2020年3月 8日 (日)

C98に向けアラビア文字のタイポグラフィーについて考える

 コミックマーケット98は、やるのかやらないのか?何だか不透明な今日この頃ではありますが、My出し物の方はV. V. バルトリドの「アニー マヌチェ=モスクのペルシャ語碑文」(コード名「アニーにおまかせ」)の翻訳が着々と進んでおります。っていうか、下訳は終わっているので、読みやすさや訳語の統一等々の細々した問題に目をつぶれば、「出す」重視で内容を問わないなら出せる(笑)状態です。

 

 冬コミ・春コミ間の期間が短いので、短めのをちょこちょこっとやろうと思ってこれを選びました。内容も、アニーの住民から不当な税金を取り立ててはいかん、というアブー=サイードの令旨の碑文で、杉山正明氏の「八不沙大王の令旨碑より」と似ており、東西のモンゴル王の命令を並べてみたらおもしろかろう、という思いつきもあってのことです。

 

 しかし、ペルシャ語?アラビア語?の部分が多くてとんだ地獄を見ました(笑)。とはいえ、一応入力は終わっています。ただ、文字の識別が困難な箇所があって、あまり自信はありません。
 特にファーとゲイン。この語中形をどうやって見分けるんだ???と、悩んでいましたが、打ち込みが終了して「原稿作りも一段落!」と、息抜きにネットサーフィン(死語)をしていて良い資料をみつけました。

 

 それがこれ。「アラビア文字の基礎知識」

 

 超初心者向けのペルシャ語入門の語学書を読んでもサッパリわからなかった事、致命的な欠陥ではないけれど美観的にどうにかならないかと思っていた箇所がバッチリ出てました。
 のみならず、『モンゴル史』「部族篇」で「???」となっていた箇所も「あっ、あれってこれじゃん!」と、わかってきました。……それにしても、2005年版かぁ……もっと早くに出会っていれば!

 

 でも言われてみれば当然で、ネットやパソコンでのペルシャ語やアラビア文字の表記の問題なのだから、ネット上でなにかしらの議論が繰り広げられていたはずです。しかも、ペルシャ語そのものを学ぼうというわけではないのだから、最初からネットで探すべきでした。

 

※たとえば、Tahomaのアラビア文字フォントは「漫画チックな(もっと言えばふざけた)印象を与える」とか、アラビア文字の「Unicodeにおける文字名称は、ヤケクソ(?)で付けられた物が多数ある」なんて箇所は、読んでいて笑えるような笑えないような、「あ、やっぱりそう思うよね?」と、とても共感。

 

※また、「アニー……」の中では、日本語フォントとアラビア文字ペルシャ語のフォントを同じポイント数によるとアラビア文字が小さく見えるんだけれど、かといってアラビア文字部分だけポイント数を上げると行間が空いてしまう、というような問題も取りあげられていました。だいたい、原稿を作っていてきれいな見た目にしたいなぁ、と思ったときに問題になった点は、既に議論し尽くされていたというわけ。ま、解決はしてないようですが……。

 

 とはいえ、チャットのような場所で繰り広げられた議論を今から追いかけるのは難しい……というかメンドウクサイので、ここまでスッキリわかりやすくまとめてある文書は大変重宝します。いま日本語ワープロで多言語混在、しかも左→右文も右→左文もガツガツ混在できるのも、こういった試行錯誤があったからでしょう。

 

 ちょうど売り切れている「部族篇1」の疑問だった箇所もこれのおかげで直せそうです。コミックマーケット98にむけ、ぽちぽちとでも確実に準備を進めて行きますよん。

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2019年12月28日 (土)

コミックマーケット97に参加します

 いまさらですが、「群雄」は日曜日 西 D 68aです。

 今回は全く間に合いませんでした。なので私の新刊はなしですが、人材豊富な「群雄」には、新刊を出す人がいます。日曜日にコミケに来る機会があれば、是非立ち寄って手に取ってみて下さいね。

 言い訳させていただきますと、1週間ちょい時間があって、無料配布にウラーンゴムのウィグル文字碑文でも訳すかと思ったんですが、風邪が酷くてとうていそんな気力が出ませんでした。……それでも、ロシア映画祭には行ったんですがね(笑)。

 年に2回の祭り。自分の新刊がないと、きっと寂しい思いをするんだろうなぁ。次回への自戒を込めて、朝から売り子に励みたいと思います。

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2019年12月 1日 (日)

