2017年7月28日 (金)

ジョージアでUFOが描かれたイコンが公開されてるぞ

 UFOが描かれているジョージア(グルジア)の聖像画がニュースになってるゾ。

Отец, Сын и внеземная цивилизация: в Грузии нашли НЛО на иконе(「父子と地球外文明:グルジアのイコンにUFO!」 RTより)

 トビリシ近郊ムツヘタ市にあるスヴェティスホヴェリ寺院のイコンにUFOらしき物が描かれているんだって。

 今発見!みたいなタイトルだけど、これって結構有名じゃなかった?
 ン10年前にその噂を聞いて行ったことある。たぶん、矢追純一の番組で見たんだろうけどさ。

Svetitskhoveli

↑画面中央がスヴェティスホヴェリ寺院

 ここまでモンゴル軍が来たって話を聞いたなー。馬に乗った奴らがそのまま入ってこられないように、入り口が低く作り直されてるとかなんとか。
 中の柱も二重になっていて、人が隠れられるようになってるんだって。

 当時はモンゴルのことよく知らんかったから、あんまり深く考えなかったが、スベエテイとかジェベが来てパカパカ走ってたのかねー。

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2017年6月11日 (日)

映画「THE CHOSEN」

「THE CHOSEN」トレーラー

2016年スペイン/メキシコ
監督:アントニオ・カヴァリアス
キャスト:
ラモン・メルカデル…アルフォンソ・ヘレラ
シルヴィア・アゲーロフ…ハンナ・マリー
レオン・トロツキー…ヘンリー・グッドマン
カリダード・デル・リオ…エルヴィラ・ミンゲス
レオニード・コトフ(エイチンゴン)…ジュリアン・サンズ
サラザール大佐…エミリオ・エチェヴァリア
ナターリヤ・セドヴァ…フランシス・バーバー
シケイロス…アレハンドロ・カルヴァ

 1940年8月20日、メキシコで起こったトロツキー暗殺事件を暗殺者のラモン・メルカデルの視点で描いた映画。
 事件そのものが劇的なだけに、全体的に抑えた感じになってるにもかかわらず、最後まで一気に見られる。怖いシーンもかなり怖かった。メルカデルがコトフ(エイチンゴン)の見守る中、ピッケルでヤシの実をガツンと練習してるシーンなんか、うっ、ときた。結末を知っているだけに……。

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 あるとき、スペイン内戦の最前線で戦っているラモンのところに母カリダードが訪ねてくる。新しい任務に就くよう知らせにきたのだ。それから数か月……モスクワでの訓練を終え、ジャック・モルナールというベルギー人になりきったメルカデルは、自分の任務を知らないまま、パリに向かう。そこでシルヴィアという娘に会い親しくなるのが最初の任務だった……。

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「話せばわかる!」
「問答無用!」
じゃないけど、暗殺する相手としゃべっちゃうと情がわくからしゃべるな、っていうらしいけど、メルカデルはトロツキーの周囲の人とめちゃくちゃ親しくしちゃってるし、トロツキーとも一対一で会うようにもなってるんだもんな。いや、それくらい親しくならなきゃ近づいて殺せないんだけどさ、葛藤はあったんだろう。もともと殺す役ではなかったわけだし。
 トロツキーが即死しなかったっていうのも、その辺の迷いがあったんではないかな、と考えさせられる良い映画だった。そんな風にメルカデルについて思ったことなかったもんな。

 現代人の倫理観からすると、胸くそ悪いだけの話かもしれない。でも革命後の内戦からあまり経ってない当時の感覚からしたら、非情ではあるけれどもそんなに人の道からはずれるという感覚ではなかったのかもしれないな。 ましてやメルカデルは、スペイン内戦で戦ってた兵士なんだし。大義のために命令されれば人を殺さなければならないというのは、なんというか、「仕方ない」?

