2018年8月12日 (日)

昨日はありがとうございました@Comiket94

 昨日のComiket94は、暑かったけれど、2日ほど前まで台風でこもっていた熱気が洗い流されて、最悪の事態は免れて良かったです(コミケ雲は発生しませんでした)。

Comiket94

 こんな暑い中、「群雄」に来て下さった方、ありがとうございます。

 当日の朝、近所のコンビニで「両面コピー失敗したー!」とか焦りに焦りまくって、配付資料作ってた私は、出遅れてたようです。

 前日までに用意しとけよって話ですが、ギリギリまでできるだけ良いもの(というか、あとで間違いに気付いて恥ずかしくならないもの)作ろうって思うのは、みんな同じだよね?(たぶん)

 しかも、『モンゴル史』「部族篇」1、3ともに第3版なので、そんなに出ないだろうとタカをくくってあまり持って行かなかったので、わりと早くなくなってしまいました。後の方に来た方、申し訳ありませんでした。

 ……「部族篇」を全部訳し終わったので、「私の役目は終わった……」と思っているところです。編集長が「チンギス=カン紀?」とか無茶ブリをしてくるのですが、ベーシックインカムでも導入されない限り無理です。……で、冬は何をするかが問題です(3か月しかないからねぇ)。

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2018年8月 9日 (木)

『集史』序文をコミケ当日に配りたいよ@土西う29a

 東洋学者ロマスケーヴィチが書いた『集史』第Ⅲ巻序文、なんとかやっつけた!

 よくわかってない私が何か書くより、この序文読んだ方が『集史』や、今回出す「部族篇」1~4の背景がわかると思うよ~。だから、パンフレット代わりに土曜日配ろうかなと。

 しかしながら、冊子にするには4の倍数頁でないと都合が悪いので、今回は注は入れられない。完全版を無料公開してもいいけど、ペルシャ語がどばーっと入っているので、KDPくらいしか完全版アップする場所がなさそうなのが悩みの種……。

Romaskevich

アレクサンドル=アレクサンドロヴィチ=ロマスケーヴィチ
(たぶん合ってる)

(元ネタはこの辺りだったか?→ http://www.orientalstudies.ru/rus/index.php?option=com_personalities&Itemid=74&person=747)

レニングラード封鎖で亡くなっているようなので、ソ連版『集史』第Ⅲ巻(イル=ハン国史)が出た頃は、既に故人なのよねー。

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2018年8月 4日 (土)

『集史』ロマスケーヴィチ序文を訳してみたよ@土西う29a

なんだか実感がわかないうちに、コミケまで1週間になってしまった! ヤバイ。8月に入ったら、シベリア並に暑さも収まるかと思ったらまだ暑い! どうする?!

7月中は、本はできたし、アレクサンドル・ロマスケーヴィチの序文をザックリ訳したので(10頁ほど)、当日パンフレット代わりに配布できるように、まっとうな日本語にする作業をしているんだけど、なんだか危うくなってきた(笑)。

Preface
※こんなに直しているようじゃ間に合わねぇ!

ソ連で『集史』の訳と校訂本づくりをやろうってなったいきさつやらなんやらが書いてある。あと、「部族篇1」の最初に書いた写本についての話とか。人名地名の表記をどうするか、比定するのに参考にした本とか。「凡例」みたいなこと。『モンゴル史』の内容自体に直接の関係はないといえば、関係ないんだけど、本としてはあった方がいいんだろう。

『集史』の出版が始まった頃には、ロマスケーヴィチはもう死んじゃってるくらいだから、研究史の内容は古いんだろう。各写本の位置づけとか、素人には今一つワカラナイので、本当は本物の『集史』研究者に解説してもらえるといいんだけどなー。ワシハヨクシラン。シロウトダシ。

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2018年7月26日 (木)

モンゴル史部族篇1と3完成しました@土西う29a

「部族篇」1と3の第三版、できてきましたよ!

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『モンゴル史』翻訳のきっかけとなった「部族篇3」が一番薄く(64頁)なってしまった!

