2016年2月11日 (木)

Kindle本の勢いにビックリしたよ

 何かびっくりしたんですが、「ガルーダ:南詔王国の勃興」がKindle無料本の結構上位にいる!

Garudagamen_2

 他で無料で出してるサイト(→にもリンクあるけど)でもこんなに急激にダウンロードされたことはなかったよ。

 しかも無料本の上の方って、パブリックドメインになってる本ばかり。江戸川乱歩や夏目漱石と肩を並べているわけですよ(ぉぃ)。

 こんな勢いで有料になっても出続けたら翻訳三昧だのぉお、と妄想したりして(笑)。まぁ、無料だからこその出数なんでしょうけど。

 でも、もし本当に一万部売れたら、『モンゴル史』「チンギス=カン紀」まで訳しますわ(笑)。
 チンギス=カン紀読みたい人は買ってちょー。……まぁ、素人がへぼい翻訳(しかも重訳)やらなくても杉山さんとかがやるんだろうけどねー。

↑無料キャンペーンは12日までなので、気になったらダウンロードしてね!
(KindleなくてもPC用、スマホ用など各種無料リーダもありますぞ)

↑これも縦書きに直しておきましたぁ!

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2016年2月 7日 (日)

Kindle出版またやってみたよ

「部族篇4」ウリャンカタイの雲南(カラジャン)遠征が終わりました!

第四章の目次で言うと、つまりこういう事です。

第一部 ダルレキンと呼ばれる諸部族
  ウリャンカト    ←今ココ!
  クンギラト
  ウリャウト
  フゥシン
  スルドゥス
  イルドゥルキン
  バヤウト
  キンギト

第二部 ニルンと呼ばれる諸部族
  カタキン
  サルヂウト
  タイヂウト
  ハルタカンとシヂウト
  チノス
  ヌヤキン、ウルウト、マングト
  ドゥルバン
  バァリン
  バルラス
  ハダルキン
  ヂュリヤト
  ブゥダト
  ドゥクラト
  イィスト
  スカン
  クンギヤト

……ま、間に合うのか?>自分

 さて、ウリヤンカダイが苦戦したカラジャンとはなんぞや?という理解を深めるため(?)、『ガルーダ 南詔王国の勃興』というラノベ(自称)をKindle版で公開してみました!

Garudahyoshi

←表紙、なんだか昭和の怪獣映画のポスターみたいな……(笑)。
YouTubeで「デストロッヤァァァ!」って叫んでるゴジラ解説をBGVにして作ったせいだろうか。
まぁ、あれにも「ガルーダ」って出てるけどさ。

 今回は他のKindle本を見たり、一太郎の新しいバージョン(EPUB、mobi対応)を導入したりして改良を重ねたので、格段に読みやすくなっている……ハズ。無料キャンペーンもやっているので是非、試してみてくださいまし。

(無料キャンペーン期間2016年2月8日17時~2月12日16時59分)

.。.:**:.。..。.:**:.。.本書の特徴.。.:**:.。..。.:**:.。.
         (当社比)

○縦書き

○見かけない(難しい)漢字 ←非漢民族の名前だと非常に「夜露死苦」的あて字が多いのでコレが出るのは大助かり

○ルビ ←上記の理由でルビ必須。もちろん「強敵と書いてともと読む」厨二病もにっこり

○目次 ←前もできたと思うけど、意識的に作れるようになった

○プレビュー済み ←前できなかったと思ったのは自分が使い方わからなかっただけかもしれないけど

 それで、ジャンの話に戻ると、唐側の記録でもラシードも、雲南の気候は「瘴気に満ちている!」とか書いているところが興味深い。

 唐軍もウリヤンカタイ軍も80%以上の兵員を失っていて、それを雲南の気候が極悪だったせいにしてるけど、嘘つけ、と言いたい。雨期に行ったことあるけど、それほどでもなかったし。…それとも、日本人だから毎年梅雨で鍛えられてるせいで平気だったのかなぁ?