 一番迷いを生じさせたのが、ともに戦った戦友を殺さなければならないってところも、戦士らしいよね。シルヴィアについては、そんなに申し訳なく思ってなさそうに見えた……。うーん、どうだろう。他の人は違う見方をしてるかもしれないな。感想を聞いてみたいところ。

 そういえば、コトフことエイチンゴンは、宮城与徳を徴募した人だそうだね。スペインの映画でメルカデルを正面から取り上げてるぞ、なんだかすげーと思ったのは、日本でゾルゲの映画やドラマはあっても、宮城や尾崎が主人公の映画ってないからかもしれない。それは、ゾルゲ事件に日本人が真っ正面から向き合ってないってことなんじゃないだろうか。ゾルゲはドイツ人だもん、客観的に見やすいじゃん? 別の言い方をすれば、ゾルゲ事件を他人事にしか思ってないんじゃない?ってこと。

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2017年5月12日 (金)

ドキュメンタリー「なぜ我々は戦うのか:バトル・オブ・ロシア」

なぜ我々は戦うのか:バトル・オブ・ロシア[DVD] [Import]

1943年アメリカ
監督:フランク・キャプラ/アナトーリィ・リトヴァク
キャスト:
アレクサンドル・ネフスキー…ニコライ・チェルカソフ
ピョートル一世…ニコライ・シモノフ

 5月9日は、対独戦勝記念日なのでついさっきまで、赤の広場やら宮廷広場やらのパレード見てた。さすがに、リアルタイムじゃないけど、YouTubeにばんばんでてるからねー。
 そこで見たのと同じ赤の広場でパレードやってる映像で始まったので、テンション上がって全部見れたよ。

 挿入歌のせいか、なんかソ連の映画みたいだったな。なんつーかツッコミどころ満載で。
 そもそも、公式なプロパガンダ映画なのに、ロシアロシア連呼してるのはなんじゃ。ソ連だっちゅーに。あるいは、ロシアとソ連の違いさえわからない人(アメリカ人の大部分?)を教育するって意味合いもあるのかな。

 なんつったって、ロシア戦いの歴史をアレクサンドル・ネフスキーから説き起こしておる。そこから説明するのかい!!! っていうか映画そのまま引用だった。

1242年 氷上の戦い (映画「アレクサンドル・ネフスキー 」から)
1709年 ポルタヴァの戦い (映画「ピョートルⅠ世」から)
1812年 ナポレオンのモスクワ遠征(祖国戦争)
1915年 第一次世界大戦

 祖国戦争も映画かもしれないけどわからないな。第一次世界大戦は記録フィルムかな?

 侵略される歴史の次は、ソ連の地理の勉強。……だけど、カフカスの諸民族のとこ、間違ってないか? 英語字幕は確かにチェコになってるけど、チェルケスって言ってるように聞こえるぞ? イングーシの次に来るんなら、チェコはオカシイだろ。

 これさー、家々部屋部屋を防衛拠点にするとか焦土作戦とか、まるで良い戦略のように描いてるけどどん引きなんだけど。平和ぼけの現代人の感覚だからそうなるだけで、これを見た1943年時点のアメリカ人は違うのかな……。日本との戦争真っ最中だから、これでもソ連を助けようって気になったんだろうか。

 ともかくこの映画、パブリックドメインだから、字幕なし版ならYouTubeにもあるんだよね~。オリジナルは90分のはずなのに、Amazonビデオはなぜか35分になってるから、探してみるのもいいかも?

