2018年12月31日 (月)

コミケット95ではありがとうございました

 先日のコミケット95、歴史サークル「群雄」に来てくださった皆さま、どうもありがとうございました。

Comiket95

こんな感じで、「群雄」の中でも目立つところにおいてもらいました。

 前日まで、大掃除の一環でロシアの本を干したりはたいたりしていたら、目が腫れる腫れる。だけど、もう眼科は年末年始休暇で営業してない……ってんで、片目を腫らしたままで座ってました。うーむ肝心なときに……。しかも、帯とか考えたのに忘れてるし。

『モンゴル史』はともかく、古代トルコ・ルーン体文字碑(ウィグル可汗国時代)とか、作ってるときは熱中しているから気付かなかったけれども、実際モノができてみれば、「こんなマイナーな時代・地域って興味ある人いる~?」って、心配になってました。

 が、終わってみれば、多くの方に興味を持ってもらえたようでよかったです。

 前々から、『集史』のところどころ、突厥・ウィグル碑文に似てるなー、と思っていましたが、改めてじっくりウィグルの碑文を見てみると、「コピペ?」と思えるくらい似てる箇所が多々あるんですよねー。この辺を追求して行きたいけれど、ますます「需要あんのかソレ?」な沼に嵌まる……いや既にズブズブはまってるかもしれませぬが(笑)。

 はてさて、次に何をやったら良いものですかね~。

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2018年12月18日 (火)

『古代ウィグル可汗国 ルーン文字碑文関連資料集』できました@土西へ17a

古代ウィグル可汗国 ルーン文字碑文関連資料集』できました!

コミケplus Vol.11 (メディパルムック)」に群雄が出てるのに、何も新刊がないのは寂しいということで、急遽かき集めた……といっても2編だけ……ので寄せ集め感ハンパない薄い本ですが、興味のある方はゼヒ12月29日西"へ"17a群雄」に来て手に取ってみてくださいね。私も珍しく最初からイルはず……いるはずです。


○発掘! ユニークサークル「歴史系サークル」編 →独自のオタクライフを過ごしているサークルを特集←ココに出ているらしいゾ

 見所は、プーチンさんも訪れたことのある謎の古代都市遺跡ポル=バジン建設を命じた可汗の紀功碑文のことでしょうか。

 ポル=バジンは、テレ=ホリ湖上に浮かんだ無人の廃墟というのが、何とも謎めいていて廃墟好き心を「そそる」ので、ロシアでは結構写真集とかも出ているみたい。※どこかの出版社で翻訳出したいとなったら、ゼヒ私にやらせてね! ウィグル可汗国のことについても解説できるし、偉い先生より翻訳料安いし!!!(←売り込み)

 ポル=バジンがウィグルの遺跡だっていうのも、クワルナフの馬頭さんに作ってもらった地図を見れば一目瞭然。もともとトゥヴァはモンゴルの一部だったわけだから、「ロシアに中国風の城郭都市が?!」って事でビックリした人も多いかもしれないけど、地理的位置を見れば、「何だ、近いじゃん!」ってなりますよねー。

 で、トゥヴァは毎年プーチンさんが夏休み過ごしにいってる割には(これもこの領土はロシアのもの、絶対モンゴルに返したりしないってパフォーマンスだろうが)、トゥヴァ行きモスクワ発の直行便がなかったりしてここどうやって行くの?って思ってたんだけど、モンゴル側から行けばハイウェイが通っているそうな。なぁんだ、昔からの結びつきはやっぱりモンゴルの方が強いじゃんって思いましたぞ。現代の国境線に惑わされてはいけませんな&一度ウラーンゴム辺りを経由してトゥヴァにも行ってみたいものですな。

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2018年11月14日 (水)

コミックマーケット95に参加します

コミケット95「群雄」土曜日西地区 "へ " 17a

 群雄堂書店は、冬コミ参加しますよ~。

 薄いけど、ウィグル=カガン国時代のルーン文字碑文関連の資料翻訳済みなので、何とかして出したいと思います。本当にうっすいケド(32頁くらい?)……。

 まだ、荒訳しただけだけど、既にクワルナフの馬頭さんにカッコイイ地図を作ってもらったので、落とすわけにはいかない。自分で自分の尻に火を付けてみた!みたいな(笑)。

 なんでも、群雄は夏に取材を受けた何とかいう雑誌に載るとかなんとかいう噂なので、全く新刊がないのは寂しいなーと思ってひねり出しました。夏コミから時間がないからこんなんで許してー……っていうか、さっさと校正しろー>自分

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2018年8月29日 (水)

