2017年7月28日 (金)

ジョージアでUFOが描かれたイコンが公開されてるぞ

 UFOが描かれているジョージア(グルジア)の聖像画がニュースになってるゾ。

Отец, Сын и внеземная цивилизация: в Грузии нашли НЛО на иконе(「父子と地球外文明:グルジアのイコンにUFO!」 RTより)

 トビリシ近郊ムツヘタ市にあるスヴェティスホヴェリ寺院のイコンにUFOらしき物が描かれているんだって。

 今発見!みたいなタイトルだけど、これって結構有名じゃなかった?
 ン10年前にその噂を聞いて行ったことある。たぶん、矢追純一の番組で見たんだろうけどさ。

Svetitskhoveli

↑画面中央がスヴェティスホヴェリ寺院

 ここまでモンゴル軍が来たって話を聞いたなー。馬に乗った奴らがそのまま入ってこられないように、入り口が低く作り直されてるとかなんとか。
 中の柱も二重になっていて、人が隠れられるようになってるんだって。

 当時はモンゴルのことよく知らんかったから、あんまり深く考えなかったが、スベエテイとかジェベが来てパカパカ走ってたのかねー。

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2017年7月18日 (火)

ドラマ「マルコ・ポーロ」シーズン2(10.同類)

「マルコ・ポーロ」シーズン2オフィシャルトレーラー

2016年アメリカ
監督:ジョン・ファスコ
キャスト:
マルコ・ポーロ…ロレンツォ・リチェルミ
フビライ・ハーン…ベネディクト・ウォン
コカチン…チュウ・チュウ
チャブイ皇后…ジョアン・チェン
チンキム皇太子…レミー・ヒー
ハイドゥ…リック・ユーン
百の眼…トム・ウー
アフマド…メヘシュ・ジェドゥ
ビャンバ…ウリ・ラトゥケフ
クトゥルン…クラウディア・キム
スーク…ダニエル・トゥイアラ
カサル将軍…ジェーソン・チョン
老オルロク…ゲン・サトー
カバン将軍…ビャンバドルジ・アルタンフヤグ

 マルコ・ポーロもついに最終回。
 これ、かなり衝撃的なんだけど、もうずいぶん経ったからネタバレ書いちゃうよ?
 これから見る人は、この先読んではいけませんゾ。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 例の酒のでる木から色とりどりの酒が吹き出してお祭り気分が盛り上がっているカラコルムでは、クリルタイが開かれる。
 何食わぬ顔で並んで座っているフビライとハイドゥ。裏ではフビライとハイドゥだけでなく、マルコとクトゥルン、チャブイとシャプカナといった組み合わせで嫌みや皮肉を言い合ってる。

 マルコはカラコルム(だよね?)に残っているけど邪魔者扱い。
 マルコがコカチンの秘密を知っていることをチャブイは知っている。というか、コカチンがマルコに惹かれていることとか、マルコもコカチンに特別な感情を持っていることとか、そのあたりの機微はチャブイにはみんなお見通しだ。それでも、チャブイはマルコに恩を感じ、フビライにいろいろばれてまずいことになる前に、秘密を守って国に帰れと勧告する。

 クリルタイはといえば、ハイドゥが裏でやってた工作が明るみに出て、フビライ優勢が決定的になり、すべてが丸く収まりそうに見えた。
 ハイドゥ陣営からしてみれば、八方ふさがりのようになっていた時、アフマドから文が届く。それは、コカチンの子の秘密を暴露するものだった。

