ドラマ「ブラックバード・ライジング」
2002年イタリア
監督:クラウディオ・ボニヴェント
キャスト:
ヴィットリオ…ジョルジョ・パソッティ
コラディ中佐…マイケル・リール
アルヤ…ナディア・カザン
1999年、コソボ紛争は終結した。6月12日、KFORとしてイタリア軍がコソボに進駐。セルビア軍が撤退しようという中、未だ殺し合いを続けるセルビア人とアルバニア人住人の武装を解除し、融和を図ろうと奮戦する。
KFORを主題にした作品が結構あるんだなぁ、と思ったらイタリアはコソボが戦後初めての海外派兵だったのか。なるほど、関心が高いはずだ。これは通訳のアルヤとの恋愛がからんだりしてかなり軽いタッチのドラマだけれども、コソボの独立にむけて、ちょっと振り返って見るには丁度良かったかな。それにしても、アメリカと組むと、誰でもどこでも誰からも侵略軍扱いされちゃうのね~。なんかイタリアにすごい親近感を感じる。
題名は「ブラックホークダウン」にあやかったっぽいが、市街戦のシーンはない。だってさ、KFORがたとえ相手が武装してるにしても市民をバリバリ撃っちゃまずいっしょー。まー、向こうは撃ってくるけどね。
いかにも平和そうな田舎の舗装道路にずらっと戦車が並んでいる光景ってなんだかシュール。それが日常に戦争が入り込んでいる様子を象徴的に表してるような気もする。
RADIOWEST(「ブラックバード・フォース」の原題でもある)設立の話も出てきたりして、どの程度実話に基づくもんかな。
それにしても、「セルビア固有の領土」だからコソボの独立に反対って強引な屁理屈だよな。「固有の領土」って何よ? それを言い出したら、キエフ公国発祥の地だからキエフはロシア「固有の領土」で当然ロシアに属すべきとかいう理屈も通っちゃうじゃん…ってかロシアがコソボの独立に反対してるのはその辺の布石だったりして。あ、もうパイプラインのバルブを閉めるみたいにぎゅぎゅっとウクライナの首を絞め始めてたりして!
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