モンゴル近・現代史理解に不可欠の良書・佐々木智也著『ノモンハンの国境線』

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要するに「ハルハ河が国境線である」とは馬鹿でも言えるが、その逆を言うためには専門的な知識が必要とされたのだ。しかも厄介なことにそうした専門知識は、中途半端に身に付けているとかえって危険で、間違いをいっそう強固なものにしかねないものだった。(『ノモンハンの国境線』174~175頁)

 

 これって本当に名言だと思う。一歩一歩丁寧なプロセスを経ての理解を放棄した思考停止バカがいる一方、正しいものは正しいと言う人はいた。当時の東洋学者や満鉄が正しい境界線を導き出して提示してたのには、なんだかホッとした。しかし、「結論ありき」で自分たちに都合の良い調査結果しか見ない連中が、昭和天皇の意向にさえ逆らって紛争を起こしていく。

 

 そもそも、近代国家が国家であるためには、「領土」「国民」「主権」の要件が必要……なんて中学校だかで教わったような気がするが、それなら、現在のモンゴル国の国境線にはいかなる法的根拠があるかを紐解いていく本書は、現代モンゴル国の歴史を語るに等しい。

 

 そんなわけで、『ノモンハンの国境線』は、ノモンハン事件(ハルハ河会戦)に興味のある人だけでなく、モンゴルの歴史に興味のある人が読めば、絶対、おもしろいと感じるはずだ。
Nom
この付箋の数だけの「へぇ!」「そうだったのか!」が詰まってます!

 

 国境確定を巡る周辺国の動きは、歴史の醍醐味そのもの。その周辺国の中に、当事者として日本も関わっているから、割と流れを追いやすい。日本の近・現代史に興味のある人にも、日本史と世界史は地続きだと実感でき、複雑怪奇とも言われる20世紀はじめの世界史を理解するにも役立ちそう。

 

 しかも、条約やら協定やらのややこしい話でも、節目節目におさらいが入るので、読み進めば読み進むほど記憶が定着。あちらの国こちらの国と話が飛んでも、それらが交錯したところで、登場人物それぞれの思惑が同時にわかってくる。そうだなー、たとえるなら、全天球カメラで撮った映像をぐりぐり動かしていろんな角度から見ることができる、みたいな(笑)。なかなか巧みな語り口だと思う。

 

……なーんて「勉強に役立つ」的なお堅い話ばかりでもないんだな。「スターリンを平手打ちした男」みたいなネタかアネクドートじゃないかと疑っちゃうようなおもしろエピソード(失礼!)もぶっ込んでくるところが『ノモンハンの国境線』の読み物としてもおもしろいところ。

 

 個人的な感想としては、自分が『モンゴル史』訳しているときは、言葉を捻り出すことでいっぱいいっぱいになっているせいもあり、出てくる地名がリアルにどこにあり、どういう位置関係なのか、ほとんど注意を払っていなかったなー、と大いに反省させられた。
『ノモンハンの国境線』を読むと、モンゴル帝国時代にもよく聞く地名が出てきて興味深い。外国人の好事家にとってもこのようなのだから、現地の人ばかりでなく、モンゴルの人たちにとっての思い入れは格別だろうと想像できる。そのような「心のふるさと」を軽い気持ちで侵略してしまった日本は罪深いな。

 

p.s. 「アラシャ」と「アラシャン」と両方出てきて、自分は「アラシャン」の方が普通かと思っていて、著者にもそう言ったのだけれど、現地のモンゴル人は「アラシャ」と呼ぶそうだ。(参考:斯琴(スチン)「内モンゴル・アラシャ地域におけるアラシャ崇拝」(千葉大学『人文社会科学研究』第17号、2008年9月)による)
「アラシャン」は、外来者である漢人の呼び方で、彼らによって広がったそうな。私は戦前からのモンゴル研究の影響で、アラシャンが普通かと思ってたけど、『ノモンハンの国境線』的には「アラシャ」で統一するのが良いかもしれないね。

 

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2019年6月 9日 (日)

『大旅行記』の家島彦一氏の講演を聴きに行ったよ

第五回三笠宮オリエント学術賞授賞式の記念講演なのかな?