 一方、アフマドがフビライをうまく追い払って占領している大都。
 アフマドはフビライの命令と偽って自分の腹心の部下というか、何でも言うことを聞く忠実な奴隷スークをオルロク(元帥か?)に任命したりして、将軍カサルあたりは何かおかしいと不審に思い始めている。チンキムやビャンバ、百の目は彼に捕らえられてアフマドの前に引き立てられていくのだが、カサル将軍の無言の助力もあって、アフマドと対決することになった。
 アフマド自身は強くないから、スークが必死で戦っている間に自室に逃げ込む。そこでアフマドを待っていたのはメイリンだった……。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 大筋はこんな感じ。
 それにしても、「オルロク」ってなんだろうね?
 たぶん、Өrlөg「式武官、元帥」なんだろうと思うけど、そんなのあったっけ? それに当たるような言葉は「集史」はペルシャ語だし、「元史」は漢語だろうしあんまり聞かないよね。歴史の用語で普通に使ってる?
 とりあえず、英語版字幕もorlokって書いてあるだけだから、どうしようもないっちゃーないんだけど、字幕くらいどうにかならなかったのかね。わからなかったらモンゴル学者に聞けばいいのにね。ちうか、ハルハの人っぽい名前のキャストがいるんだが。

 この回の最後、チンキムとビャンバが帰ってきたカラコルムは荒廃しきっていて、背後にプレスター・ジョンらしき人の影……と思わせぶりな終わり方をしてるけど、これで打ち切りなの?

 まぁ、歴史無視でファンタジーどころの話じゃなく、かなりすごいことになってるからなー。なにしろ、マルコがハイドゥを刺し殺しちゃってるし……(笑)。妙に大風呂敷広げすぎちゃって、まとめるの大変だから放り投げたか。

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2017年7月 7日 (金)

コミケット92に参加します@日東S06a

 コミックマーケット92「群雄」当選しております。日曜日東S06a。

 今回は、私も朝早く行く所存でございます。
 いつも出遅れて、せっかく来てくれた人と会えてないという事案が発生していたようで申し訳ございません。この夏は、何とかがんばりたいです。

 とはいえ、今回は『モンゴル史』「部族篇2」の改訂版をまだやっていて、新刊にぜんぜん取りかかれてないというていたらく……。
 そして『モンゴル史』なのに突厥碑文を持ち出すという暴挙に出る始末……。だってだって、わしはモンゴルの人じゃないモン、テュルクの人だもん!モン!

 それがねぇ、「部族篇2」は見直してみると結構妙な、というか不審なところのある章でして、なかなか手強い。

 もっともクサイと思ってるのはメルキドのこの部分(「チンギス=ハン紀」で補整)。

トクタイ=ベキは戦闘中に射落とされて殺された。彼の兄弟クドゥと彼の息子たちチラウン、マヂャル、トゥスカンは四人全員で下馬してトクタイの屍を拾い上げようと欲したが、充分な時間がなかったので、大急ぎで彼の頭を取り、イルディシ河岸から逃走した。

……射其子脱脱殺之。脱脱之子大(火)都、赤剌温、馬札兒、禿薛干四人、以不能歸全屍、遂取其頭渉也兒的石河、……

 下のは『元史』巻122「巴而朮阿而忒的斤伝」からの引用です。『聖武親征録』じゃありません。直訳と言っていいほどそっくり!?

 トゥスカンは、この直前でクルトゥカン=メルゲンって書かれてるのに、ここだけトゥスカンなんだよねえ。まぁ、『集史』だから寄せ集めで別のソースなんだろうけど、実にあやしい。
 しかも、クドゥについては、トクトア(トクタイ)の息子を列挙するところにも出てくるんだけど、そこでわざわざ「彼の兄弟もまたクドゥという名であった」なんて断っていて、この部分の「彼の兄弟」っていうのはラシードが差し込んだっぽいんだよねぇ。他の信頼すべき筋からの情報でクドゥがトクトアの兄弟だと確信を持っていて、もともとは『元史』と同じようにトクトアの四人の子どもとなっていたのを書き換えたんじゃないのかな。

 ラシードは、プーラード丞相から講義を受けているから、中国の史書から引用した文章があってもおかしくはないけれど、ラシードが『元史』を見たり内容を知ったりするのは不可能なんだよね。 (『元史』の編纂は1369~1370年で、そのころラシードはとっくに刑死している)