プーさんの夏休みに思う冬に出すかもしれないウィグル本の話

 こちらプーさんの夏休み@トゥヴァです。↓

Отдых в Туве: как Путин провёл выходные на Енисее (プーチンの休日@エニセイ)

 トゥヴァは、接待しているショイグさんの出身地でもあるけど、こういう帰属問題があるところに積極的に大統領が出向いてパフォーマンスするってのは、「ここはロシアの領土である」という強いアピールでもあるんだろうね。

 トゥヴァにあるポル=バジン遺跡についての研究に国からお金が出るってのも、まぁ、その一環なんじゃないの。んで、どんどん研究成果を出して各国の研究者が引用していけば、ロシアの一部というイメージは固まっていくわけじゃん?

 で、突然なんでトゥヴァの話を始めたかって言うと、先日のコミケットで、露語版『集史(年代記集成)』へロマスケーヴィチの書いた序文を配ったけど、「手作業でやるの大変だから、印刷に回したらどうか?」と、編集長から提案があったんだよね。

 でも、8ページだと「薄い本」というよりはチラシ。

 なので、先日の編集会議(という名の飲み会)で、「せっかく印刷に回すなら、以前ポル=バジンについての論文を読んで半端に訳したのがあるから、どうせ小冊子を出すならそれの方が良いんで内海?」ちう話をしたわけ。ウィグル=カガン国のルーン体文字の碑文については、大昔に訳したのが他にもあるし。

Sweets
編集会議で食した中近東のスイーツとコーヒー

 と、いうわけで、もしかしたら冬コミには、ウィグルの突厥文字碑文についての薄い本が出るかもしれないです。

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2018年8月12日 (日)

昨日はありがとうございました@Comiket94

 昨日のComiket94は、暑かったけれど、2日ほど前まで台風でこもっていた熱気が洗い流されて、最悪の事態は免れて良かったです(コミケ雲は発生しませんでした)。

Comiket94

 こんな暑い中、「群雄」に来て下さった方、ありがとうございます。

 当日の朝、近所のコンビニで「両面コピー失敗したー!」とか焦りに焦りまくって、配付資料作ってた私は、出遅れてたようです。

 前日までに用意しとけよって話ですが、ギリギリまでできるだけ良いもの(というか、あとで間違いに気付いて恥ずかしくならないもの)作ろうって思うのは、みんな同じだよね?(たぶん)

 しかも、『モンゴル史』「部族篇」1、3ともに第3版なので、そんなに出ないだろうとタカをくくってあまり持って行かなかったので、わりと早くなくなってしまいました。後の方に来た方、申し訳ありませんでした。

 ……「部族篇」を全部訳し終わったので、「私の役目は終わった……」と思っているところです。編集長が「チンギス=カン紀?」とか無茶ブリをしてくるのですが、ベーシックインカムでも導入されない限り無理です。……で、冬は何をするかが問題です(3か月しかないからねぇ)。

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2017年12月 8日 (金)

映画「ラスト・サマーウォーズ」

ラスト・サマーウォーズ [DVD]

2015年ロシア
監督:アレクセイ・ブィストリツキー
キャスト:
イヴァン・ザベーリン…ロマン・ポリャンスキー
アレクサンドル・アンドレーエフ…アレクサンドル・アレシキン
セルゲイ・マカロフ…ヴァレーリィ・オショムコフ
アリベルト・シーリン…デニス・ポポフ
秦彦三郎…ゲン・セト
オゾヒトシ…山本修夢
オゾの妻…中村しおん

 玉音放送の前後の満州国の話かー。この辺よく知らないので、どの程度史実に合っているかわからないんだよね。日本人はそんなに悪く描かれているわけではないが、時代考証がユルユルな気がする。横書きを左から右に書いてるとことか、オゾ(どんな字を当てるか不明)が
「中国人、韓国人、ロシア人、彼らは皆、日本人が大嫌いです!」
とか言ってるとことか。韓国ができたのは戦後だろ。でもまぁ、かなり頑張った。日本人役者がたくさん出てるからかな?

 あと、関東軍の戦車の張りぼて感がすごかったが、本当に張りぼてだったかもしれないしなー。
 この頃ソ連も日本もダグラス社製の飛行機を使ってて、形では見分けがつかないからハルビンまで飛行機で潜入するって作戦なんだけど、これ本当? 教えて!ぐのたの人!