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2016年10月 4日 (火)

映画「アルメニア大地震」(仮)

「アルメニア地震」オフィシャルトレーラー(R12)

2016年アルメニア/ロシア
監督:サリク・アンドレアシャン
キャスト:
コンスタンチン・ベレジノイ…コンスタンチン・ラブロネンコ
ロベルト・メルコニャン…ヴィクトル・ステパニャン
アンナ・ベレジナヤ…マリヤ・ミロノヴァ
クラノフシク…アルチョーム・ブィストロフ
ガヤンツ…サビナ・アフメドヴァ

 アルメニアでは既に公開済み、ロシアでは2016年12月から公開される映画。原題はそのものズバリ「地震」。まぁ、日本で公開されるかわからないけど、仮に表題のようにしておいた。中国の「唐山大地震 」に倣い…といっても「余震」は原作の題名か。

 この地震は1988年12月3日に発生、ほとんどアルメニア共和国の半分を覆い、スピタク、レニナカン、キロヴァカン、ステパナヴァンの諸都市が壊滅。死者25,000人、負傷者19,000人、50万人が家を失った。

 この大災害の中、出会った二人の主人公・45歳のベレジノイと20歳のメルコニャン。
 実はこの二人には深い因縁があった…というようなお話、らしい。

 石積みやレンガの建物が崩れ落ちるシーンはトレーラーだけでも怖ろしい。だけど、「唐山大地震 」がおっけーなら、これもどこかで上映されても良さそうなもんだが、どこかやってくれないかな?

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2016年9月14日 (水)

ラーダ・ニーヴァが2015年に最も売れた車になったですと?

……まぁ、カザフスタンで、ですけど。
 カザフスタンのアジアアフト社(在ウスチ・カメノゴルスク)が生産してるモデルだそうです。

元ネタはこの辺とかいろいろ
ラーダ4×4(「ニーヴァ」)がカザフスタンで販売トップに

 ラーダ・ニーヴァはソ連時代(1977年)からある車ですね。ソ連車で唯一日本で販売された事のある車だそうで。今でも中古車で検索すると出て来ます。そもそも、コスイギンの音頭取りで開発が始まった、なんて話を読むと時代を感じます。

 もちろん、モデルチェンジが繰り返されて当時と同じではありませんが、外観はあまり変わっていませんね(もっとも、似たようなタイプの車、1970年からあるスズキのジムニーもあまり形が変わっていないのがあるような……)。

6_9
ラーダ4×4 5ドア(VAZ2131)アジアアフト社HPより)

 世界中どこでも走っているランドクルーザーが5位以内に入っていないのが意外なんですが、価格面で太刀打ちできないんでしょうかね? あと、現地生産していないからとか。中古では入っているのかもしれませんが、カザフスタンには行ったことがないのでわかりませぬ。

 でも、ヒュンダイやキアやシュコダを抑えて一位って地味にすごくないですかね?

Škoda Rapid registered March 2013 1598cc
シュコダ・ラピッド(wikipediaより)

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2016年9月 6日 (火)

「ラノベのようにすらすら読める集史」シリーズをKindleしてみたよ

 Kindleアンリミテッド人気にあやかろうと、ウチも「ラノベのようにすらすら読める集史」シリーズなるものを始めてみました。

Jami2
集史: 部族篇2 ラノベのようにすらすら読める集史

 →にある『届かなかったLove Letter』のラシードが語っている、というイメージで書いたので、少々調子に乗り過ぎな気もしますが、いかがなものでしょう?
 アンリミテッドで読める方、有料でも読んでやる、という親切な方、是非とも感想をお聞かせ下さい(「え?集史ってこんなんだっけ?」とか)。

 いや~、それにしても「部族篇2」翻訳してから3年、見直してみると随分いっぱいいっぱいだったんだなぁ、と感慨深いですな。序文のワケワカランぶりにうんうん唸った後でこれ見るとそんなに難しくなく読めて、「クソっ、クソっ、なんて自分はロシア語できないんだ」と思いながらも取り組んでいるウチに少しは進歩したのかな?……だといいな~。

 で、新シリーズ記念に、既発表のヤツの無料キャンペーン、9月11日までやってるるるr。
是非ダウンロードしてみてね~。

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2016年8月28日 (日)

モスクワに新しい観光名所ができる?