 これってどゆこと?
 これについて解説する文があったら是非教えて欲しいのです。

 予想としては、これはウィグルの歴史書からの引用なんじゃない?ってこと。
 ウィグルにこんなに詳しい歴史書あるじゃん!テュルクものとしては、むしろそっちを見たいわ!! どっかから出て来ないかな!!!……ということなんですわ(笑)。

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2017年6月11日 (日)

映画「THE CHOSEN」

「THE CHOSEN」トレーラー

2016年スペイン/メキシコ
監督:アントニオ・カヴァリアス
キャスト:
ラモン・メルカデル…アルフォンソ・ヘレラ
シルヴィア・アゲーロフ…ハンナ・マリー
レオン・トロツキー…ヘンリー・グッドマン
カリダード・デル・リオ…エルヴィラ・ミンゲス
レオニード・コトフ(エイチンゴン)…ジュリアン・サンズ
サラザール大佐…エミリオ・エチェヴァリア
ナターリヤ・セドヴァ…フランシス・バーバー
シケイロス…アレハンドロ・カルヴァ

 1940年8月20日、メキシコで起こったトロツキー暗殺事件を暗殺者のラモン・メルカデルの視点で描いた映画。
 事件そのものが劇的なだけに、全体的に抑えた感じになってるにもかかわらず、最後まで一気に見られる。怖いシーンもかなり怖かった。メルカデルがコトフ(エイチンゴン)の見守る中、ピッケルでヤシの実をガツンと練習してるシーンなんか、うっ、ときた。結末を知っているだけに……。

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

 あるとき、スペイン内戦の最前線で戦っているラモンのところに母カリダードが訪ねてくる。新しい任務に就くよう知らせにきたのだ。それから数か月……モスクワでの訓練を終え、ジャック・モルナールというベルギー人になりきったメルカデルは、自分の任務を知らないまま、パリに向かう。そこでシルヴィアという娘に会い親しくなるのが最初の任務だった……。

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

「話せばわかる!」
「問答無用!」
じゃないけど、暗殺する相手としゃべっちゃうと情がわくからしゃべるな、っていうらしいけど、メルカデルはトロツキーの周囲の人とめちゃくちゃ親しくしちゃってるし、トロツキーとも一対一で会うようにもなってるんだもんな。いや、それくらい親しくならなきゃ近づいて殺せないんだけどさ、葛藤はあったんだろう。もともと殺す役ではなかったわけだし。
 トロツキーが即死しなかったっていうのも、その辺の迷いがあったんではないかな、と考えさせられる良い映画だった。そんな風にメルカデルについて思ったことなかったもんな。

 現代人の倫理観からすると、胸くそ悪いだけの話かもしれない。でも革命後の内戦からあまり経ってない当時の感覚からしたら、非情ではあるけれどもそんなに人の道からはずれるという感覚ではなかったのかもしれないな。 ましてやメルカデルは、スペイン内戦で戦ってた兵士なんだし。大義のために命令されれば人を殺さなければならないというのは、なんというか、「仕方ない」?

 一番迷いを生じさせたのが、ともに戦った戦友を殺さなければならないってところも、戦士らしいよね。シルヴィアについては、そんなに申し訳なく思ってなさそうに見えた……。うーん、どうだろう。他の人は違う見方をしてるかもしれないな。感想を聞いてみたいところ。

 そういえば、コトフことエイチンゴンは、宮城与徳を徴募した人だそうだね。スペインの映画でメルカデルを正面から取り上げてるぞ、なんだかすげーと思ったのは、日本でゾルゲの映画やドラマはあっても、宮城や尾崎が主人公の映画ってないからかもしれない。それは、ゾルゲ事件に日本人が真っ正面から向き合ってないってことなんじゃないだろうか。ゾルゲはドイツ人だもん、客観的に見やすいじゃん? 別の言い方をすれば、ゾルゲ事件を他人事にしか思ってないんじゃない?ってこと。

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2017年6月 5日 (月)

武州御嶽山に行って日本一古い甲冑を見てきたよ

 休日おでかけパスを利用して武州御嶽山に行ってきました!

