アニメ「アンゴルモア 元寇合戦記」05 覚悟
2018年日本
監督:栗山貴行
原作:たかぎ七彦
キャスト:
朽井迅三郎…小野友樹
輝日…Lynn.
鬼剛丸…小山力也
白石和久…乃村健次
阿無志…堀江瞬
火垂…竹内良太
導円…小林裕介
阿比留弥次郎…鈴木達央
貝谷権太郎…ボルケーノ太田
鹿乃…小松未可子
国府にさえたどり着けば……という思いで歩いてきた迅三郎たちだったが、国府は既に火の海だった。
夜襲に加わらず、先に来ていた阿比留弥次郎は、佐須に出撃して命がけで戦ったのも意味がなかったのだと腑抜けきっていた。一方、焼け落ちる国府のさまに、昔の自分の邸宅が焼かれた時の様子を重ねて涙する白石和久。
とはいえ、呆けている暇はなく、今度は、佐須に上陸した高麗兵とは様子の違う兵(モンゴル騎兵)が生き残りの島民を探索していた。
迅三郎たち流人や佐須から戻ってきた阿比留弥次郎らと国府から逃げ延びてきた者たちの対馬勢は、地の利を生かし、崖伝いの隘路の曲がり角を利用して、モンゴル軍を迎え撃つ。
モンゴル兵との戦闘はもう始まってからも、阿比留弥次郎はなんのために戦うのか、まだ迷っているようだ。迅三郎は、阿比留弥次郎に「余所者なのになぜ、これほどまでに一所懸命に戦うのか」と問われ、自分が対馬に流刑になるきっかけとなった事件を思い返すのだった。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
……というわけで、「戦上手と音に聞こえた」朽井迅三郎が、ある意味、死刑よりも重い刑に処せられた理由が明らかになった。
あの鎌倉での腹黒いぐずぐずの陰謀に比べれば、モンゴルとの戦いはわかりやすいと思ってるのか、迅三郎は敵に対しても裏切り者に対してもサバサバしてる。
あれ、戦国的でいいよね。だって、戦国時代なら利害が一致すれば、昨日まで殺し合っていた相手とも手を組むなんてザラじゃん。あまりにも敵に対する憎しみが強すぎると、合理的な判断ってできなくなっちゃうでしょ。だから、義理とか人情とかもないけど、同時に怨念も溜めないんじゃないかな、と。
ところで、今回のモンゴル人部隊との戦いでは、迅三郎が「義経流だ」といって作らせた「槍」で戦うんだが、この時代に槍って一般的でないもんなのかな? 銛と似たような形なんだし、石器時代からありそうな気がするんだけどな。
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コメント
>「槍」
槍は、日本では一応九州の菊池氏が造ったとされていて、「菊池槍」と称されるものが最初だといわれていたと思います。南北朝の頃ですね。
それまでは長柄武器としては長巻とかが全盛なのでは。古代の武器は、結構早くに廃れてしまったものも多いですね。逆に太刀や刀は、武士本来のメインウェポンである「弓」からその地位を奪っていきます。やはり南北朝時代がその転換点で、以降武士といえば「刀」となっていくわけです。
投稿: 大鴉 | 2018年10月 6日 (土) 02時01分
大鴉さんコメントありがとうございます。
そうだったんですね。
これを教えてもらっただけでも、このアニメを見て大正解だったと思いました!
今日の講演でも技術の断絶はわりと良く起こるなんて話を聞いて、似たようなことなのかなと考えさせられました。
投稿: 雪豹 | 2018年10月 6日 (土) 23時12分