 印刷お願いしたポプルスさんの印刷機(?)の性能が向上したのか、裏表紙の写真が第二版よりクリアになってる気がするんだよね~。

 みなさんもノート代わりに何度も読み返したり、字を書き込んだり、付箋貼ったりして、ボロボロになるまで使い込んで欲しいです。そして、新しい版が出たらどんどん更新していただく!!!

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こんな風に本棚に並べてね!

 まあ、その前に、「誤訳だ!」とか「誤植(つーか、誤変換)だ!」とか「この解釈は違うだろ!」とか「訳者が呪われて眼から血が出たって本当ですか?(本当です)」などとツッコミを入れてくれると喜びます(←マゾ?)

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2018年7月22日 (日)

「部族篇」1、3入稿しました@土西う29a

 既に数日前の話ですが、欠品していた『モンゴル史』「部族篇1」、「部族篇3」ともに入稿しました!
これでコミケにも間に合うでしょう。めでたしめでたし。

 1、3ともに、第3版なのでいつもより少なめの部数しか刷らないそうで、ご入り用の方はお早めに。なにしろ第3版とは言っても、「部族篇1」はなぜか倍以上の分厚さになってますからな!

 そして、「部族篇1」は裏表紙も新しくなっている! 2や3は版を重ねても裏表紙は同じなのに……。

部族篇1裏表紙の変遷

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第1版(ペトリ版)

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第2版

1v3ura
第3版(まだないしょ……というかまだ出来ていない)

「部族篇3」は1ほどは変わってないけど、このくらいは直しましたぞ。

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直せば直すほど、直すべき箇所が出てくるる~

 これでこの夏は、また1~4一揃えで『モンゴル史』が並べられるでしょう。ほっ。

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2018年5月17日 (木)

映画「1944 独ソ・エストニア戦線」

1944 独ソ・エストニア戦線 [DVD]

2015年エストニア/フィンランド
監督:エルモ・ヌガネン
キャスト:
カール・タミク…カスパル・フェルベルク
ユーリ・ヨギ…クリスティアン・ウクスクラ
アイノ・タミク…マイケン・シュミット

 1991年、ソ連崩壊にともない、「再独立」を果たしたエストニア。
バルト三国の一番北に位置し、フィンランド湾を隔てたすぐ隣のフィンランドと民族的にも言語的にも近く、今ではすっかり北欧の国の一員に。
 「再独立」から四半世紀しかたっていないのに、今や日本を遥かにしのぐIT先進国。例えば、スカイプを生み出したり、シリコンバレーで採用されるような先進的ロボット宅配用UGVを生み出したり。

 こういった新しいモノを生み出し、素早く世界に送り出すスピード感も、お役所のIT化がめちゃくちゃ進んでいることに起因しているらしい。
 日本の役所が因循姑息なやり方で、改革を先延ばしにしているうちにすっかり追い抜かれた。
 「エストニアは小国だからドラスティックな改革ができた」って言う人もいるかもしれないけど、それはおかしいでしょ。人口が多く経済の大きな国ほど規模のメリットが効いてくるんだから、大きな国の役所ほど電子化効率化しなけりゃあかんやん。

 エストニアが古いシステムを惜しげもなく捨て、先進システムに一新することができたのは、ソ連に押しつけられたシステムなんて、むしろ一刻も早く捨て去りたかったからだろ、と思っていた。
 でも、どうやらソ連に対する思いは、ちょっとやそっとの生やさしいことじゃなかったみたい。

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 1944年、タンネンベルグで戦うドイツのエストニア人部隊。うねうねと迷路のように掘り込まれた塹壕の中で、カールたちの部隊は赤軍と戦っていた。
 カールは、おじさんの忠告を軽視して、摘発があることを家族に知らせずにいたために、彼らがシベリア送りになったとの自責の念から、ドイツ軍に志願したのだ。激しい戦闘や戦闘の合間のわずかな気のゆるみから、次々と戦友たちが死んでいく。ドイツ軍が劣勢になるにしたがい、エストニア人の部隊も撤退することになった。タルトゥに向かう途中、塹壕を掘って赤軍を待ち受けていると、やってきたのは赤軍のエストニア人部隊だった……。