 頑張って(自分的には……笑)早起きしたにもかかわらず、ケーブルカー乗り口の滝本駅に着いたのは11時頃……。4時間かかっとる! 行き当たりばったりで出かけたので、接続も悪かったのかもしれませんがね。直通列車(ホリデーなんとかという特別快速)で乗り換え1回(!)で帰ってきた帰途は2時間半だったので……。

 まーいずれにせよ、休日おでかけパスの東の端から西の端まで横断するような小旅行でした。関東平野、広いな~。

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 山登りっぽい格好した人多かったけど、ケーブルカーの駅からは舗装されてて、普通に歩けますな。まぁ、子供は泣いてぐずってましたが……。

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イヌもいるのが御嶽らしいところ。祭られているのがおいぬさまですからね~。

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 このへんにあるのが、宿坊ってやつですかね。普通に郵便配達のバイクとか車も走って、普通の村みたいでした。ユースホステルもあったので、ここにしばらく滞在して毎日山の中歩き回ったら、おもしろいだろうなー、と思ったけど、ずっと住むとなると、なにかと不便なんでしょうかね……。

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今もわらじは登山で使ったりするのかな。

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ユキノシタ咲いてました。

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 神代欅(ケヤキ)。樹齢推定千年。天然記念物。

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 ここが一番急坂だったかな。だからかな、この上に食堂というか土産物屋というか、商店街みたいに店が固まっててにぎわってました。あとは、登り降り大変だったところはなかったです。

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 こちらは樹齢400年の桧(ヒノキ)。この枯れた神代欅は、蔵王大権現の像になって奉納されたとか。

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 階段を上がると、宝物殿。これが目的で行ったようなもんです。

 ここに納められている大鎧「赤絲威鎧」は、現存する最古の甲冑のはず。畠山重忠(1164-1205)が奉納したそうですぞ。そしてもう一つの目玉、「紫裾濃甲冑」は、将軍惟康親王が弘安の役のときに奉納したんですと。モンゴル者必見ですナ。

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 そして、このすぐ上が御嶽神社の本殿。おいぬさまが守ってます。

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 御嶽神社旧本殿……でいいんですよね。今の本殿に比べると随分小さいような気もしますが、成田山なんかも古いのはびっくりするほど小さいですけど。

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 神代杉っていうんでしょうかね、すごく大きな杉の木も生えてます。大木ばかりでなく、山一面に生えてる(植林?)杉も、みんなあんなに真っ直ぐであんなに背が高くなるんですねえ。見た事あると思うけど、杉があんなに真っ直ぐだとは、すっかり忘れてました。そりゃあ、木材用に植林もしますわな。杉花粉が飛びまくるのも無理ないな……。

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 そしてここが大口真神(おおぐちまがみ)社。ヤマトタケルを導いたオオカミ、おいぬさまです。突厥ものなら、むしろ、おいぬさまの方を主神と崇めたい! なにしろ、真の神ですからな!!

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 大口真神社のカッコイイ狛犬。

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 太占祭場……だと思う。見た目はただの広場だけど、入っちゃ行けないところなので、きっとそう。

 毎年1月3日に、御嶽神社では、太占(ふとまに……シカの肩甲骨を焼いて豊凶を占うアレ)をやってるんだそうです。すごい見たい! でも、1月3日!! ものぐさだから、そんな年の初めに出かけられない気がします。

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 山の中歩くの気持ちいいけど、奥の院まで行くのは本格的に山道なんですかね。あんなに遠いうえに、三角ですよ。さすがに、あそこまで行くには、軽装過ぎるような……。

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 これもカッコイイ狛犬。オオカミだよね。

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……と思えば、どう見てもオオカミではないような狛犬も。イノシシにしては蹄が???