 家島彦一氏のイブン・バットゥータについての講演会を聴きに行ったよ。

 一般の人(私のような)も混じっているということで、あまり専門的な話ではないということだったけれども、イブン・バットゥータについて話しても話しても話し足りない、彼の旅行や手稿本について調べるのが楽しくて楽しくて仕方ない、というのがバンバン伝わってきて、平凡社東洋文庫の『大旅行記』もジョチ=ウルス関連のところしか読んでなかったけれども、そんなにおもしろいなら、他のところも読みたくなってきた(←思惑通りの反応?)。


最初から読んでみたくなってきた!

 だいたい、私の担当(?押し?)の時代は、テュルクでもモンゴルでもイスラムじゃない時代なので、イスラム世界の常識がイマイチわかっていないんだよねー。だから、ラシードの言ってることがナンノコッチャってところがある。特に『モンゴル史』第1章。『大旅行記』は註も充実しているから、楽しみながら読んでイスラムに親しんでおこう、と思った。

……てなことを考えながら地下鉄に乗っていたら、つい九段下まで乗り越してしまい、仕方なく降りる羽目に。で、久々にナウカに行ったら、オルホン、イェニセイだけでなく、タラス及びチュー、イルティシ、イリ、シル=ダリヤ、ヤイーク(ウラル)といろいろな場所で発見された古代トルコ=ルーン体(突厥)文字碑文・銘文の載ってる本があった!

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こんなヤツ↑『古代テュルク文字の歴史と理論』

 Ancientturk003
中身はこんな感じ

 昨年のウィグル・ルーン体文字碑文の薄い本を作った時は楽しかったなぁ、やっぱ突厥・ウィグル碑文関連で何かやりたいよなぁ、と思ってしまった。

 夏には、『モンゴル史4』の改訂版を準備中。そろそろこれで部族篇も完成だからと、底本になっているロシア語訳『集史』の訳者ヘタグーロフさんに関するお話「交響曲第七番 レニングラード」をweb上で読めるように公開しておいた。

 しかし、ルーン文字関連のもやりたいし、ロシア人名に関する本についても相談中だし、あれもこれもやりたいこと多すぎ(笑)。
 やりたいこと全部にどっぷり浸かれるだけの時間と体力と集中力が欲しいもんじゃのぅ。

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2019年2月14日 (木)

漫画「ハーン」巻1

 そもそも、義経=チンギスハン説は、草原やその周辺の歴史好きからは、蛇蝎のごとく嫌われている。

 だから、「義経がチンギスハンになる話」と聞いただけで、誰一人、そのマンガやら小説やらは読まないと思う。もちろん、私も読まない。

 そんな今日この頃。

 先日、オフ会でクワルナフの馬頭さんがこれ↓をくれました。

Khan
ばばーん

……というワケで読んでみました。

 率直な感想。テムジンがジャムカやボォルチュと会っていくくだりはいい感じじゃないかと思った。

……でもやっぱり義経のくだりはいらないよなー。 めちゃくちゃ漢文読んでるし(テムジンは字読めないからねー)、アンダやノコルの件はいいにしても、家族との関係はどうするんだろ? 兄弟いなけりゃ「五本の矢」の話とかできないじゃん。

 そもそも末っ子臭漂う義経とバリバリ長男っぽいテムジンじゃ性格似てないだろ。しかも、テムジンいくさ下手だぞ。いくさに強いだけ、個人技に秀でているだけじゃ、ああはならないんんだよなぁ。どこをどうしたら同一人物だって発想が出て来たんだろ? 謎すぎる。

 ともかく、テムジンが仲間を増やしていくストーリィとしてはおもしろいので、次があったら読んでみたい。

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2018年12月31日 (月)

コミケット95ではありがとうございました

 先日のコミケット95、歴史サークル「群雄」に来てくださった皆さま、どうもありがとうございました。

Comiket95

こんな感じで、「群雄」の中でも目立つところにおいてもらいました。

 前日まで、大掃除の一環でロシアの本を干したりはたいたりしていたら、目が腫れる腫れる。だけど、もう眼科は年末年始休暇で営業してない……ってんで、片目を腫らしたままで座ってました。うーむ肝心なときに……。しかも、帯とか考えたのに忘れてるし。

『モンゴル史』はともかく、古代トルコ・ルーン体文字碑(ウィグル可汗国時代)とか、作ってるときは熱中しているから気付かなかったけれども、実際モノができてみれば、「こんなマイナーな時代・地域って興味ある人いる~?」って、心配になってました。