 赤軍兵士として戦闘に参加していたユーリ。「君は前途有望だから」とか何とかで、政治将校に目を付けられてしまった。まぁ、要するに部隊内のスパイになれってわけだ。ドイツ軍を追って森の中を進むうちに、ドイツ軍の制服を着た16、7歳の少年たちを発見。ドイツ軍に無理矢理に徴兵されたので家に帰りたいと懇願する少年たちを射殺するよう、政治将校はユーリに命じる……。

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 なんかいろいろダメだよね。両軍の兵士にハムだのパンだのを提供していた農民の夫婦もあれきっとシベリア送りか銃殺かろくでもないことになるんだよ。

 信念を持ってと言うか、宗教のように盲目的に信じ切ってコミュニストなり、ナチスになりになってるなら、敵に殺されても本望かもしれんけど、普通の人はただ幸せに暮らしたいだけだもんなー。これじゃあ、うまく立ち回ろうとしてもしなくても、無理だよな。下手すると、最初にシベリアに送られた家族が一番幸福だったってことになりかねん。

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2018年5月 8日 (火)

「部族篇1」増補改訂版できました

 こっこっこっこっこけっこー! 校正終わったぁ!
『モンゴル史』「部族篇1」の増補改訂版の校正ができましたぞ。

 どの辺が増補なのかっていうと、今までの「部族篇」へ向けての序の前に、ラシードの『集史』全体への序文……ガーザーンに捧げた序文に加えて、オルジェイトゥとの対話が入っている……を新たに訳したところが『増補』なのです。ちなみに、分量は2倍以上に増えました(にゃー)。

 増えた文の半分くらいはガーザーンを讃える文? あとの半分はオルジェイトゥを持ち上げるフダーバンダ(意味不明)?
 これ需要あんの??? と思わなくもないですが、「部族篇1」はどういうわけか、すぐなくなっちゃうので、どちらにしろ増刷はしなくちゃならなかったわけです。

 まぁ、どういう経緯で、どんな目的で『集史』全体ができあがったのかっていう説明が書かれているので、資料の性格を知る上では知っておいた方がいいかもです。
 あと、全体の目次が付いているので、「部族篇」訳し終わってもうやるべきことは終わったような顔をしている人がいるけど、そんなの『集史』全体のほんの一部だってことがバレますな(笑)。でもまぁ、漢文史料が読めないので、「チンギス=ハン紀」とか「クビライ=カァン紀」とかできる訳ない。そもそもロシア語版だって『集史』全体でなく『モンゴル史』部分しかないので、充分がんばったと思う。

 ベーシックインカムでも導入されれば、働かずにこの続きをやって暮らすのだけれど、生きているうちには間に合いそうもないですな。

 というわけで、完成記念に「ラノベのようにすらすら読める集史」シリーズも「部族篇1」をアップしました。ただし、こちらは今回増補した分は入っていません。夏まで待てないという方は、こちらをぱらぱらめくってお待ちくださいましまし。

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2018年5月 7日 (月)

映画「クローズ・デイ」

クローズ・デイ [DVD]

2013年ロシア
監督:オレーク・アサドゥリン
キャスト:
ダーシャ…マリヤ・ピロゴヴァ
サム(イェゴール)…パーヴェル・プリルチヌィ
ミーシャ…マカール・ザポロジスキー
魔法使い…ピョートル・セマク
リリー…パウリーナ・アンドレーヴァ
タマーラ…アリサ・ハザロヴァ

ダーク・ワールド」の続編だが、あまり繋がっていない。 共通しているのは闇の世界の住人の戦いを描いているって点だけ。こっちの世界を守ろうとしている特殊能力の持ち主たちは、全く別のチームって感じで、ぜんぜん前作と関係ないんだよね。あの太古の森の中のような雰囲気がよかったのに、今度のは全くの学園ものになっていてチープに感じた。これ絶対ロケの予算とかケチっただろって思ったけど、制作費は大幅に増えてるみたい……? どこに金使ったんだろ? ……CG? 大学の地下のセット?……謎だよな。

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 ダーシャは子供の頃、不思議な体験をした。スクールバスが奇怪なモノに襲われ、彼女だけ川に転落。溺れそうになりながら、知らない男の人からペンダントをもらったのだ。