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 参道の途中にはいろいろ見どころがあって,山の中にももっといろいろあるとマップには書いてありました。そういうのをもれなく回るには、やっぱりリュックいっぱいの装備がいるんですかね。天気が良かったので、山の厳しさに運良く出会わずに済んだだけかもしれません。元々は修験道の修行の場なので、毎日がこんなに穏やかではないのかも……。

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 なんかの巣もありました。ちゃんと歩いて山を登ってくれば、いろいろな動物に出会える? ただ、熊は勘弁して欲しいです。

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 最後に炭焼きの団子を食べて帰りましたとさ。

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 JR御嶽駅のすぐ近くに多摩川が流れていたので、電車の待ち時間は河原で暇つぶし。

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 ハグロトンボもいました。

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2017年6月 1日 (木)

映画「ガリポリの戦い 兵士たちの人生」

「ガリポリの戦い 兵士たちの人生」トレーラー

2005年トルコ
監督:トルガ・オルネク

 これ、R指定じゃないんだね。
 再現映像部分は淡々と抑えた感じに作ってるけど、記録映像やら写真が惨たらしい。頭が半分ぶっ飛んで脳味噌出ちゃってるのとか……当然モノクロだから、大丈夫とでもいうのかな? 干からびたの、膨れ上がったの、妙な角度に曲がってるの、千切れてるのなど、当時の報道写真かねえ。百年以上前、第一次世界大戦時の写真だけど本物だから生々しいよ。
 この「ガリポリの戦い」では、すごく狭い戦場でイギリス側・トルコ側合わせて12万人を越す死者が出たんだって。文字通り足の踏み場もないくらい死体だらけで、しかも回収できないから悲惨なことになってる。

 そのなんとも厭な塹壕戦の様子が、

イギリス・ダラム州の炭坑夫ジョー・マリー
イギリス貴族で士官のガイ・ナイチンゲール
トルコの海軍士官サラハッディン・アディル
ニュージーランド出身の兵士中最も背の高いジョージ・ボリンジャー
同じく最も背の低いウォルター(ビル)・リードリー
弟ジョーを守るために志願したオーストラリア出身のオリバー・カンバーランド
ロンドン出身の絵描きエリス・サイラス
ニュージーランドの医師パーシヴァル・フェンウィク

……といった人たちの手紙や日記で淡々と綴られていく。
 オスマン帝国の識字率は5%だったとかで、トルコ側の手紙は相対的に少なくなっているせいか、ANZAC(オーストラリア・ニュー・ジーランド軍団)側からの視点が多めの感じかな。
 ムスタファ・ケマル(アタテュルク)の手紙?報告書?も彼ら普通の人たちの書いた物と同レベルでそっけなく出てくるよ。

 監督は、「テロリストのゲーム」のトルガ・オルネク。まぁこっちの方が先だけど、「テロリストのゲーム」もドキュメンタリータッチではあったよね。

シー・バトル 戦艦クイーン・エリザベスを追え! !」も英国艦隊を撃退したところがクライマックスであるかのような邦題になっているし(実際は前半のクライマックスくらいの扱い)、エンターテインメントを意識した作品ならここが見せ場になるんだろう。そこはさらっと最初の20分足らずで終わっちゃうんだよね。でもその中にも、「シー・バトル」でこのシーン見たぞ?って実写や写真があった。アレ、事実に基づいてたのか。

 そのあとがまぁ酷い。塹壕掘って数百メートル進むのに何千、何万という死者を出していく凄惨な戦いが続く。しまいには、双方からカッパドキアばりの地下道を掘ってたりして、南半球から穴掘りに来たのかと。物理的にもドロドロの戦いで気が滅入るだろうに、そんなんでもANZACの士気は高かったのかねえ。