 モスクワ・クレムリンのスパスカヤ塔のすぐ内側にあった14番館取り壊しに伴い、発掘調査が行われているけど、そこでモスクワ最古の銘文が刻まれた礎石が出土したそうな。

モスクワ・クレムリンにおける新たな考古学的調査
(ロシア科学アカデミー考古学研究所・ロシア語、写真多数)

 ここにはもともと、1365年にアレクシー府主教が基礎をおいたチュードフ修道院があった場所で、ソヴィエト時代の1929年に破壊され、その上に14番館が建てられていた。
 14番館が取り壊されることになったので、2015年12月から発掘調査も行われていたわけだ。14番館もロシア革命後最初にクレムリンに建設された建物で、長らく最高会議幹部会が置かれていたということで、冷戦期を経験してきた者にとっては歴史的な建造物に思えるのだけれど、このたび完全に解体された。

Kremlin administration building 14
<14番館:背後にスパスカヤ塔がちょこっと見える>(wikipediaより

 何で英語でクレムリ「ン」と言うのかは知らんけど、クレムリというのはロシア語で城塞という意味。もともとこのモスクワ川に臨む高台の上に築かれた城塞(クレムリ)がモスクワの起源だから、あそこは掘れば何か出てくるわけ。しかも、文献史料からクレムリンの中でもあの場所がもっとも最初に建造物が建てられたことになってるから、期待値は高まっていた。

 で、期待通り/リンク先の写真の通りの興味深い結果が出た。
 文献通りであるなら、あの礎石に刻まれた銘文は、モスクワ最古の銘文ということになる。
 まぁ、草原者的に興味あるのは、13世紀半ばに激しい火災の跡があるって点だね。元記事(大元ウルスの記事という意味ではないぞ)には「バトゥの略奪?」なんて疑問符付きで書かれていて、それ直に見たい!って目が輝いちゃう(笑)。

 ニュースでもプーチンがこの発掘現場を視察する様子を流していて、ここを地下博物館にするよう任せたっていうことだから、そのうち、クレムリン内に新しい博物館が出来るかもね。

プーチン視察の様子(RT)

 余談だけど、アレクシー府主教っていうのは、ロシア映画「オルド」でスハーノフが演じてた主人公(一応)だよね。
 1365年っていうとあの映画のあとになるのかな。馬でトコトコ去るシーンで彼の出番は終わるけど、モスクワに帰ったあとこういうことやってたのかぁ、と妄想しながら遺跡見物をしたら楽しそう。

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2016年6月17日 (金)

映画「ノスタルジア」

ノスタルジア [DVD]

1983年イタリア/ソ連
監督:アンドレイ・タルコフスキー
キャスト:
アンドレイ・ゴルチャコフ…オレーク・ヤンコフスキー
ドメニコ…エルランド・ジョセフソン
エヴゲニア…ドミジアナ・ジョルダノ

 なぜか、タルコフスキーの映画って途中で必ず寝る。半分くらいは夢みたいな幻想みたいな、あるいはあの世の光景のような場面だからだろうか。
 早く寝なきゃならないのに寝付かれないなんて時に見るに最適の映画!……かも知れないけどご注意を。アンドレイは現実から逃れたかったのか、最後には、あっちの世界逝っちゃったみたいだし、一緒に連れて行かれないようにね(そんなこたーない)。

 正直、エヴゲニアがどうして突然キレたのかサッパリわからなかったし、ドメニコの行動も謎なんだけど、イタリア人のやることはわからん、というアンドレイ視点なのかな?最後の方の焼身自殺を固まった姿勢のまま見ている人々の群れの表現と同じで、リアルな映像ではなくて、いったんアンドレイのフィルタを通った映像なのかもしれない。
 でも、この映画見て、「ロシア人は移植できない植物のようにロシアから離れて生きていけない」というのは、単に自分たちは特別の民族である、と思いたいから言ってるだけなんじゃないかって気がしてきた。ここで表現されているのがそれだというのなら、誰しも感じる普通のことじゃない?ってね。