←Kindle版「風の馬」もよろしく!!!

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2007年7月22日 (日)

ドラマ「楊貴妃」

楊貴妃 壱

2000年香港
監督:梁宏發
キャスト:
楊玉環…黄祖兒
玄宗…張復周
楊国忠…呉毅將
安禄山…徐錦江
高力士…呉樺

 ええーっと、これ、R指定ではないんだ?「スキャンダル」(R18)よりよっぽど濡れ場が多い…というかそっちがメインな気がするんだが、歴史物なのでOK? でも、ずっとみているとだれてくる。ま、全部一気に見るものでもないから、くすぐる程度のエロ度でいいのかな?
 普段だったら入浴シーンがあるとサービスだと騒ぐが、楊貴妃というと華清池! これの場合は浴場シーンがひとつの見せ場である(笑)。
 安禄山まであれだけ格好良いと、美形しか出てこない少女漫画みたいだ。

 2000年のドラマとは思えないくらい音声が悪くツッコミどころ満載。でも全くCGなしな所が好印象。手作り感あふれる雪狐やら日食のシーンも味とさえ思える(笑)。
 それに化粧がきれい。中国の映画だと、何というか感覚的にNGな化粧なのが多いが、香港のドラマだから我々の感性に近いのかも。
 それにしてもまずいのが玄宗役の男優。白髪のカツラをかぶっているものの、肌はつやつや皺ひとつない体は、エロじじ…もといお年を召した方には絶対見えない。不老不死のクスリの効用とでもいうのだろうか(爆)。
 寿王妃だった楊玉環を親父が横取りっていうときの、玉環の心境ってどんなだろう? 中国の人はどう解釈しているのか、と興味があったがあまりよくわからない。打算? 本当に愛? それとも何にも考えてない? でも、玄宗があれだけ元気はつらつなら好み(相性)の問題で、打算ではなさそうだ。(笑)。

続きを読む "ドラマ「楊貴妃」"

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2007年3月 5日 (月)

漫画「ウイグル無頼」

ウイグル無頼Uighur_2

2003年日本
(連載1972~1973年)
横山光輝・著


 かつて、中国の西南に夜郎と呼ばれる国があった。「夜郎自大」というはなはだ不名誉な故事で有名である。
 唐の時代に編纂された地理書「元和郡県図志」によると、この地方の西北部に七曲水という大河があり、更にその北に弱水という南北およそ200km、東西およそ350kmにもおよぶ大湿地帯があったという。

 そこは、年中霧に覆われ、太陽や月の光は届かず、樹木が密生して、常に多湿で昼といわず夜といわず濡れていたという。
 その上は鳥も飛ばず、地を走る獣もいない。ただ、夏になると毒蛇が多く繁殖するだけである。

 唐代の人たちは、この周辺、そしてこの先にある、現在の雲南省にあたる地方にある河川には瘴気があるといって、非常に恐れていた。
 唐の国力が盛んであった玄宗の時代に、二度にわたり大軍を送り込んで遠征を行ったが、当時その地方を治めていた南詔という小国に敗れて二度とも全滅したのだった。
 命からがら逃げ帰った人たちの話によると、河川の上に黒々と渦を巻く瘴気が目に見えたといい、戦闘が行われる前に熱病(マラリア?)によって倒れた兵士も多かったという。

 当時の南詔は奴隷制の国家だったといわれている。
 また、大渡河の北方、金川方面に、吐蕃王家とも関わりが深い女王が治める国、東女国をおく説がある。

 そういった歴史的事実に基づき、横山光輝の書いた物語がこの「ウイグル無頼」である。
 空前絶後、未曾有の草原の大帝国、「大ウイグル帝国」の建国に関わる物語だという。

 だがその真偽は定かではない

   <完>


参考文献:
Qv
東女国があったという四川省西部の写真集。
草原…はあるけど、平原…って…。

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