 トルコ側はどんなに死傷者が出ようと引くわけにはいかないんだろうけど、イギリス側は「犠牲を厭わない」上陸作戦とか、「犠牲を厭わない」突撃とか、「犠牲を厭わない」……の繰り返しで、指揮官は本当によく考えて作戦立ててる? のちには、このガリポリの戦いは無謀な作戦の代名詞になるわけだが……。

 再現映像は人や人の顔があまり出て来ないので、淡々としている。それでも、塹壕に運ばれてきた食料にばんばん蠅が飛び込んでくるところなんかおえってなる。特に解説なしでもわかるぞ、それ死体から湧いた奴だろって。なんでか知らんけど、あいつら人の口めがけて跳び込んで来るんだよなあ。そりゃあ病気も流行るよ。
 映画見てるだけでもうんざりして早く終わってくれえ……と思うんだから、実際参加していた人は自棄にもなるよなあ。

 終始淡々と続くから、感情的になりにくい映画ではある。
 それでも、参加した人たちの手紙で淡々と綴るから、ずっと語っていた人の最後には感情移入してしまう。何度も見るとじんわりくる映画だね。

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2017年4月22日 (土)

ドラマ「マルコ・ポーロ」シーズン2(9.跡継ぎ)

「マルコ・ポーロ」シーズン2オフィシャルトレーラー

2016年アメリカ
監督:ジョン・ファスコ
キャスト:
マルコ・ポーロ…ロレンツォ・リチェルミ
フビライ・ハーン…ベネディクト・ウォン
コカチン…チュウ・チュウ
チャブイ皇后…ジョアン・チェン
チンキム皇太子…レミー・ヒー
ナヤン…ロン・ユアン
ハイドゥ…リック・ユーン
百の眼…トム・ウー
アフマド…メヘシュ・ジェドゥ
ビャンバ…ウリ・ラトゥケフ
クトゥルン…クラウディア・キム

 アフマドの反逆を知ったフビライは、白馬の群れに火を付けてナヤン・ハイドゥ・十字軍の陣営に突っ込ませる。ここは、ナヤンの領地の双子川と呼ばれているが、ザナドゥ(上都)から西に半日行程のところにあるらしい。前にナヤンは、自分の所領は大都の北の方だと言っていたが、どの辺を想定しているのかな。

 この作戦で、馬群が幕営地の真ん中に集積してあった火薬庫に突っ込んで大爆発。……なぜそこに置いた?

 この混乱に乗じて、アフマドの策略で少人数しかいないフビライの軍が突撃。両軍入り乱れての大混戦になる。
 前線に出て戦うフビライはなかなか格好良い。皇帝だけど、馬上大刀を振るっているよ。まぁねぇ、だいたいこの物語の登場人物はみんな強いんだけど、ニコロ・ポーロまで戦ってるのにはびっくりだ。

 オロスとチンキムの因縁の対決あり、ビャンバを助けてしまうクトゥルンあり。百の目がバケツ兜と鎖帷子姿の十字軍兵士と戦っているのなんかも見ものだ。

 ナヤンから、反逆の首謀者がアフマドだと聞いて、息子と可愛がってやったのにと大ショックを受けるフビライ。でもさぁ、フビライがアフマドのこと息子って呼んでても、わしらの時代で言う仮子なんだろうから、たぶん、裏切りっていっても腹心の部下が裏切ったくらいの感覚だろう? 肉親に裏切られたみたいにいうのは何か違うよね。……っていうか、冒頓単于の昔から、息子が父親を殺すのなんかザラだよね。でもこれ、この物語的には、なんか、まずいことの伏線の気がするよ(笑)。

 ちなみに、ナヤンは磔の刑に。本当にキリスト教信者なら本望だろうよ。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 そしてここでタイトル入る。アバンタイトル長いな!(笑)
 この戦闘シーンが第2シーズン最大のアクションの見せ場ってことだ!

