映画「予想外のでき事」
2019年ロシア
監督:アンドレイ・ムィシュキン
キャスト:
リーザ・アルザマソワ
マクシム・コロソフ
今年もロシア映画祭が開催されました。
全部は見に行けませんでしたが、いくつか見に行きましたよ。
「予想外のでき事」もその一つとして上映された映画です。
12月13日に、警戒厳重な都内某所で上映されました。
オムニバス形式のラブコメで、主演のマクシム・コロソフとリーザ・アルザマソワがいろいろな状況の男と女の出会いを描きます。それぞれのお話にうっすらと関連があるような、ないような?
第一話 予想外のでき事
いかにも几帳面そうなビジネスマンがホテルの部屋に到着。明日の大事な懐義のためにじっくり休もうと熟睡モードに入った頃。男とは正反対のおおざっぱな女が同じ階に投宿。おおざっぱなうえに時差ボケで、真夜中というのにルームサービスを頼もうとしたもんだから、騒動が起こる。電話番号を間違えて男の部屋に注文の電話をかけてしまったのだ。
第二話
つきあい始めたばかりの彼女(アルザマソワ)に良いとこをみせたい男。気球をチャーターして、粋な空の散歩をプレゼントしようと計画。ところが、気球を上げるためにやってきた原っぱには、彼女の元カレ(コロソフ)がホームレスになって住み着いていた。男は元カレより自分の方が誇示したかったのか、元カレに一緒に気球に乗らないかと誘う。いやな予感しかしないが、果たして?
第三話 ヤバイ仕事
現代はモークルィエ・ヂェラー。はい、『パタリロ』の読者ならおわかりですね、濡れ事のことです。しかしここでは血濡れた仕事ではなく、エロい方の濡れ事、浮気の話。
ガソリンスタンドで男(コロソフ)がキレイドコロとウフフしていると、恋人(アルザマソワ)が現れた! さぁ、どうする?
第四話 P.S.もし
中国のロシアセンターでロシア語を教えている男のところにケンか別れした恋人が現れた! 「かまわず授業を続けて」といいつつも、恨み言を言い募る女。ちょうど仮定法の の説明をしていたのがめちゃくちゃに……。
こういったお話だと笑いのツボは日本人にも共通らしく、会場でも笑いが起こっていました。
また、上映後監督のアンドレイ・ムィシュキン、主演のマクシム・コロソフらが質疑応答に答えていましたが、ロシアの少女が、「役者というお仕事は難しいですか」「映画を作る仕事は楽しいですか」的な純真な質問をしていたのが初々しく感じられました。
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