 両方の世界にいるイヌはアヌビスなんだろうか。演じているのが普通のシェパードなんでこれだけ見たら単にイヌとしか思わなかったかもしれないが、「ストーカー」のイヌは真っ黒で耳がピンと立った有名なアヌビスの像にそっくりのイヌだったのでわかりやすかった。たぶんあれと同じ意味の象徴ではないかと。ヨーロッパの人にとってはイヌはアヌビスとかケルベロスとか、死の世界を連想させるものなのかね? 本来はジャッカルだとすると、それほど聖書の世界観が浸透しているって事か。
 でもさ、そんなの上っ面だけだよね。キリスト教以前の信仰が絶対、心理の古層に残ってるって。季節の行事なんか見れば一目瞭然。タルコフスキーで取り上げられる「信仰心」もキリスト教って訳じゃないもんな。

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2016年6月11日 (土)

映画「オフィツェールィ」

Officers

1971年ソ連
監督:ヴラジーミル・ロゴヴォイ
キャスト:
リュボーフィ・トロフィーモヴァ…アリーナ・ポクロフスカヤ
アレクセイ・トロフィーモフ…ゲオルギー・ユマトフ
イヴァン・ヴァルラヴァ…ヴァシーリィ・ラノヴォイ
イェゴール・トロフィーモフ(少年期)…アンドレイ・アニシモフ
       (青年期)…アレクサンドル・ヴォエヴォジン
マーシャ・ベールキナ…タチヤーナ・ルィチャゴヴァ
イヴァン・トロフィーモフ(少年期)…アンドレイ・グロモフ
            (青年期)…ユーリィ・ソロキン

 内戦期のソ連(おそらく中央アジア)。軍の学校を出たばかりのアレクセイ(アリョーシャ)は、妻のリュボーフィ(リューバ)と馬に乗ってトコトコやって来た。そこではバスマチとの戦闘の真っ最中であり、マゴメトハンの居場所が判明して奇襲を掛けようとするなどしていて、馬も人もごった返していた。
「夫婦者が住むような特別な兵舎なんかない!」
休暇をやるからすぐに送り返せ、と現場の指揮官イェゴールに怒られてしまう。

 このイェゴールという指揮官は
「我々の仕事は何だ? 祖国を守ることだ!」
何て新任のアリョーシャを説諭したり、リューバに恋心を抱いてさっそく声を掛けてきたイヴァン・ヴァルラヴァに指揮官とはなんぞや?とお説教したりして教育熱心な熱血将校であった。

 案の定というかリューバはバスマチに掠われてしまうのだが、彼女を助けるためにイェゴールは命を落とす。後に中央アジアから汽車に乗って帰る途中、リューバは男の子を産むのだが二人はこの子にイェゴールという名を付ける。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 アリョーシャとリューバ、その子供イェゴール、孫のイヴァン三代にわたるトロフィーモフ一家と、アリョーシャとイヴァンの友情の物語。

 内戦期(1920年代)から中国の抗日戦、スペイン内戦、大祖国戦争を経て1960年代までの長い期間を扱う。前に見た映画「ロシアン・スナイパー」で主人公のリュドミラがアメリカ人(実は白系ロシア人)に、
「あなたは私たちがどのように生きてきたかご存知ない!」
って食って掛かったシーンがあったけど、アレの中身がこれだ。

 有名な映画らしく、2011年にはカラー化してテレビ放映されたそうな。そして、モスクワ、フルンゼンスカヤ通りには(というか、国防省前の歩道のところ)この映画の一場面(イヴァンがアリョーシャの孫でイェゴールの遺児イヴァンに会う)から取った記念の銅像があるとか。うん、Googleマップのストリートビューでも何となく見える。