 フビライはクリルタイに、チンキムはアフマドをやっつけに大都に向かうといったところで、コカチン(ネルグイ)が産気づく。この一番精神の弱った状態で、コカチン(ネルグイ)が側にいて欲しいと願ったのはマルコだった。これはさすがに鈍いチンキムでもオカシイと気付くわな。ますますマズイぞ、マルコ~、どうなるんだ~。

 次回、最終回へ続く。

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2017年4月19日 (水)

ドラマ「マルコ・ポーロ」シーズン2(8.駆ける白馬)

「マルコ・ポーロ」シーズン2オフィシャルトレーラー

2016年アメリカ
監督:ジョン・ファスコ
キャスト:
マルコ・ポーロ…ロレンツォ・リチェルミ
フビライ・ハーン…ベネディクト・ウォン
コカチン…チュウ・チュウ
チャブイ皇后…ジョアン・チェン
チンキム皇太子…レミー・ヒー
アフマド…メヘシュ・ジェドゥ
ビャンバ…ウリ・ラトゥケフ
蓮華…ミシェル・ヨー
ニコロ・ポーロ…ピエルフランチェスコ・ファビーノ

 さて前回、南から黒色火薬を追ってきてマルコたちに合流してきたビャンバ。
 はいはいはい。だんだん役者が集結してきましたよ~。ビャンバはさくっとニコロを捕らえてマルコのところに連れて来た。彼の口から衝撃の(視聴者にとっても)事実が語られる。いや、ビックリ。っていうか……時々プレスター・ジョン?の存在をにおわせるカットがあったから、史実から思いっきり外れますよぉ、という布石だったのか?(笑)。

 一方、リンリンと一緒に逃げるメイリンには、アフマドの追っ手が迫る。
 でも、普通の兵士なんかより、メイリンは強いからな。多勢に無勢で戦っているところに蓮華が現れた! このコンビ、無敵。でも、このままでは次から次へと追っ手がやってくることは必至。そこでメイリンは、追っ手をよこしたアフマドを倒すために、カンバリクへ戻ることを決意した……。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 う~ん、もお。いつもニコロは余計なこと言うよなぁ。出てくる度にいやな気分になるんだけど!
 チンキムの口からアフマドの陰謀を聞いたフビライと、コカチン(ネルグイ)の口から本心を聞いたチャブイ。いよいよ、アフマドがやっつけられる時が近付いて来たと期待が高まる反面、ニコロとかコカチンとか、マルコにマズイ条件がひとつひとつ積み重なってくるようで……。

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2017年4月17日 (月)

ドラマ「マルコ・ポーロ」シーズン2(7.失われし秘術)

「マルコ・ポーロ」シーズン2オフィシャルトレーラー

2016年アメリカ
監督:ジョン・ファスコ
キャスト:
マルコ・ポーロ…ロレンツォ・リチェルミ
フビライ・ハーン…ベネディクト・ウォン
コカチン…チュウ・チュウ
チャブイ皇后…ジョアン・チェン
チンキム皇太子…レミー・ヒー
ナヤン…ロン・ユアン
ハイドゥ…リック・ユーン
百の眼…トム・ウー
アフマド…メヘシュ・ジェドゥ
ビャンバ…ウリ・ラトゥケフ
クトゥルン…クラウディア・キム
蓮華…ミシェル・ヨー

 いろいろの転機が訪れるこの回。

 百の目は謎の女……昔の恋人・蓮華に会って心が揺れる。フビライに暇を請うがもちろん許されるはずもない。

 メイリンは、アフマドと一緒にザナドゥ(上都)に到着したことを利用して、リンリンと逃げる計画を決行。

 コカチン(ネルグイ)の幻影を悟ったチャブイは、彼女を他の者に接触させないように自分だけで面倒を見ることを決意する。

 ハイドゥの命でクトゥルンとオロスは、フビライの手の者と偽って、フビライを支持しかねない部族を襲撃。そして、チンキムの命をねらう。

 そして、肝心のマルコ。
 メイリンの頼みでリンリンを連れ出した見返りに、アフマドの陰謀を教えてもらった。第一シーズンから、マルコがにらんでいたとおり。フビライに申し出て、チンキムに付き添い、彼の危機を救った。

