィズ・エネミー / ナチスになりすました男」なんかも金と暇があれば、劇場でみてみたいものですが……。


↑バトゥに興味ある人はここにも出てまっせ!(CM)

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2018年1月 1日 (月)

あけましておめでとうございます

Akeome1

今年はもっとバリバリ書くぞー!!!

戌年なので犬画像を貼っておきますぞ……蠱毒の話だけど(笑)。

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