 が、終わってみれば、多くの方に興味を持ってもらえたようでよかったです。

 前々から、『集史』のところどころ、突厥・ウィグル碑文に似てるなー、と思っていましたが、改めてじっくりウィグルの碑文を見てみると、「コピペ?」と思えるくらい似てる箇所が多々あるんですよねー。この辺を追求して行きたいけれど、ますます「需要あんのかソレ?」な沼に嵌まる……いや既にズブズブはまってるかもしれませぬが(笑)。

 はてさて、次に何をやったら良いものですかね~。

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2018年12月23日 (日)

年末寒波爺到来でもこれで大丈夫@土西へ17a

あわあわしてるうちに、コミケットまで1週間を切ってしまいました!
気になる年末の天気ですが……

本年最強寒波爺(ジェッド・マロース)襲来!

……だそうで。

ちゃんと足先ホカホカのヤツを用意しましたよ。

Hotcairo

露天のようなものなので、じっと座っていると冷えますが、ちゃんと対策しておけば、そんなに寒いとも思わないんですけどね。夏ノ方ガヨッポド地獄ジャ

何年か前にリアノーボスチが凍傷防止の心得として出していた動画には、

①朝食を食べる②アンダーシャツを着込み、靴下も履き、スニーカーでなくブーツを履く③手袋、マフラーをして帽子を被る

……なんてあったけど、その通りでしょう。特に朝食は大事よ。

……参加者は朝まで準備に追われ、亡者のようになってやって来るのかもしれないけど、朝ご飯しっかり食べると、随分違いますぞ~。

Deki2

このように本自体はできているので、何か配付資料ができないかと今やってます(汗)。

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2018年12月18日 (火)

『古代ウィグル可汗国 ルーン文字碑文関連資料集』できました@土西へ17a

古代ウィグル可汗国 ルーン文字碑文関連資料集』できました!

コミケplus Vol.11 (メディパルムック)」に群雄が出てるのに、何も新刊がないのは寂しいということで、急遽かき集めた……といっても2編だけ……ので寄せ集め感ハンパない薄い本ですが、興味のある方はゼヒ12月29日西"へ"17a群雄」に来て手に取ってみてくださいね。私も珍しく最初からイルはず……いるはずです。


○発掘! ユニークサークル「歴史系サークル」編 →独自のオタクライフを過ごしているサークルを特集←ココに出ているらしいゾ

 見所は、プーチンさんも訪れたことのある謎の古代都市遺跡ポル=バジン建設を命じた可汗の紀功碑文のことでしょうか。

 ポル=バジンは、テレ=ホリ湖上に浮かんだ無人の廃墟というのが、何とも謎めいていて廃墟好き心を「そそる」ので、ロシアでは結構写真集とかも出ているみたい。※どこかの出版社で翻訳出したいとなったら、ゼヒ私にやらせてね! ウィグル可汗国のことについても解説できるし、偉い先生より翻訳料安いし!!!(←売り込み)

 ポル=バジンがウィグルの遺跡だっていうのも、クワルナフの馬頭さんに作ってもらった地図を見れば一目瞭然。もともとトゥヴァはモンゴルの一部だったわけだから、「ロシアに中国風の城郭都市が?!」って事でビックリした人も多いかもしれないけど、地理的位置を見れば、「何だ、近いじゃん!」ってなりますよねー。

 で、トゥヴァは毎年プーチンさんが夏休み過ごしにいってる割には(これもこの領土はロシアのもの、絶対モンゴルに返したりしないってパフォーマンスだろうが)、トゥヴァ行きモスクワ発の直行便がなかったりしてここどうやって行くの?って思ってたんだけど、モンゴル側から行けばハイウェイが通っているそうな。なぁんだ、昔からの結びつきはやっぱりモンゴルの方が強いじゃんって思いましたぞ。現代の国境線に惑わされてはいけませんな&一度ウラーンゴム辺りを経由してトゥヴァにも行ってみたいものですな。

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2018年11月14日 (水)