 マルコの方は、普通にフビライ好きみたいなんだけどね、このドラマではね。でも、何で?何で?違うだろ?違うだろ?ってしつこく問われるのが、お約束みたいなんだな(笑)。またまたそんな状況になってきた。

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 チンキムと一緒に、アフマドの陰謀を暴こうとアフマド・ナヤン・ハイドゥの軍の集結しているところに着いてみれば、何か変な連中がいる……十字軍兵士?! なんじゃそりゃ、と驚いている場合ではない。ニコロ・ポーロもいる! この人が出てきてマルコに良いことあった試しがあっただろうか? なにやらイヤ~な予感が……。

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2017年4月12日 (水)

ドラマ「マルコ・ポーロ」シーズン2(6.忍び寄る反逆の影)

「マルコ・ポーロ」シーズン2オフィシャルトレーラー

2016年アメリカ
監督:ジョン・ファスコ
キャスト:
マルコ・ポーロ…ロレンツォ・リチェルミ
フビライ・ハーン…ベネディクト・ウォン
コカチン…チュウ・チュウ
チャブイ皇后…ジョアン・チェン
チンキム皇太子…レミー・ヒー
ナヤン…ロン・ユアン
ハイドゥ…リック・ユーン
百の眼…トム・ウー
アフマド…メヘシュ・ジェドゥ
クトゥルン…クラウディア・キム
スーク…ダニエル・トゥイアラ
チュルーン…伊川東吾

 フビライが大ハーン選出のクリルタイでハイドゥと対決するためにザナドゥ(上都)に向かった頃。なぜか大都に現れた黒い馬車。中からは何と、シャプカナとハイドゥが!

 大都に残って留守を守っていることになっているアフマドが陰謀を巡らせているのだ。そしてもう一人、ナヤンも大都に帰ってきた。
 この三人、お互い嫌いだろうに、一緒に反フビライの同盟を結ぼうって言うんだから、無理がある。ナヤンなんかほとんどだまし討ちのようなもんだ。しかもナヤンを懐柔するためにメイリンの娘リンリンを使おうというのだから、メイリンの心は波立つ。表面上は、アフマドに協力しているように見せて、あんなロリ野郎(ナヤン)に娘をやるものか、と決意したようだよ。
 シャプカナの語るオグル・ガイミシュの最期、語りだけでもグロい。ここいらの過去の因縁にハイドゥまで巻き込むからいかんのだよな。こういうのを毒親っていうのかもな。ハイドゥもハイドゥで、アフマドもナヤンも嫌いなら、陰謀に加わらなきゃいいのに。

 一方、コカチン(ネルグイ)を悩ませている本物のコカチン姫の正体が明らかになる。 ……そう、本物のコカチンが生きてるはずがないんだよ。コカチン(ネルグイ)の罪悪感の見せた幻覚だったのだ。聡明なチャブイはそれさえ受け入れて彼女の世話を焼くが、その甲斐もなくじわじわ心が壊れていって、いろいろ抑制が効かなくなっていく。
 マルコを以前から慕っていたことを隠して振る舞うこともできなくなってきた。それもチャブイに感付かれたみたい。これまずいんじゃないかなぁ……。なのにマルコは呑気に美人の歌姫といちゃいちゃしている。気をつけろー、マルコ! 余計な事を聞いちゃうと命が危険だぞー!……といっても自分から知ろうとして知った訳じゃないから避けられないんだよなぁ。

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 この回、印象的だったのは、フビライに忠告してる老将軍チュルーンって人。諸将の長みたいな感じだけど、実在するのかな?
「昔から仕えてきたので、こんな白髪になってしまいました」
なんて将は、フビライにいたっけ? 代々トルイ家に仕えてる人たちって、アリク・ブカやモンケの所に行っちゃってるような気もするけど……。

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