 大学生になったダーシャは、教習所で車の運転をしているときに、またもや不思議な体験をする。無茶振りしてくる教官のせいで、対向車に激突。
……したかに思えたが、はっと気づくと公園で車のおもちゃで遊んでいた。でもそのリアルすぎる感触に戸惑い、自室に帰ってからもどうしても納得できずにいる。ふと気づくと、子供の頃からもっていたあのペンダントをなくしていることに気づく。

 ペンダントを探していると、教官が道端に立っている。
「このペンダントは全能の目だ」
と言ってペンダントを返してくれた。いつ拾ったのだろう? やっぱり、今日は教習に行ってて、事故に遭ったのか? 不思議に思いながらも、ペンダントを受け取ると、ダーシャに何か不思議な感覚が目覚めた。どうやら、人間の生気を吸う闇のバケモノが見えるようになったようだった。

 その闇の者の行く先に、そいつらと女性が立ちはだかる。実は、教官も闇のものと戦う人間の一人だったのだ。そして、ダーシャは闇の世界の入り口の一つが、彼女の通っている大学にあることを知らされる……。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 モスクワに闇の世界を現出させるために使われる「七つの高層建築」って、例のスターリン・ゴシックの七つの建物だね。と、いうことは舞台になっているのはモスクワ大学? 名前出てこなくても明白だよね。
 モスクワ大学って、もっと格式高い所かと思ってたけど、こんなちゃらい学生ばっかりなのかー、とちょっと拍子抜けした。

 この映画で大学の地下にある闇の世界の扉を守っているのが、スターリン時代にこの大学の建設に携わっていた建築労働者のおっちゃんたち。これはたぶん、「モスクワ大学の地下には、建設に当たった囚人たちが埋まっている」っていう都市伝説(あくまで都市伝説で本当ではない)をパロっているんだろう。

 お気楽にながら見するにはちょうどいい娯楽作品でござんした。

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2018年2月 8日 (木)

映画「フューリアス 双剣の戦士」

フューリアス 双剣の戦士 [DVD]

Furius

2017年ロシア
監督:ジャニク・ファイジエフ/イヴァン・シュルホヴェツキー
キャスト:
エフパーチー・コロヴラート…イリヤー・マラコフ
バトゥ=ハン…アレクサンドル・ツォイ
カルクン…小アレクサンドル・イリイン
ラーダ…ユリヤ・フルィニナ
ナースチャ…ポリーナ・チェルヌィショーヴァ
リャザン公ユーリィ…アレクセイ・セレブリャコフ
ネストル…アレクセイ・ヴェルトコフ
スブダイ…ダウレト・アブドィガパロフ

 こっわ~。
 バトゥ恐わわわ。怒らせちゃいかんヤツを怒らせちまった感がよく出てる。……って喜んでいる場合じゃないわ!
 スブダイ(スベエテイ)には思い入れがあるのでちょっとかわいそうだったなぁ。最初に出てきたところでいやな予感はしてたんだ。だって最初の場面で主人公を殺しかけるってある意味高々と掲げられたフラグじゃん!(演じている役者さんは、「オルド」や「マルコ・ポーロ」「レッド・ウォリアー」「ダイダロス 希望の大地」にも出ているらしい……もう一度見てみるか)。

 バトゥは黄龍の刺繍されたガウンを引っかけてると皇帝みたいだよ。または、映画「300〈スリーハンドレッド〉」のペルシャ皇帝・クセルクセス?
 やっぱり、すごく偉そうなんだよね。何で偉そうなんだろうかね。大ハーンじゃないのに、大ハーンより威張ってそう。

 でも、トレーラーやパンフにあるアオリの「極悪非道で知られる」って感じじゃなかった。

 ステレオタイプで描かれるモンゴルのハーンのように、酒食にふけってるわけでもなし。マンジャニーク(投石機=catapult)の模型を使って戦術でも研究してるのか書き物してたり、お忍びで軍団内の様子を見て回ってたり、戦争に真摯に取り組んでいるように見えた!
 「マルコ・ポーロ」のフビライよりよほどストイックだよ。それに、あのアメリカのドラマのように「皇帝がそんなことするか?」ってなことはしないから、ある意味ホッとした。アメリカ人には、「皇帝」についての皮膚感覚がないのかもねぇ。