コミックマーケット95に参加します

コミケット95「群雄」土曜日西地区 "へ " 17a

 群雄堂書店は、冬コミ参加しますよ~。

 薄いけど、ウィグル=カガン国時代のルーン文字碑文関連の資料翻訳済みなので、何とかして出したいと思います。本当にうっすいケド(32頁くらい?)……。

 まだ、荒訳しただけだけど、既にクワルナフの馬頭さんにカッコイイ地図を作ってもらったので、落とすわけにはいかない。自分で自分の尻に火を付けてみた!みたいな(笑)。

 なんでも、群雄は夏に取材を受けた何とかいう雑誌に載るとかなんとかいう噂なので、全く新刊がないのは寂しいなーと思ってひねり出しました。夏コミから時間がないからこんなんで許してー……っていうか、さっさと校正しろー>自分

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2018年10月20日 (土)

アニメ「アンゴルモア 元寇合戦記」11 対馬の天道

アンゴルモア元寇合戦記 Blu-ray BOX 下巻

2018年日本
監督:栗山貴行
原作:たかぎ七彦
キャスト:
朽井迅三郎…小野友樹
輝日…Lynn
鬼剛丸…小山力也
阿無志…堀江瞬
火垂…竹内良太
導円…小林裕介
長嶺判官…小野賢章
貝谷権太郎…ボルケーノ太田
鹿乃…小松未可子
タツ…米山明日美
サナ…原奈津子
ササラ…小林直人
ひし六…島田裕志
庄ノ太郎入道…松田修平
劉復亨…子安武人
洪茶丘…中谷一博

 夜が明けて、モンゴルとの最終決戦に臨む迅三郎。ササラに
「ダンナは何のために戦いなさる?」
と聞かれ、
「別に島を守っているわけではないが……」
と答える迅三郎。答えはウェブで! あ、ディスクでもいいかも。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 ウリヤンエデイ隊とは比べものにならない大軍団に四方八方から攻め立てられ、初っぱなから東壁は破られそう。東壁は市郭に近い。長嶺の頼みで迅三郎はそっちへ加勢に行く事になった。ちなみに、東壁を守っているのは、輝日ら宗家の一族郎党。

 かといって、どこも守兵が足りているわけではないので、迅三郎がいなくなった後に南門が破られ、長嶺、タツら刀伊祓らは戦死した。もはや、金田城を捨てて山中に逃げ延びるしかない。

 山頂に向かう迅三郎たちを、文身をしたよくわからん格好をした連中が追って来た。あれは女真?と見えたところに、鬼剛丸が戻ってきた。さすが鬼。鬼剛丸が棍棒を振るうと、敵兵がふっとんだ!

   鬼剛丸が殿を守って迅三郎を先に行かせたところに、やっぱり出た。劉復亨! やっぱりあの変な風体の奴らはコイツの部下だった。佐須の決着がここでつくか?

 一方、輝日を守ってきた宗家の家臣も散っていき輝日ももう後がない。危機一髪のところで迅三郎が追いついて来た。
 しかし、迅三郎のめざましい戦い振りを目にした洪茶丘、てつはうを使うよう命じた。爆発とともに迅三郎がふっとんだ!

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

水落ちは死なないフラグ」だよなぁって思っちゃうのは、某特撮(「これもみんな乾巧ってヤツの仕業なんだ」ってアレ)の見過ぎですかねー? アレの主人公も狼だから、劉復亨が狼と呼ぶ迅三郎に合ってるし、まぁいいか(謎理論)。

 今回はみんな死んじゃったねぇ。導円や火垂もそれらしい見せ場があって、それらしい最期を遂げた。 火垂が「弓矢に勝る飛び道具はない」って言った時には、モンゴルこそアーチャー(弓手)民族と言われているんだけどなーと思ったら、ちゃんとモンゴル兵の弓兵がいた。すばらしい!

 洪茶丘の軍には、漢字とパクパ文字の旗指物が掲げられていたので、読もうとしたけど、最初のmongくらいしか読めん。本当にちゃんとモンゴル・ウルスとか大元ウルスとか書いてあるのか~? 自分が読めないことを棚に上げて疑っちゃうよな(笑)。
 劉復亨を取り巻いていた連中が女真兵ということなら、逆に言えば、高麗兵に取り巻かれている洪茶丘は高麗人? 名前が漢字になってるとサッパリわからないよな。

 そういや、最初の佐須の時には見かけなかったけど、この辺りから高麗人部隊に太極旗が掲げられているんだよね。朝鮮半島の歴史は全く知らないんだけど、アレ正しいの? 違和感を感じてWikipedia見たら、太極旗を使ってたのって李氏朝鮮になってるんだけど? どゆこと?

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