 なぜかアマゾン・プライムにあったので(しかも字幕なしで)すかさず見てみた。
 つい何の疑問も抱かず見通してしまったのだが、現在の基準でよくよく考えてみると、「祖国防衛」にスペイン内戦とか「中国の同志を助けて戦っているのだ!」とかおかしいよな(笑)。これを余りオカシイと気付かない辺りが冷戦期の考え方が抜けきっていない証拠(ソ連=社会主義祖国の防衛ってことで)。
……でも、↑の銅像の除幕式にショイグ国防相(2013年当時)も参加してるってことは、今のロシアでもおおむね同じ感覚であると見た!(笑)

 そしてなんでR18? 西側の退廃的な(笑)文化に犯されていない「健全な」ソ連映画でエロもグロもないんだけどな。「世界革命」とか言ってる辺りがアメリカ的にアカンのか?(笑)

 最初のバスマチとの戦闘も今となっては外国で、バスマチをバンデット呼ばわりしているけど、ハンを戴いているんなら単にロシアの侵攻に抗う地元の勢力ではないかと。中央アジアの諸国が苦々しく思っているんじゃないかと心配してしまう。

 ここの風景や敵も味方も馬に乗ってパカパカ走るシーンはとてもステキだった。特に、落馬したイヴァンが一生懸命起き上がると、目の前に馬の足が竹林のようにずらっと並んでいるの。いかにも騎馬民族に囲まれましたって感じがニヤニヤしてまう。映画の中でははっきり中央アジアのどことは言ってないけど、ロケ地はアシガバート郊外らしいよ。あの辺の風景はどこも似てて、本当に筒抜けって感じがする。

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2016年6月 3日 (金)

映画「ストーカー」

ストーカー 【Blu-ray】

1979年ソ連
監督:アンドレイ・タルコフスキー
キャスト:
ストーカー…アレクサンドル・カイダノフスキー
妻…アリサ・フレインドリフ
作家…アナトーリィ・ソロニーツィン
教授…ニコライ・グリニコ

 ある日ある国のある所に突如として現れた未知の空間、通称「ゾーン」。
 そこに入り込んだ者はほぼ帰ってこない。軍隊も探索に入って行方不明になってしまったことから、今は非常線を張り、立ち入り禁止区域になっている。

 そんな「ゾーン」にも、中を歩き回って帰って来られる者がいる。ストーカーである。
 とはいえ、「ソーン」の影響はストーカーにも様々な形で及んでおり、中には自殺してしまった人もいるそうだ。

 しかし、そんな危険な「ゾーン」に、むしろ危険だからこそ訪れてみたいと思う人達がいるもの。今日もまた、作家と教授が「ゾーン」に入ろうとストーカーに道案内を依頼してきた。
 実は「ゾーン」にはある噂があり、彼らは知的好奇心からそれを論理的に、あるいは科学的に確かめてみたかったのだ……。

○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*

 この映画を見ると、廃墟探索が人を惹きつける理由がわかるような気がする。まるっきり廃墟動画だ。
 こんな所があったら確かに行ってみたい。あんな風に戦車がゴロゴロ放置されてるのって日本じゃなさそう。

 最後の方のストーカーの嘆きを見ると、信仰についての話かな、とも思うけれども、そこまで穿って考えなくても、日本にも実話怪談系の有名どころ、「山の牧場」やら「メリーさんの館」なんかに似てる気がした。まぁ、「ストーカー」の方が先ではあろうが。幽霊とかバケモノがはっきり出て来ない廃墟探索でも、突然「ヤバイ、ヤバイ」とかいって逃げ出す心理と似たような物なんじゃなかろうか。何かよくわからない者に対する畏れっていうを感じてみたい、という欲求はどこの人にもいつの時代にでもあるって事なんだろう。

 まぁ、これは映画だから、最初からフィクションってわかっちゃってる分、「実話」怪談のようにリアルに感じないよーって人もいるかもしれない。でも、ほんとの話ぶる必要がない分、むしろこっちの方が廃墟の空気感を味わえるようにできているかも。いつの間にかすっかりはまって、ホネを見つける辺りでは実に何とも言えない不安定な気分になっている。

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