 日本だとたぶんアウトなチャンコロとか台詞に入ってるのも、ロシア映画ならではかもな。当時の雰囲気を生々しく伝えるには、聞くに堪えない汚い言葉もバンバン入ってしかるべきだろう。映画と現実の見分けのつかないアホが日本人は大陸では、常に礼儀正しく振る舞ったとか勘違いしても困るし。

 それにしてもロシアの見方がわかってなかなかおもしろかった。日本側からの見方だと、日ソ不可侵条約を破ってソ連が一方的に侵攻って見方しかされてないけど、ドイツとの戦争が終わって故郷に帰れるって喜んでる兵士にしたら、やりたくない戦争だよなぁ。しかも、天皇が無条件降伏を受け入れるって放送したあとだし。ソ連的には、世界の共産主義の盟主だから、お上の決定に逆らって満州から絶対に撤退しない覚悟の(とソ連は見ている)日本の軍隊を駆逐して、中国の独立を助けなきゃならないわなぁ。もちろん、スターリン(最後にちょっと出てくる)の意図は別にあるにしてもだ。

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 1944年にカレリア戦線で無意味な作戦で多くの部下を死なせたザベーリン。死んだと思ったマカロフとアンドレーエフはドイツ軍に捕まったあと逃げて生きていた。捕虜になったら敵国のスパイ扱いされていた時代。ドイツが降伏したあとも、彼らは名誉回復のために満州に来て死力を尽くす。これに嫌な上官や戦場で恋愛、裏切り、中国拳法ありのTVドラマっぽいストーリィ。原題は「勲章」。

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2017年3月30日 (木)

ドキュメンタリー「ハッピー・ピープル タイガで暮らす一年」

Happy Peopleトレーラー(ワンコ走りバージョン)

2010年ドイツ/ロシア
監督:ウエルナー・ヘルツォグ/ドミートリィ・ヴァシュコフ
キャスト:
ニコライ・シニアエフ
ゲンナジー・ソロヴィヨフ
アナトーリィ・タルコフスキー

 エニセイ川中流バフタに暮らす人たちの暮らし。ロシアのTVシリーズを90分にまとめたもの。元のヤツは、ヴァシュコフ本人がTouTubeにアップしているのを見られる。ロシア語だけど

 タイガの中で黒貂を獲って生活しているハンターたちが、
「この暮らしがもっとも幸せだ」
と言ってるのは、『集史』に出てくるモンゴル時代の森の民が、
「ここの暮らしより良いものはない!」
と言って、羊を飼う暮らしを嫌悪しているのを思わせる。ラシードは、彼らが井の中の蛙でもっと良い生活を知らないからだと言いたげだけれど、そうじゃないのかもしれない。
 自分の力量だけが頼りの厳しい暮らしでも、誰にも束縛されず自分自身にだけ従っていれば良いという暮らしを好むということなのかも。そういう他人に支配されるのを嫌う人たちを、指揮官の命令には絶対従う兵隊にしたてるのは大変そうだ。だから、森のウリャンカイは軍隊に編成して戦に行かせたりせずに、チンギスの墓を守る役割を与えられたのかもしれないな。一人で墓所をパトロールなら得意そうだし。そういう適材適所に配したのは誰なのかねー。チンギスかな?

 村まで道がないって村はシベリアには他にも結構ありそうだね。まぁ、エニセイ河が道のようなもんだけど。エニセイ河畔の村の暮らしに興味のある人は、必見。
 ケート(エニセイ・オスチャーク)もちょっと出てるけど、特有の文化の紹介がほとんどないほどに、伝統文化は忘れ去られちゃってるとはねぇ。オンゴンみたいな家の精の人形を持ってたおばあさんも、家が火事になって村を離れてしまうし……。

 熊に食べられないように、木の高いところに食料をしまっておく話は、樹上葬の始まりはそういう事だったのかなーなんて考えさせられた。
 やっぱり、シベリア森の暮らしは興味深いんだけど、蚊がなー。夏のあのやけにでかい蚊が雲のようにまとわりつくのは、勘弁して欲しい。

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2016年11月21日 (月)

アルタイで保存されてたチンギス=ハンの教訓が解読されたってよ

 「智恵の鍵(オユーン=トゥルフール)」というアルタイ共和国アノーヒン記念国立博物館に保管されていた古モンゴル文写本が、イリーナ=ネフスカヤ教授の指導のもとヘルレン=ボリドという学生によって解読されたそうな。

 元ネタはココ→「チンギス=ハンの教え」(アルタイ共和国アノーヒン記念国立博物館

 写本は18世紀前半に書写されたものと見られ、現存する「智恵の鍵」の写本としては、最も古いらしい。筆跡は三人のもので竹ペンや筆で上から下へ、左から右へとモンゴル文字で書かれている。
「女の言葉をあまりまじめにとりあうな」なんて訓戒は、一七条の憲法とよく比較されるチベット「一六清浄人法」をちらっと思い出したんだけど、比べてみたら全然違った(笑)。まぁ、訓戒なんて、似たような感じになるかもなー。