……とバトゥの事ばっかり書いて、感想が終わってしまった。

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 リャザン公国のユーリィ公(クニャージ)の守備隊長、コロブラートは13歳の時、モンゴルの部隊に遭遇して殺されかけ、命は助かったものの記憶に障害が残っている。いったん眠ると、13歳の時まで記憶が戻ってしまうのだ。

 1237年の冬、バトゥ率いるモンゴルの軍勢がリャザンに接近しているとの報を受ける。リャザンはどう対応するか迫られる。戦争か降伏か。交渉の余地があるかどうかを探るため、ユーリィ公は息子フョードルを使者としてバトゥの本営に遣ることにした。その護衛には、最強の戦士コロブラートを付けた。しかし、この一行、フョードルはじめ、みな血の気が多い。バトゥと交渉するどころか、喧嘩を売ってしまい、乱闘の中でフョードルは殺されてしまう。

 生き残った者たちは、ロシア人もびっくりの猛吹雪に遭遇。隠遁している聖者ネストルと大熊の導きでなんとか彼の洞窟に避難することができた。吹雪が過ぎるのを待って帰り着いてみると、リャザンは完全に破壊し尽くされた後だった……。

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 「ロシア人は大砲を偏愛している」なんて言われるけど、カタパルトで砲撃しまくるシーンが多いこの映画を見ると納得せざるを得ない(笑)。

 ラストシーンはわかりにくかったけど、5年後って言ってたから、アレクサンドル・ネフスキーの「氷上の戦い」だな。ドイツ騎士団を前にしてコロヴラートを回想して
「あの時は……」
って言ってるんだよね。なぜかモンゴルにはやられたけど、ドイツには勝つ!って〆になるパターンが多いような気がする。不思議に思ってたけど、モンゴルとの戦いは内政問題だととらえられているからなんだろうか。まぁね、今やロシアの国防相もトゥバ人(旧称ウリャンハイ)なことだし……。

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2018年1月23日 (火)

ハザールの「旧約的」歴史観は『集史』に影響を与えたのだろうか?

 ふぅ、ようやく『集史』の総序に当たる部分の翻訳できた。

 今かよ! おせーよ! 冬コミ間に合わなかったじゃん!……というツッコミは自分でしとくとして。

 なんか、まだ、「???」って箇所があるんだけどねぇ。とりあえずは出来た!!!

 あんまりぐだぐだやっててもしかたないんで、なんとか『モンゴル史』「部族編1」の改訂にくっつけて夏までには出したいもんだ。なぜか「部族篇1」が一番出るんだよなぁ。なんで?

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千葉県花なので(?)もう咲いてるよん

「部族編1」は、イスラム教的世界史の中に、モンゴルをどうやって位置づけるかってことでオグズ説話が出てくる章だ。

 なので、『集史』にも言及している『普遍史の変貌―ペルシア語文化圏における形成と展開―』を読み始めた。

 ところで最近、別件でハザール可汗国のことを調べていて、ハザールの可汗ヨセフがアンダルス(後ウマイヤ朝)のハスダイに出した返書をじっくり読んだ。そしたら、ヨセフが物語るハザールの位置づけが「部族篇1」に出てるオグズの位置づけによく似てるじゃあーりませんか!

 ハザールはオグズじゃないしムスリムでもないから、オグズ説話は出てこないんだけど、ハザール族の祖とされるハザールを、やはりノアの子ヤペテの曾孫の位置に入れているんだよね。オグズ(グズ)とも兄弟になってるし、よく似てるなーと思って。ひょっとして、ハザールの歴史観が『集史』に継承されているんじゃね?

01umi1
ハザールの海……ではない

 ラシードも、参考にした書物にユダヤの五書を挙げてるから、元ネタは同じなのかもしれない。そもそも、ラシードはユダヤの書物に詳しいかもしれないし。それにしても似た感じがするんだよなぁ。『王書』だと、テュルクの祖はフェリドゥーンの息子から出てるはずだから、全然ペルシャ的ではなさそう。

「普遍史」にテュルクを組み込む試みってのは、イスラム世界の世界観に先行して、ハザールのユダヤ教的世界観があったのかもしれないなー、なんて考えたりして。

『普遍史の変貌』には、その辺、書いてあるかなー? 目を皿のようにして読みますぞー。

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