 「智恵の鍵」という書物は非常に有名で、写本がサンクト=ペテルブルグやウラン=バートルに複数保存されていると言うけど、初めて聞く書名だなー。「はっきりした文字(トド文字のこと?)」で書かれたオイラト語写本もあるって言うくらいだから、広く知れ渡った書物・格言のようなんだけど。あるいは日本では別の名前で知られているのかもしれないなー。専門家じゃないからわからないや。教えて!偉い人!

 ……それはいいんだけど、13~14世紀に成立した「智恵の鍵」の最も古い部分は、「チンギス=ハンによって書かれた」と読めるんだけど、こう翻訳して大丈夫なのかなぁ? 「書かせた」なら問題ないんだが……。

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2016年11月12日 (土)

ロシアのスペツナズが近々快適で高性能な極地用防護服を装備するらしいよ?

 局地戦ではなく、極地戦ね。北極とか酷寒の地での戦闘用の新しい装備のお話し。

元ネタはこの辺→「ロシアのスペツナズが極地用ボディアーマーを与えられる」(イズベスチヤ)

 いやいや、どこからの攻撃を想定しているのか、現状だって冬のロシアに攻め込むような無謀な国はないだろ、と思ったんだけど。今のままでもロシア軍の冬装備最強じゃないの?  冬将軍をものともしなかったのって、モンゴルとフィンランドくらいしかないじゃん。地図的にはアメリカが北から上陸して来そうな地形だけどさ。

 まーなー、スペツナズ(特殊部隊)なら、活動するのはロシア国内ばかりじゃないかもしれないけど、それにしたって、あんまり使いどころが考えつかないぞ。

 で、どんなのかっていうと、ドラグノフ狙撃銃で5~10mから撃たれても平気なヘルメットと、強風を防ぐジャケット、ズボンの一式。「アルモコム(「強化複合材」からとった社名)」の超堅牢素材センターが開発した微細な孔から水蒸気を逃がす構造になっている「フィルム状の布」でできているとか。

 この「フィルム状の布」っていうのは直訳だけど、ゴアテックスのような水蒸気は通すけど水は通さない素材のことらしい。なんて言うのかな?

 風を通さず、軽くて蒸れないから快適っていうんだけど、そういうの山歩き流行ってる日本でも売り出したら売れるかも。ヘルメットは御岳山とか火山の避難所備品用。火山弾は…防げるかな???

 ただ、ロシアの、しかも軍当局の考える「軽い」は、レジャー用途で我々の考える「軽い」とは違うかもしれないのがちょっと引っかかる。このヘルメットが世界で最も軽いっていうんだけど、総重量1kgなんだって。…重いような気がするんだけど、いろいろ付いてるとこんなもんなんかね?

 

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2016年9月18日 (日)

世界初のマヌル研究センターがアルタイにできるよ

 ネットですっかり人気者のマヌルネコ。でも、大型ネコ類の御多分に漏れず絶滅危惧種なのです。

(2008年にブレイクしたというからこのYouTubeくらいが最初か?確かに、初期にこの映像を見た記憶がある)

 ロシアでは、ザバイカル、トゥバ、アルタイ辺りに生息していて、レッドデータブックにも載っていて保護されているけれども、隣接するモンゴルでは毛皮獣として今でも狩られているような状態です。

 中央アジアの他の国々にもマヌルはいます。でも、どうもはっきりした個体数とかはわかっていないみたいです。それぞれの国の様々なデータや経験が単発・個別的にあるだけでまとめられていなかったんですね。まぁ、同じ個体が国境を越えていたり、国によって調査の手法が違うとまとめにくそうではあります。

 2016年9月14、15日ノヴォシビルスクでロシア、アメリカ、イギリス、タジキスタン、カザフスタン、スウェーデン、モンゴル、ウクライナの学者が参加して開かれていた国際フォーラムで、こういったモノをまとめようと話し合われ、ある程度設備のあるアルタイ共和国のサイリュゲム国立公園に集約したらどうかということでまとまったとのこと。 世界初のマヌル研究センター(?)になりそうです。

元ネタはこのあたり:
ノヴォシビルスクでマヌル研究に関するカンファレンスが行われた(ヴェスチー・ノヴォシビルスク)
サイリュゲム国立公園がマヌル研究の場になる(サイリュゲム公園公式)

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